Top/32-65

オリジナル 先輩×後輩

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |  オリジナルの先輩×後輩モノだって
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  細かいことはなにも考えてないけどね
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
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 季節は秋をすっ飛ばして、すでに冬が到来したようだ。夜の風の冷たさが容赦なく肌を突き刺す。
 早く家に帰ってあつーい風呂に入ってやる、と心に決めて俺が歩調を速めると、ゆったりした足取りのくせに
あの野郎、楽々とぴったり俺の横について来る。そして、
「あー、だいぶ寒いですねえ」
 至極当たり前のことを至極当たり前のように言い放つ。
見上げれば、呑気な声に相応しい、のんびりとした顔がそこにあった。
ああ、なんだってコイツはこんなに背が高いのに無駄に細くて風除けにもならないんだろう、
そんな理不尽な怒りが不意にこみ上げてくる。
そんな時にちょうど良く目に入ったのは24時間営業コンビニエンスストア。
夜の街は街灯や店の明かりで随分と明るいのに、何故かひときわその店が明るく輝いて見えた。
「おい」
 ぴたりと俺が足を止めると、二三歩先を歩いた後、奴も歩みを止めて振り返る。
どことなく不審げなその顔に、二ッと笑いかけると、何かを察したのか、かすかに強張った笑みが浮かんだ。
うん、いい反応だ。
「飲み足りない。そこのコンビニで酒買うぞ」
「さっき、飲んだばかりじゃないですか」
 呆れた、とは言わないが声音に十分にじみ出ている。そう、さっき飲み屋を後にしたばかり。
ビール生中二杯、冷酒一合。だけれども、
「あんなもん、飲んだうちに入るか。それにこう寒くっちゃ酔いも覚める」
「べろんべろんに酔っ払って家に着くよりいいじゃないですか」
 まっとうな反論は綺麗に無視して、俺はさっさとコンビニへと向かう。
もちろん、アイツが追ってくる気配を感じつつ。店に入るなりカゴを掴んで、ビールの缶をぽいぽい放り込む。
「あ、俺はオレンジジュースお願いしまーす」
 横から奴の腕が伸びるや、カゴの中のビールの缶の横にオレンジジュースの缶が転がり込んだ。
俺は無言でその缶を手に取り、突っ返す。
「さっき、人が酒飲んでる横でウーロン茶ばっか飲んでただろ」
「だって俺、下戸なんですよ」
 睨んでもまったく悪びれた様子はない。ただ、オレンジジュースの缶を両方の手のひらで包み込んだまま
突っ立っている。

「先輩が酒に付き合えって言ってるのに生意気だな」
 わざとらしく舌打ちすると、奴は無言で考え込んだ後にしぶしぶオレンジジュースを元の場所に戻した。
心なしか、長身の背を丸めさせてしょげているように見える。そして、代わりに持ってきたのは……。
「これもジュースみたいなもんだな。こんなので酔える奴の気がしれん」
 と俺は呟く。梅のチューハイ。甘ったるくて、女子どもの飲み物としか思えない。
けれども、これがコイツの最大限の譲歩だということもよく分かる。本当にアルコールにはてんで弱い奴なのだ。
 暖房の効いたコンビニから出れば、またもや夜の寒さが俺を襲う。すぐ隣には、風除けにはならないが荷物持ちには
なる奴。ビールと梅酒と適当なツマミで詰まった買い物袋を提げて、てくてく歩く。
「で、どこで飲むんですか?」
「あ、うーん……」
 しまった、酒を飲むという欲望を最優先させて、どこで飲むかということはすっかり忘却の彼方だった。
そんな動揺を悟られないように、俺は必死で答えを探した。
「お前の部屋……」
 確か、ここから歩いて10分もすれば到着するはず。けれども、アイツは聞いちゃいなかった。
「あ、あそこ。あの公園にしましょう。ベンチあるし!」
 そう言って一目散に駆け出していく。人に聞いておいて、勝手に結論を出す奴がいるか。自分勝手もいいところだ。
説教の必要性をヒシヒシと感じつつ、後を追う。説教したら、アイツのうちへ押しかける、そんなプランを頭に描いていたが、
先に公園に到着してニコニコ笑顔でベンチに腰掛けているヤツを見て、そんな気が失せてしまった。

