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白梅華宵

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     | 大三可ドラマ「フーリン/カザン」だってさ
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| H後の老軍/師×軍神様
 | |                | |             \ 夢見すぎてアイタタ捏造らしいよ
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ エロナシカヨ…チキンダナ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |

 天文二十年――弥生の晦日。
 景/虎は従者を伴い、ビワ島城に向かうべく鵜川沿いに馬を駆った。
 例年よりも遅い雪解けでいまだ地面は降雪に覆われていたが、ビワ島近辺は小川と
木々に守られているおかげでか、白い雪の下には緑の下生えが覗きはじめていた。
 せまる夕闇に篝火を燃しはじめた城内では、景/虎の到着を待ち構えていた者たちが、
その姿を見とめると大挙して門を開き出迎えた。
 屋敷に入るとすぐに薪の爆ぜる音が聞こえ、景/虎の頬をやわらかいぬくもりが包んだ。
 上田ナガオ家の懸案で一計を講じた定/満が放った軒猿からの知らせを、いち早く知る
べく自ら赴いた景/虎だったが、その緊迫した想いを僅かにでも和らげる香気を城内に感じ
白い息を吐いた。

 奥座敷の襖が静々と開かれ、景/虎が上座へ就くとすぐに平伏した定/満が顔をあげた。
「ようこそ、おいでくださいました」
 景/虎が相好を崩す。すでに満足の笑みがあった。
その微笑みは、寒風に抗して燐と咲く水仙の花のようでいて、どこか思いつめたような
翳が潜んでいることを定/満は見てとった。
 だが、それは美貌と名高い景/虎の瑕とはならず、凡庸な人間を惑わす魅力となっていた。
「ささ、腰を降ろされましたならば夕餉を召しあがり、冷えたからだをあたためてくださいませ」
 定/満が傍らの銚子を取りあげようとすると、景/虎は静かな笑みを崩さずに酌を止めた。
「無用な斟酌は抜きじゃ。すでに軒猿は戻っておるのだろう? 其方が蒔いた恐れの種は
芽吹いておるのか?」
 定/満は銚子を置き、腰をあげてからだの向きを変え、景/虎と向き合った。
 白髪の混じる眉毛のしたの眼差しは鋭かったが、口もとにひっそりとした笑みをみせていた。
「恐れながら、申し上げまする―――……」
 つい半刻ほど前に坂戸城検分に放たれた軒猿が、己が予見どおりの報告を携えて戻った
ことを、定/満は粛々と告げた。長尾政/景を屈服させる好機は目前といえた。
「春には種が芽吹くとは、望外じゃ」
 定/満が頷きかえすと、景/虎はいつものどこか遠くを見つめるような瞳をして杯を口に運んだ。

 その夜、定/満が自室に引き上げたのは、七つ半過ぎの刻限であった。
 景/虎の深酒につきあったせいか、床に入ってもなかなか眠りが訪れなかった。なにかもや
もやとしたものが脳裏に漂い、時に凝固したようであった。
 政/景を完全に屈服させる代償に、姉君を人質に嫁がせることになるのだ。定/満は影虎が
胸中で必死に葛藤していることをとうに察していた。
 平素ならば難しいお屋形様の心底だが、お姉君のこととなると透けて見えるようだった。
 仏門に深く帰依する信条と同様、純粋な強い想い――幼い子供のような聞き分けのない
執着が、あたたかな情と徳を備えた姉君へ向けられている。
 さほど刻がたたぬうちに、定/満は再び目を見開いた。
 魚油の行灯が消えていたが、部屋のなかは真に暗くはなかった。表戸の障子が月明かりを
吸って、青みがかった光を投げかけていた。
 定/満はふと思いたち、身を起こした。寒気を凌ぐために綿の羽織を肩にかけて廊下に出ると、
景/虎の休む奥座敷には、いまだあかりが灯っていた。
「お屋形さまは、まだ床について居られぬのか……」
 呆れ半分で呟いた定/満だったが、景/虎の憂愁の表情を思い出し不安になった。日ごろ
酒では乱れぬお屋形さまでも、今宵の苦い酒には呑まれるやもしれぬ。
 羽織をさっと整えなおし、しんと冷え切った廊下を歩む。奥座敷の臨む中庭には、老梅の木が
あり、枝先には遅咲きの白梅が闇に滲んでいた。それを横目に、囁きで声をかける。
「お屋形さま、まだお休みではござりませぬか?」
 息を潜めて待てど、襖の向こうの気配は動かなかった。定/満はしばらく迷ったあと、景/虎の
応えを待たず、つと襖を細く開いた。

 そこには、琵琶の撥を左手に握ったまま、しどけなく横たわる玉人が在った。
 夜半をすぎた月に煌々と照らしだされたそのすがたは、凛然とした白梅にも似て、
庭の梅枝から立ち現れたまぼろしかという錯覚を定/満に覚えさせた。
「お屋形さま……斯様な場所でお休みになられてはなりませぬ……お屋形さま……」
 定/満はちいさく、密やかに声を掛けた。そこは冷えた床であったが、か細い寝息をたてる
この玉人の眠りを覚ますのは躊躇われた。
 しかし、春の入り端とはいえ夜の寒さはからだに毒だ。このままにしておくわけにはいかぬと、
手刀を手首に打ち込まれるのを覚悟で、定/満は無防備に横たわる景/虎へと手を伸ばせた。
 このように眠っていてさえ、薄くひらいたくちびるには理性を湛え、身には凛とした気を纏う
景/虎である。
「失礼つかまつる」
 乱れた前の袷に手を伸ばし、咽喉もとの白い肌を隠すように整える。それだけでは寒さは
凌げぬだろうと、肩にかけていた羽織を脱ごうとしたとき、袖を引かれ定/満は動きをとめた。
「お屋形さま……?」
 露先の紐を、ゆめうつつに握る景/虎の白い指先。
 定/満にはその手が若い白鷺の翼のように思えた。幼い鷺の翼は白く、かよわく、脆い。
 風を孕んで空を舞う力を持つが、地に降りれば無力だ。
 添えられたその指を、力込めて握れば骨を砕くことができるやもしれぬ。
 定/満は景/虎の静かな寝顔を見つめ、何年も忘れ去られていた、えも云われぬ熱い想いが
胸にこみあげてくるのを感じていた。
 だがその一方で、この玉人の手を荒々しく振り払い、うつつに見開かれた美しい双眸が
困惑に揺れるのを見てみたいと望む老年の酷薄な心もあった。
 しかし、定/満はそんな欲望をおくびにも出さず、そっと景/虎の指をほどいた。

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 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ オシマイ
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
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 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
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ブツギリ申し訳ない。リョージョクモノを書こうと思ったけどチキンなので無理でした…
いろいろ間違っているだろうが許されよ。
放送が終わって、あらためてあの奇行の目立つ軍神タマとハラグロ老軍/師CPに
萌えていたと某知り申した。悔しさのあまり初めて投稿…
せめて半年前に戻って萌え直したいでござる…


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