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闇の大盗賊×超音速の隼

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                     |  ゼノレイ云闇の大盗賊×アヌメ版工フゼ□隼で精神的鬼畜
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  一応乱闘兄弟だけど隼が完全別物
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 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ ) トクニナカノヒトガナ
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魔王は退屈していた。
待ち人来ず、という奴だ。
その力の波動を何処からか感じるから、死んだり逃げたりした訳ではないだろうが。

――――全く、何処で手間取って、或いは遊んでいるのやら。
仕方がないから自分も遊ぶことにした。
最近手に入れた、面白い玩具だ。

その部屋を訪ねると、ありったけの憎悪と殺意を込めて睨まれた。
封印され戦うどころか動くことすらままならないというのに相変わらず強気だ。

闇の大盗賊や魔王と呼ばれる彼は、時の勇者のみならず様々な者から命を狙われている。
全世界のお尋ね者、というわけだ。
至極当然であるし、望む所だったが。
ここにいる男もその1人。
他の者は城まで来ても魔物や罠や自らの闇に喰らわれたので、彼の居る所まで乗り込んできた者は初めてだった。
顔を隠したこの戦士に、戦う前に聞いてみれば、隼を意味する名だった。
流石になかなかの手練だった。
彼の命には及ばなかったが。
そしてその素顔を見た。
敗れたというのに、その眼には強い意志を宿していた。

魔王は彼を殺さなかった。
情けをかけた訳ではない。
面白い奴だと思ったから、飼ってやることにしたのだ。
その名に相応しい鳥籠に封じて。

――――闇に染めてやるのは簡単だ。
強き炎。速き雷。それがその本質。
それは光に向いてはいるが、決して本来の光の者ではない。実際闇の素質も多く持っている。
だから力の方向を曲げてやるだけでいい。
ただ、簡単にやってしまっては面白くない。
一時的にそうしたことは多々あるが、全て後で戻している。
それを知った時の更なる憎悪。それが心地よかった。
敵を殺すことも出来ず、鳥籠の中での屈辱的な生を与えられ、気まぐれで好きなように弄ばれる。
自ら死を選ぶという選択肢はない。
その動きを封じられ、命を操る力を持つ相手で、何よりその信念から。
それでも普通なら諦めてもいいだろうに、その心は折れなかった。

「退屈しのぎだ。付き合ってもらう」
鳥籠を開けると他に目をくれることもなく真っ先に拳を叩き込もうとする。
「クク……だから貴様は面白い」
それをかわし、肩を掴んで魔力を送り込んだ。
その場から彼の姿がかき消えた。

隼が気付くと見知らぬ場所にいた。
あちこちが水に充たされた迷宮。
「貴様に機会を与えてやる。鳥籠から逃れる機会を」
姿はないが魔王の声が響く。
「その迷宮を脱出出来れば俺の手からも逃れられる。その後また俺を殺しにくるか尻尾を巻いて逃げ出すかは自由だ」
「甘言を……出口などないのだろう」
「あるぞ。無論ただで脱出させる気などないがな」
高笑いが響き、そして音のない世界に戻る。
「くっ……その選択を後悔させてやる!」
歩き出した。それより他に選択肢はない。

分岐点に差し掛かる。しかしそこに在ったのは道だけではなかった。
「クラ ンク……!?」
「よく闇に堕ちてないなんて言えるな。親父を殺したくせに」
彼の愛する者。それに対する負い目。
「っ……! いや、洗脳の類ではないな。擬態、或いは幻だ……!」
「そう。貴様の心を元に造った。実態はただの水の魔物だ。急拵えの脆弱な、な」
言い終わる前に銃声が轟き、相手は消し飛んだ。
「躊躇わないのだな」
「私の意志を折ろうというなら間違いだったな……私が最も嫌う類の幻覚だ。その存在を許しはしない」

隼は進む。
その言葉通り親しい者、敵、或いは彼自身の幻影が心をえぐるような言葉を連ねつつ襲い掛かってきても動揺や躊躇は見せなかった。
しばらく経って、また魔王の声が響いた。
「……1つ注釈を付け加えておこう。今まで言わずにすまなかったな。忘れていた」
「貴様の言葉に耳を貸すつもりなどない」
「まあ聞け。あれらの魔物は貴様の記憶を抽出し造り出した……その存在を消せば、大元も消える」
「……!!」
魔王の声が消えると同時にまた魔物が姿を現す。
「今の自分がキャプ テン・ファル コンだって胸を張って言える? 僕が憧れたファ ルコンだって」
少年時代の彼。
そして初めて速攻で勝負を決めなかった。