「ほらほら、きれいですよ。まだ紅葉の季節なんですね」
 公園に植えられたもみじが、その紅の色を暗闇の中に浮かび上がらせていた。もちろん観光地のライトアップとまではいかないが。
「しっかし12月なのに、紅葉狩りっておかしいだろ」
 俺もベンチに腰掛けて、紅葉に魅入る。枝のはるか彼方の上空には月が浮かび、なかなか悪くはない光景だった。
「異常気象のせいですよ」
 と、ヤツはビールの缶を渡してくれた。紅葉と月を見ながら一杯っていうのも風流なものだ。
しかし、こんなことならつまみにビーフジャーキーなんか買わずに熱いおでんでも買ってくれば良かった。
 ビールをぐびぐび胃に流し込んで一缶目を空にしたところで、そう口にすると、じゃあ買ってきましょうかと
ヤツが腰を浮かしかける。すると、反射的に俺はその手首を掴んで引き止めてしまった。
「他に買ってきて欲しいものがあるんですか?」
「いや、別に」
 ぶんぶんと首を振りながら、あったかいな、と俺は思った。掴んだコイツの手首から、
冷えた手のひらに熱が流れ込んでくる。じゃあ、もっと暖かくなるにはどうしたらいい?
 もっと強く手首を引いて、屈んだコイツの首筋を抱きこんで、もっと身体を密着させて。
力いっぱい引き寄せて……。
 どん、と身体を押されて、俺は尻餅をついた。
 もみじよりも赤く染まった奴の顔を呆然と見上げる。唇を押さえて、なんだか泣きそうな顔でこちらを睨んでる。
 ちょっとかさついていたけど柔らかな唇の感触と温もりが、俺の唇に残っていた。
「なんで……」
 声が震えていて、動揺しているのが分かる。しかし、俺だってびっくりだ。なんでこんなことになったのだろう。
アイツにキスしたいって思った自分にもびっくりだし、キスした今、妙に満足している自分にもびっくりだ。

「ごめん、俺、酔っ払ってるかも」
「なんでも酒のせいにすればいいってもんじゃないですよ!」
 肩を震わせながら、顔を伏せている。やばい、泣いているかもしれない。俺はのろのろと立ち上がり、
「じゃあ、素面でやったってことならいいのか?」
 と冗談っぽく明るい声を作って、ベンチの上に置きっぱなしになっていたビニール袋からビール缶を取り出し、
プルトップを引き上げた。こうなったら、本当に完全に酔っ払って、酔っ払いのたわ言ってことにしてしまうしかない。
 俯いたまま、奴もバンチの上に置きっぱなしになっていたチューハイの缶を取り上げると、無言でぐいっと煽る。
 怒っているのか傷ついているのか、その両方だろう。俺もアイツも、酒の力を借りるしかないようだった。
 潤んだ瞳で睨みつけられて怯んだ俺に、ゆらりと奴が近づいてきた。なにをする気か分からないが、
甘んじて俺は受けて立ってやろう。実に男らしく俺は覚悟を決める。
 が、いかにひょろいとは言え、俺よりずっとタッパがある男が近づいてくるのがやはり迫力がある。
アイツを怖いと思ったことはこれまで一度も無かったが、今回は何をされても文句は言えない、気がする。
 一歩、二歩、間合いを詰めて近づいてくる。あと、一歩で俺のまん前、俺は目を閉じる、じゃりっと砂を踏む音が
聞こえた。肩を掴まれた。大きな手のひらが俺の後頭部を包み込む。無理やり上向かされて、しばしの間……。
「……っ! んふっ」
 ようやく唇を開放されて、俺は信じられない気持ちで目の前の奴を見上げた。ごくりと喉を鳴らして飲み下す。
口の中に残るのは、甘ったるい梅の味。
「顔、赤いですよ」

 けらけらとヤツは得意げに笑う。でも、実際そうなんだろう。頬が火照っているのが自分にも分かる。
いや、身体全体がなんだか熱い。
「チューハイなんかじゃ酔っ払わないって豪語したくせに案外弱いんですね。しかも、たった一口で」
「うるせぇな、この酔っ払い」
「そーゆー先輩もじゃないか。酔っ払い!」
 いきなりタメ口で、顔を真っ赤にさせやがって、酔っ払ってるのか、照れてるのか、さっぱり分からない。
 失礼で、そして厄介な奴だ。
 俺は再びベンチに腰を下ろして、口直しにビールに口をつける。あの甘ったるさはビールの苦味にかき消されるが、
それでも、唇と舌に生々しい感触が未だ残っている。
「ねえ、先輩」
「あん?」
「今度は、ぜひ素面の時に」
 ぐしゃりと奴の手のひらの中でチューハイの缶が潰される。
「酔った勢いで、とかいう言い訳は無しでお願いしますよ」
「ああ、そうだな」
 その言葉を本人が覚えているのかが疑問だったが、ここは逆らう必要も無い。
 俺が覚えていればいいだけの話だ。
 そして白昼堂々、実行に移してやる。完璧な計画じゃないか。

「……それにしても、うまかったな」
「でしょ、梅チューハイ」
 嬉しそうに笑いかけるヤツに、俺はあいまいな笑みを返した。
 まさかお前のキス、が。とは言えるはずなかったから。

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 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ とりあえず書き上げて?スキーリ
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