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あ.の.ま.ま.だ.よ

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |  某昭和の大物suta-と周りの方々のお話
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  スター受けで、ベース、ギター攻めかな
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
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「俺、もう音楽やめるわ」
その言葉が、今も身体から離れない
「・・・なんか、疲れてしもうて」
「お前の出てるドラマにな、出してもらうことになった」
「役者っちゅうのも、面白いかもしれんな」
乾いた笑いとともにつむぎ出される言葉を、彼は、どんな顔で
吐いたのだろうか。
思い出せない。遠い過去でもない筈なのに。

熱に霞んだ視界に、初老の男の姿が映る。
その男は自分の胸を叩き、腕をとって針を刺し、最後にこう言

った。
「風邪と、過労ですな」
聴診器を外して、医者は後ろにいたマネージャーに答えた。
栄養剤と解熱剤をうっておきました」
マネージャに振り返り続けて言う。
「薬は処方しておきますが、安静にしているのが一番でしょ
う」
「・・・そうですか」
苦虫を噛み潰したようなマネージャーの顔を見て、医者はベッ

ドに横たわる男に憐憫の思いを感じた。
分刻みに働くことを宿命付けられたスーパースターには、一時

の安らぎも彼にとっては枷に過ぎないというのだろうか。
やつれた影を映した表情をもう一度振り見て、医者は立ち上が

った。
「とにかく、熱が下がるまでは動かさないように」
もう一度複雑な表情のマネージャーに念を押して、医者はホテ

ルのドアを開けた。

「あの」
「・・・分かってますよ」
医者は答える。
「ちゃんとホテルマンに聞きますから」
皮肉を込めた笑いを含んで。
「通用口から出るように」
「・・・・・お世話に、なりました」
マネージャーの言葉に手を振って、医者はドアを閉めた。
マネージャーのため息だけが部屋に残る。
熱狂的なファンが、今の彼の状態を知ったらどう動くか
分からない。全ては念を押しておかなければいけないのだ
視線をベッドに横たわる彼に向けながら、小声で呟いた。
「・・・明日が移動日で助かったな」
視線の先の男は眠っているのか、何の応えもない。色を失った

唇から、時折苦しげな息が漏れる。
世間を騒がせ、狂乱させ、時には苛立たせる美貌も、今は
無防備にこの部屋で倒れ付している。
「今年は一日も休まないと言ったのはお前だろうが」
つい悪態が漏れる。聞こえないように。
元々仕事に関しては実直な男だったが、今年はやけにしゃかり

きになっていることは、少々懸念していた。
今回のことが、彼にとって良い自制になればいい。
マネージャは、そう考えることにした
「・・・・・・ゆっくり休めよ」
そういって、彼に背を向けた。
「・・・・・・今度いつ、こんなに眠れるか分からないからな」
哀しい台詞を残して、部屋を後にした。
最上階にある、スイートルームを。

同じホテルに宿泊しているが、バッグバンドである彼らは彼と

違って、平均的な階の平均的な部屋をあてがわれている。
それでも、彼が「自分のバンド」を銘打ってくれているだけ、

他のスタッフより格段に待遇が違うのだが。
その中のリーダーである男の部屋にメンバーが集まり、マネー

ジャーから彼の容態を告げられた。
「とりあえず、明日のスケジュールは変わらず移動、あいつ
に関しては、経過しだいだが別行動の可能性もあると思ってて

くれ」
「・・・わかりました」
全員がしんねりと首をうなだれて、マネージャーの言葉に頷い

た。
「それから、今夜は余程のことがない限り、ホテルから出ない

で欲しい、どこから嗅ぎつかれるか分からないからな」
人気アイドルが病気でダウン。それだけで格好のマスコミのネ

タになる。虎視眈々とどこかで彼らを狙うものはここかしこに

いるのだから。
その言葉に、もう一度全員が頷く。
「・・・分かってますよ」

それじゃ、といってマネージャーは部屋を出て行った、彼はこ

れから、事務所への対応、明日以降への仕事への状況把握とや

ることは山ほどあるのだ。
「あーあ、今日は缶詰かよ」
ベッドに寝そべりながら、メンバーの一人が苦笑を漏らした。
「ぼやかないぼやかない」
誰かが諭した言葉に肩を竦めながら、身体を起こした。冷蔵庫

