夢現・裏
更新日: 2011-04-26 (火) 11:54:16
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| 今日はモのの怪モナ~
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| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| ハイパーx薬売り エロはナシ
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| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ガクガク
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
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連投ですみません。
138~のハイパー視点になります。
一定の拍子で揺れていた動きがふと止まる。その変化に男は暗い箱の中へ意識を戻した。
また動き出し、少ししてかさりと草の上に下ろされる。
いつもの習いで周りの気配を探るが、特に気にするような気配はない。
男は意識を現し世から飛ばした。
どれほどの時が流れただろうか。ほんの数瞬かも知れず、はたまた赤子が老人になってしまう程の時かも知れない。だがそれは男にとっては些細な違いである。
視界が暗転して男は夢と現の狭間に立っていた。
見上げると、現し世の亀裂から薬売りの体が風に舞う木の葉のように漂い落ちてくるところだった。
腕を伸ばし引き寄せて腕に抱える。
そのまま座り込むと思い出したかのように薬売りの衣と髪が音を立てて男の腕に落ち、重みを増した。
首を傾げて顔を覗くが、彼の意識はまだ覚醒していないようだった。
腕にかかる彼の髪を払い、改めて撫で下ろす。くすんだ色をした髪はところどころが絡まり、男の指を引き止める。絡まりを解き、また上から撫で下ろすのを何度か繰り返すうちに柔らかく指が通るようになる。
その感触に満足し、何度もゆっくりと手を上下させた。
唐突にこぼされた吐息に、男は彼の髪から指を離し薬売りの腹の上に置いた。
その手に乗せられた薬売りの爪先が上下する。視線を巡らせれば、染料で彩られたその爪先の一つが欠けたように色をなくしていた。
「たまにはぐっすりと、寝かせてくれませんかね」
物憂げな眼差しをすっと男の横顔に流し、うんざりと呟かれた薬売りの素気無い声に笑みを含んだ息を吐く。
間を保たせるように動き続ける薬売りの指を押さえ込み、関係ないと告げる。
同じものを共有しているはずなのに肌や髪の色、細かな作りも違うその体。唇を寄せることでその存在を確認する。
ゆるりと身じろぐその首筋に相容れぬ温度を押し付ける。
「爪が剥げている」
馴染まぬ温度にか、何も言わぬ薬売りにか、僅かに焦れて腕に力を込める。
指をかければその動きを読んだように顎が上がる。浮き上がった筋を唇で辿ると喉仏がく、と上下した。
「気疲れ、するんですよ」
薬売りの唇が、吐息が男の唇を掠める。
「肉体的な問題でなく」
「憎まれ口を」と一蹴し、小癪な唇を舐める。
半眼で男を見上げるその目が小さく揺れながら、鮮やかに期待の色へと変化していく。それを見止め、思わず口角が上がった。
その色を手で隠してやるのは慈悲ではない。楽しみを引き伸ばすため。
嘯くその口を塞ぎひと舐めしてやれば、すぐに男の舌を受け入れる。温かな口内を味わう内に我慢出来ずに喉を鳴らし、吸い付いてくる。
言葉とは裏腹なその仕草が男を更に駆り立たせると言うのに。
「お前が望まなければ」
薬売りを見下ろし囁く。認めろと。求めて見せろと。
くすんだ髪を払い落とし、隠れていた揺らぐ眼差しを眺める。
「俺は夢現にすら現れることも出来な」
薬売りの瞼が閉じられ、伸ばされた腕に男は絡めとられる。
したりと目を細めた男は薬売りの頭を胸に抱いた。
「わかっている」と、くぐもって笑いを含んだ薬売りの声が温かな吐息と共に胸に吹き付けられる。
「今、あなたが欲しい」
甘んじて、その拙い手管に溺れる。笑みで誤魔化すその稚拙さが男の悦びを更に深いものにする。
男を見上げる己の目が何より正直であることを薬売りは知らない。このまま知らないままでいい。
男の唇が触れた瞬間から、その目が夢現の暗闇の中で皓々と光を放ち、欲を溢れさせていることなど。
「わかっているんですよ?」
仰け反る薬売りの背に手を這わしながら、聴くともなしにその声を聴く。
くっくっ、と男の唇の下で喉仏が上下する。
「何を嘯く必要が?」
言葉など必要ないと、男は薬売りの唇を己のそれで塞いだ。
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| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ 蛇足…デスネ
| | | | ピッ (・∀・ )
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ありがとうございました。
度々のお目汚し、失礼しました。
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