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日曜朝

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
日曜朝の単車乗り。
龍×リョタ。数字率はかなり低めですがよろしく。

「あれ…誰もいないや……」
白い息を弾ませてデンライナーの食堂車にやって来た良太郎はガランとした車内を見渡し、少しだけ肩を落とした。
いつもなら賑やかな声にあふれ返っている食堂車はシンと静まり返り、聞こえるのはレールを蹴って進むデンライナーの車輪の音と、良太郎のかすかな息遣いだけだ。

「困ったな…」
良太郎はシートに腰掛け、大事そうに抱えて来た紙袋をそっとテーブルに置いた。
その中から白い箱を取り出し、口をあけて中身を窺う。
…大丈夫、壊れてなかった。
また慎重に口を閉じると、良太郎は
「困ったなぁ…」
うわ言の様に口に出し、テーブルに乗り出して頬杖をついた。

『良ちゃんの大事な人に、食べてもらってね』

ミルクディッパーの入り口まで見送りにきて、満面の笑顔を浮かべた愛理の姿を思い出す。
三浦や尾崎達とクリスマス用のケーキの試作を手伝っていた良太郎は、帰り際に愛理に1切れのケーキを手渡されのた。
「え…いいよ、僕は」
「だめよ。ちゃんと大事な人、いるんでしょ?最近良ちゃん、いつも楽しそうだもの」
「そ、そうじゃなくって、……えっと…」
──1個だと、けんかになるんだよぅ…!──
まさかそんな事が言えるわけも無く、言った所でどんな勘違いをされるのかも解らない。
言葉を捜しあぐねているうちに、いつの間にかケーキを手に持たされていた。
「今日はありがとうね、良ちゃん。助かっちゃったわ」
「姉さぁん…」
「帰り道気をつけるのよ!」
ニコニコと手を振られ、良太郎はつられて手を振り返した。

…それがだいたい1時間前の話。
目の前には愛理の手作りケーキが1個。
デンライナーにはイマジンが4人。ハナとナオミと、オーナーも入れれば全部で7人。
「どぉしたらいいんだろう……」
自分が食べるという選択肢を見つけられないまま良太郎は困り果てた顔で首を捻らせた。

「……あれ?」
ふと視線を送った先に、無造作に放置されているスケッチブックが映る。
ゆっくりと立ち上がり、そのスケッチブックを拾い上げる良太郎。
これってたしかリュウタロスの……

「だめ~~~~っ!!」

「……っ!?」
突然背後で大きな声で叫ばれ、良太郎はビクリと大仰に背筋を震わせた。
「ダメだよっまだ見ちゃダメなのっ!」
慌てて駆け寄ってきたリュウタロスに持っていたスケッチブックをひったくるように奪われる。
サッとスケッチブックを背後に隠し、顎を引いて上目遣いに良太郎を見るリュウタロス。
「良太郎…中、見た?」
何のことやらさっぱりわからない良太郎はキョトンと目を丸くしながら
「ううん、拾っただけでまだ見てないけど…」
ゆるゆると首を振って見せた。
「そっかー、ならいいんだ~♪」
あっという間にゴキゲンになるといつものように軽いステップを踏み、リュウタロスはスケッチブックを抱きかかえながらターンをする。
やれやれ…
小さく苦笑し、良太郎はそんなリュウタロスを眺めていた。

「あ、良太郎、お姉ちゃんトコに行ってきたでしょ?いぃ臭いがする~」
突然そんなことを言われ、ギクリと肩を竦める良太郎。

「りゅ、リュウタロス、解るの?」
「うん!ボク、お姉ちゃん大好きだから、解るんだ!お姉ちゃんのにおい、良太郎からするもん!」
クンクンと首筋の辺りに顔を近づけられ、良太郎は一層縮こまった。
良太郎の肩に腕を回し、紅く染まる耳朶に鼻先を触れさせるリュウタロス。
「甘~いにおいだ~良太郎、おいしそうなにおいがする~」
「リュウタ…っちょっと待っ……」
背筋がぞわっと震え、たまらず両眼をきつく結ぶ。
今にも齧り付かれそうになり、良太郎は慌ててリュウタを押し戻した。
「ね、姉さんが作ってくれたケーキがあるんだ!リュウタロス食べる?」
突き放されて不満げな顔をしたリュウタロスだったが、その言葉に一瞬で反応し
「お姉ちゃんのケーキ!食べるっ!!」
バンザイをしながら顔を輝かせた。