から缶ビールを取り出し、プルトップを空ける。
「・・・・・あいつ、大丈夫かなあ」
口をつける前に、ふと口についた言葉。返事は無い。
沈黙が、部屋を包み込んだ

熱のせいで深い眠りにつけないまま、夢とも過去ともつかない

景色を見る。
夜の河原に仰向けに横たわる二人、流れる川のせせらぎの音を

ずっと聞いていた。
「明日は東京かあ」
「そうやな」
彼が答える。
「やっていけるかな」
「何とかなるもんやろ」
彼が笑う。
「お前がおるから、何とかなるやろ」
そう言って笑った、彼の笑顔。覚えているのに。

どうして、どうして、どうして

「・・・・・寒い」
両腕を抱きしめても、冷たい腕に温もりはなく。
「・・・・・・・寒いよ」
目じりから一筋、涙が零れた。

「・・・・・今回は特例だからな」
「分かってます、感謝します」
マネージャーからマスターキーを受け取る。
おせっかいだと分かっていながら、どうしても見過ごすことが
出来なかった。

部屋に入ると、広い部屋に震える子供が涙を流していた。
どうして、どうしてと誰かを求めながら。
「おい・・・」
思わず駆け寄り、手に触れる。びくりと彼の身体が跳ねた。
「あ・・・・・・」
こちらに振り返る。
微笑んでいた。
「戻って・・・きた・・・?」
手を、強く捉まれる。
「ここに・・・おる・・・・?」
泣きそうな顔で、微笑んでいる。何処にもない、誰かを見詰め。

それでも
「ああ、ここにおる」
そう言うしか、なかった。
彼の笑みが崩れた。
「・・・・・・嬉しい・・・・・」
うれしい、うれしい、ここにいてくれる、ずっと側にいてくれ

る。
つかんだ手が、引き寄せられた。彼の手が、背中に回る。
熱に浮かされた胸に抱き込まれる。
「離さない・・・もう二度と」

それは誰を言っているのか、分かってしまった。
それほどにまで、求めていたのか。そう思うと、胸が締め付け

られる。
両手で彼の顔を包み込む。熱で曇った瞳には、自分の姿は映っ

てない。
「そんなに・・・」
辛かったのか、寂しかったのか。

激情が身体を走った。
思わず唇を重ね合わせた。彼の身体が一瞬強張る。それでも、

すぐに緊張がとけた。
なすがままに唇を吸い合わせてくる、全てを受け入れるかのよ

うに。
唇を離すと、彼は笑っていた。
「なんだ・・・」
幸せそうに、微笑んでいた。
「こうすれば、よかったのか・・・」
少し哀しげに、
「皆にされること・・・・お前もしたかったんやな・・・」
そう呟きながら。
思わずの彼の胸元に目をやる。明らかに情交とわかる、跡が見

える。
「お前・・・・・」
彼は呟く、
「そうか・・・・・」
熱にうかされて、
「そうすれば・・・・・・」
そうすれば
お前は音楽、続けてくれたんやな
「ごめんな・・・・」
彼をきつく抱きしめた。骨も折れよ言わんとばかりに。

求めた者と違う人の胸の中で、彼は何度も謝罪の言葉を口にす

る。
決して届かぬ、謝罪の言葉を、求める言葉を、罪の言葉を。
その言葉を聞くものも、彼の哀しさをいとおしいと感じるもの

で。
でもその思いは、側にいても、決して彼には届かない。
誰にもどうすることの出来ない想いは、互いの涙で洗うことも

出来ずに、彼はただ、愛しいものを想って、かりそめの夢の中

で笑っていた。
かりそめの腕の中で。
泣き出しそうな声で。

初めての棚投下なので、お見苦しいところがあると
思いますが勘弁してください。
途中改行変になっちゃったよママンorz

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 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ エチシーンカキタカッタナ
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
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