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某所オフ会

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |  モデルはいるけどほとんど捏造妄想モナー。
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|   フリーダムな社会人×ハイテンション萌え青年のオフ会
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 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
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初めて投下するのでズレなどありましたら申しわけありません。

きっかけはWWWの中のごく辺境で活動していた二人が元ネタのためかネタが過ぎるためか何かとセットにされることになったことだった。
そこから組んでみようと連絡を取るようになり、どうせなら会ってみよう、という流れになった。
ネットで知り合った顔も本名も知らない二人が実際に会う、というのは犯罪の匂いのするものだが、互いに成人を越した男だから問題ない

だろう。
ということで、互いの住居の中間点に近い駅で俺たちは待ち合わせることになった。
(……20分前)
改札を出て時間を確認したところ、早めに、と考えていたにしてもJR1本分は早かった。
まあ何もない田舎ではあるまいしその辺で時間をつぶそう。
と、思いながらも何気なく待ち合わせ場所であるモニュメントの前を見る。
「……え、あれ」
万が一にもトラブルがないようにと互いの顔も写メしなかったが、そのままだと見つけるのに困るので、家を出る直前に首から下だけは写

メを交換した。
あれは結構シュールだったよなとか思いつつも、お陰ですぐにわかったのだから滑稽なりに良いアイディアだったと言える。
「あの、すみません」
それでも間違っていたら恥ずかしいことこの上ないのでやや遠慮がちに顔を覗き込むと、首から下をまず見られてぱっと表情が輝いた。
「あ、もしかして『トモ』さん?」
「じゃあやっぱり……」
「はい、初めまして……でいいのかな? 『ユキ』です」
にっこりと微笑んだその姿はあまりに普通の一般人だったので、俺にとってはかなり予想外だった。

近くの喫茶店に入り俺と同じくコーヒーを注文したユキさんは、待たせたことを謝った俺に激しく首を振った。
「全然! ていうか俺が早く来過ぎちゃったんだし、ゴメンね」
そんなことないですと俺は否定する。
というかこの人はいつからいたのだろう。
あの様子では『ちょうど今来たところ』ではなさそうだ。
「あの、ユキさんはいつから待ってたんです?」
「え、俺? うーん、30分くらい前かなぁ」
ってことは待ち合わせ時間から50分前ってことか。
そうかそうかって早すぎだろ!
「何か昨日の夜からドキドキしてきちゃって」
遠足とか運動会の前の日には興奮して寝れないタイプなんだなと納得する。
ユキはえへへ、といかにも照れくさいですっていう笑いをしてコーヒーをすすった。
なんというか、これは狙ってるのか?
元々というかネット上ではアレだし、狙ってるんだよな?
「……何か俺、変ですか?」
「いや、むしろフツーでビックリしたと言いますか」
外見はフツーよりもやや上の所謂J系のしかもどちらかというと可愛らしい部類に入る。
服装も初対面の人間に会うのに派手でもなく、地味でもない。
本当にフツーの人だ。
「……もしかして、俺のこと、いつもああだと思ってた?」
どう返答したらよいものか散々悩んで結局俺は頷いた。
「メールでもテンション高いもんねぇ、俺」
「……はい」

全体的にかなりはっちゃけてるイメージがあったのでリアルでも多少そうかなと思っていたのは事実だ。
まあ俺もはっちゃけてたんだけど、メールでは割と普通だったつもりだ。
「一応俺だって、いつでもどこでもああじゃないですよ」
「はぁ」
「あ、でも俺タメ混じりでしゃべっちゃってますね」
「ああ、全然構いませんよ……て、俺もタメでしゃべったほうがいいのか」
「うん、呼び捨てでいいし、広島弁でもいいよ」
「あはは」
さすがにそれだと何言ってるかわからなくなったら困るのでやめておこう。
それから俺たちは活動についての話とか、全く関係ない他愛のない話をした。
話すとユキはフツーにプラスアルファしてかなりの弟属性であることがわかった。
当人曰く、
「狙ってるわけじゃないけど女性には『萌え属性』って言われるんだよね」
だからああいうキャラでやってるとのことで。
その割にはユルめの口調やらちょっとした仕草やらがどう見ても狙ってる。
コーヒーおかわりじゃなくてパフェ食べてもいいかなとか割り勘なのに伺いを立ててみたり、俺が甘いものは嫌いじゃないと言えば食べてみるかとスプーン差し出してみたり。
それをやって許されるのは可愛らしい女の子だけなはずなのに、妙に許せてしまうのは何なんだ。
「ごちそうさまでした!」
満足げな様子でスプーンを置いたユキは一息ついてからはっと気づいた。
「しまった! また昼メシの前にパフェ食べちゃった!」
とりあえず突っ込んでもいいですか?
そして大して年も変わらない目の前の成人男性に萌えていいですか?
正直、会ったのは失敗かもしれない。

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 | | □ STOP.       | |
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案の定1つ目で改行ミスしてしまいすいませんでした。


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