――――――耳を貸すな。
ブラフだ。それに乗ってここで戦うことを放棄すれば奴の思うツボだ。
だが、本当なら?
奴の力なら心や記憶を操るのは簡単だ。
実際何度もそれを受け、現に今目の前にそれを利用した幻影がいる。
記憶。想い。彼が最も大事にするもの。
だからこそ、それを弄ぶ幻影をこの手で始末してきた。
だが、その行動でそれを消してしまうとしたら。

「だからその名を奪いにきた」
迫ってくる――反射的にそれを貫く。

記憶が消えたのかどうかはわからない。
真に消えてしまえばその存在すらも忘れ、消えたことにすら気付かないはず。
故に魔王の言葉の真贋を見極めることは出来ない。

「クク……戦うがいい。その闘志の趣くままに。出口は近いぞ。その時に貴様が貴様であるか、その前に心が折れるか、それとも……どうなるかは俺にもわからん」
高笑いが迷宮に響く。

彼は戦う。
だがその度に動きは鈍り焦燥が浮かぶ。
息を切らせていた。
敵は魔王の言葉通り脆弱で一撃で消し飛んだし、これまではどれだけ過酷な戦いであろうとそんなことはなかったのに。

――――元々幻影とはいえその姿を消せる時点で狂っていたのではないか。
今更記憶を消した所で何だという?
それに、鳥篭にいればいずれ消される。
全てはその手から逃れるためだ。
そして、必ずこの落とし前はつけさせる。

また影が現れる。後姿だったがよく知っている相手だ。
「リュ ウ、か……」
彼の幻影もこれで何度目か。
だが、振り返ったその表情にこれまで現れたもののような殺意はなかった。
逆に優しく微笑んでいる。
「疲れているみたいだけど、大丈夫か?」

――――――今までのは全て前振りだったというわけだ。
これが、切札。それを有効にするための。
だからこれさえ切り抜ければ、逃れられる。
出口も見えている。

「いつも心配なんだ。肩張りすぎじゃないかって。今も凄く怖い眼しているぜ」
歩み寄ってくる。

――――幻影だ。
本物ではない。
実際闇の気を放ち言葉に妖しい響きを持つ。
その狙いはこれまでと同じ。
敵だ、倒せ。
倒すんだ……!

「もうちょっと楽にしてもいいと思う。俺が、いるから」
だが、触れ、囁くことを許してしまった。
動けない。顔の傷を撫でられても。
「今だけでもいいさ。全てを、俺に任せて……」
そして口付けを。そこから流し込まれた液体を。
受け入れてしまった。
急激に力が抜け、戦友の姿を持った魔物に支えられる。
「それでいいんだ…………それが本当の意思なんだから」
妖しく光る瞳に魅入ってしまう。
そうしてはいけないと理解しているのに。

――――これが自分の本当の意思?
闇に堕ちそれに身を委ねることが?
現に今、とても安らいでいる――――

朦朧とした意識の中、その身を抱き背を撫でる腕を感じていた
そして気付くと、その腕は魔王のものになっていて、場所も迷宮ではなく元の部屋になっていた。
「本当にもう少しだったのにな」
隼は答えない。
まだ完全に覚醒しておらず、力は抜け言葉もなかった。
「記憶が消えるというのは嘘だ……言葉というものは誰にでも使え、かつ素晴らしい力を持つ。ある意味どんな魔法よりも強力かも知れんな」
隼は睨む。だがその眼に力はなかった。
「俺は貴様の身心そのものには手を加えていない。それを利用し幻を生み出し言葉を使っただけだ……信じるかは自由だがな」
「……そう仕向けただけで、全ては私の選択……意思と言いたいのか…………そう思わせたいのか……」
「クク、面白い余興だった。次はこの身を満足させて貰おうか。たまには優しく抱いてやる。抵抗もないだろうからな」

全てを任せた。その身だけでなく、精神も快楽に。

――――きっとあの液体には脱力だけでなく媚薬の効果もあったのだ。
そうでなければここまで乱れるはずもない。
そうで、なければ――――

事を終え再び隼を鳥籠に入れる。
「薬の効果はそのうち切れる。力も意志も目覚めるはずだ……元通りかは知らないが、な」
身じろぎ1つせず、虚ろな眼をして答えない。
それを見て短い笑いを洩らす。

―――――――一時的な脱力か、本当に壊れてしまったのか。
また元の意志を取り戻すならあの猛る炎と雷をその身に感じることが出来る。
闇に転じたなら今度はそれを自分のために、その敵に向け奮ってくれるだろう。
壊れてしまったとしても、それをしてやったという充足感はあるし、その身の全てを思うがままにすることが出来る。
いずれにしても飽きない。
だからずっとそこで飼ってやる。

そして魔王は振り返ることもなく部屋を後にした。
時の勇者を待つために。

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 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ 思い付きで書いた。反省はしていない
 | |                | |     ピッ   (・∀・ ) 魔王様の言葉の真偽やこの後隼がどうなるかは想像にお任せ
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
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