破天荒×若獅子
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
※生物注意
某絶叫歌集団の破天荒×若獅子。
スレに投下された画像に萌えた勢いで。
シャッター音の後、顔を見合わせて2人で笑った。
「なんだよあの顔!」
「小兄こそ!」
冗談、とはいえ見合わした顔はキス寸前の顔とは思えないほど滑稽だった。
写真に名前を付けるなら『MAJIでキスする5秒前』になるだろう。
行きますよ、と言いながらキーを回す。
助手席に身を預けきった小兄の横顔をちらりと見てまた正面を向いた。
アクセルをゆっくりと踏み込む。
昼時で交通量も少ないのに加え時間もたっぷりとある。
心地よい日向をのんびりドライブ、も良いのかもしれない。
「ロマンチックじゃないなぁ」
アスファルトとタイヤが擦れる音の間にぽつりと小兄は言った。
「さっきのですか?」
「あんなのよかロマンチックなキスをしたいわけよ」
やるならな、と顔を背け窓から流れる風景を見ながら小兄は言う。
「以外とロマンチストなんですね」
目の前の信号が黄色く点滅し、ゆっくりとブレーキをかける。
やはり人の通りも車も無い。
「小兄、」
呼びかけ振り向いた瞬間、身を乗り出し小兄の唇を自らので塞いだ。
そっと触れる程度ですぐに離れ、また正面を向いた。
小兄は呆然といった様子でこちらを見ている。
「信号待ちに、ってロマンチックじゃないですか?」
ニヤリと笑ってそう言う。
信号は青に変わり、再びアクセルを踏んだ。
「バーカ…何処がだよ…」
「俺は好きなんだけどなぁー」
横目で姿を見るとまた顔を背けて窓の外を見つめていた。
「小兄、顔赤いですよ」
エンジンの音で消え入りそうなほど小さい声で小兄はバーカ、と呟いた。
赤く染まった横顔越しに見える風景は午後の日差しが柔らかく降り注いでいる。
横目で見えたその様子に思わず目を細めた。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
お粗末でした・・・
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