「わぁ~…」
目の前に現れたケーキに思わず感嘆の声を漏らすリュウタロス。
「モモタロス達には内緒だよ」
シーッと人差し指を唇に当てる良太郎に左手で『オッケー』のサインを出すと、リュウタロスは白く煌めくそのケーキにそっとフォークを挿した。

それからケーキがリュウタロスのお腹に納まるまではほんの僅かな時間だった。
最後の一口になるまでリュウタロスは一心不乱にフォークを口に運んだ。
『おいしくて言葉にならない』ってこの事なんだろうな。
幸せを絵に描いたような顔をしながらケーキをほおばるリュウタロスを見つめる良太郎の顔にもいつしか優しい笑みが浮かんでいた。

最後に残ったフルーツを口に運ぼうとして、リュウタロスはふと気が付いたように顔を上げて良太郎を見た。
「これ、本当は良太郎のなの?」
ずっと黙ってみているだけの良太郎に少し不安になったのか、リュウタロスがおずおずとフォークを良太郎に差し出す。
「僕は店で食べてきたから。リュウタロスが食べてもいいんだよ」
「でも…ボクだけ食べても、いいの?」
「うん、みんなには内緒だから」
にっこりと笑う良太郎。

少しためらった面持ちで良太郎とフルーツとを交互に見比べていたリュウタロスだったが、
「やっぱり良太郎も食べようよ!」
立ち上がって良太郎の隣に座りなおすと、フルーツを良太郎の前に差し出してきた。
「リュウタロス…いいの?」
「うん!ボクとー、良太郎の2人のヒミツ!」
あーん、とリュウタロスに促され、良太郎は苦笑しながら大きく口を開けた。
口いっぱいに広がる甘酸っぱい香り。
「おいしい?」
訊いてくるリュウタロスに
「おいしいよ」
笑って答える良太郎。

「良太郎、口にクリーム付いちゃってる~」
先ほどリュウタロスに食べさせてもらった時、フォークについていた生クリームが唇についてしまったらしい。
「え?どこ…」
良太郎が手の甲で口をぬぐおうとすると、それより素早くリュウタロスがペロ、と良太郎の唇を舐めあげた。

「……??」
何をされたか理解できず、頭を真っ白にして固まる良太郎。
「えへへ~。良太郎の口、甘いね」
「え?……え?」
「ここにもついてる~♪」
良太郎の肩に両腕を回し、リュウタロスは顔を少しだけ傾けて、口付ける。
思考停止して薄く開いた良太郎の唇を、啄む様に小さな口付けを何度も落とす。
「えへへ~」
まだ状況が把握できていないのか、良太郎はすぐ目の前にあるリュウタロスの顔をまじまじと見つめている。
「良太郎、だーい好きっ!!」
まるで猫のように良太郎の肩に頬を摺り寄せ、満足げにつぶやくリュウタロス。
なんとなく、自分がリュウタロスに何をされたかを理解し始めた良太郎は
「え…ぇあ…あ…っ!?」
頬を真っ赤に紅潮させ、しっとりと潤んだ唇に手を当てた。
「リュウタロス、い、今、何を…」
「クリームついてたんだも~ん…うそだけど!」
そういって良太郎に抱きつくと、リュウタロスはまた「えへへ」と笑った。

[][] PAUSE ピッ ◇⊂(・∀・;)チョット チュウダーン!
書きたいことはあるのに己の文章力が付いてこないよorz
せっかくの休日になにやってんだろう
お目汚しスマソ


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