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やきう

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
しゃちほこ球団の話。中の人捏造注意です。

「態度が違いすぎませんか…」

呟くように吐き出した言葉は、彼に独り言として
流されてしまったようだ。

「森乃さん」

ベッドでだらりと横になって、雑誌を読みふけっていた森乃が、やっと目をあげる。

「何の話?」
「だから、俺がアイツの時と、扱いが違いすぎませんか。と」

森乃の頭上に大量のハテナマークが見えるようだ。

全く理解できていない…鈍すぎる…

「あのコアラ姿の時は優しいのに…」

うなだれて言うと、やっと理解してもらえた様子

「なんだそれ」
可笑しいといった様子でくすくす笑いだされてしまった。

だが実際そうなのだ。

アイツの時の俺には、じゃれついてまとわりついてみても、
にこぉっと、とても普段ではお目にかかれないほどの、穏やかというか
ほんわかさせるというか、恐ろしく可愛らしい笑顔で応えてくれると
いうのに。

久しぶりのオフにせっかくの二人きりだというのに、人をほったらかしで
だらだらごろごろと過ごしている。
まるで空気のような扱いだ。

「可愛いってなんだ…」
嫌そうなそぶりを見せつつも、微かに耳が赤いのがまたたまらないのだが
これ以上言うと、怒って相手にされなくなるので、心の中に留める。
「まぁそこは流してくださいよ。」

「だってさ。土アラとお前は違うだろ?」

思いがけない言葉に虚をつかれる。
「お前がアイツのときはお前じゃなくって、『土アラ』なんだろ?」

「だからお前たち二人は別人なんだから、態度が違って当たり前なんだよ」

当然の様に言う森乃の言葉に思わず考え込む。
煙に巻くような言い振りではない。

球場で怪しい動きをするコアラ…あれは俺ではなく、
魂の入った生き物であると。そう見てくれている、ということか。

(そうか…このひとは俺の仕事を認めてくれているんだな…)
胸に温かいものが広がる。

「あいつって可愛いよな。…たまに不気味だけど」
ふにゃりと表情をゆるませて森乃が言う。
「いらついた気分を落ち着かせてくれたり、緊張をほぐしてくれたりな?」

「それって俺は嫉妬していい所ですか…」
自分に妬いてもいいものか、複雑な心境だ。
「で、土アラへの気持ちはよーく分かりましたが…」
「ん?」
「俺のことはどう思ってるんですか?」

無警戒にこちらを見上げ、ベッドで枕をかかえている森乃との距離を詰める。
「えーっと…?」
突然の至近距離に目が泳いでいる。

「め、面と向かっては言いづらいし…」
じりじりと逃げようとするが、そこは許さない。
捕まえて抱き込んで、そのままベッドに押し付けてみる。

涙目でこちらを見上げる様子は、かなりクルものがある。
球場で当主を見据える彼からはまるで想像もできないが、

「言葉がもらえないなら、態度で示してもらいますか。」

こんな彼を見ることができるのは、自分だけの特権だ…というところで
満たされてしまおう。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
ます込みがあまりにも公寄りなのが切なくて勢いで書いた。
しかしキワ過ぎたのは反省している。


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