三匹が斬る! 殿様×千石 前編
更新日: 2011-05-02 (月) 20:48:24
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| 時代劇3ビキがキル!のネタ モナ
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お超が戦国を呼び止めたのは、まだ春浅い宿場町。
薄汚れたなりをしている戦国。
そのくたびれた姿は、遠目でも容易に彼であると認識し得た。
何か月ぶりかに見た彼の顔は、長い道中で日に焼けたのか…はたまた垢なのか。
より一層に黒さを増していた。
だが、それがかえって精悍でたくましい。
バラバラになった3ビキではあるが、ここにお超がいるということは
当然にトノサマもこの町に来ているのだろうか。
戦国は彼はどうしているのか、と彼女に問うた。
「その、トノサマのことなんだけど…」
改まった様子で視線を落とすお超に、戦国は懸念の色を隠せない。
咄嗟に彼女の肩を掴む。
「…トノサマがどうした?何があった!?」
「元気よ。でもずっと道中追いかけてはいるけど、なかなかつかみ所がないのよねえ」
「ちっ。驚かせやがって…まあ、まじめいっぺんとうで、何を考えていのるかわからんところはある。それがどうした?」
「私のこと、どう思っているのかしら。」
「なんだぁ?色恋の相談か?そんならタコにしろっ。俺はそういうのはからっきしコレだ」
そう言って、手を横に大きく振って見せる。
「したわよぉ!でも薬を使って寝込みを襲えとか。変なモン売り付けようとすんのよ?だから戦国さんに…」
「ったく、あのタコ!しょうがねぇ野郎だな(怒)」
「ね、何か聞いてない?あとトノサマの好みとか!」
「知らんな~そんな話はしたことがない。自分で聞け」
「いやよー恥ずかしいもん~お願い!ちょっとだけ協力して!お銚子2合つけるから!」
「もう一声」
「もうっ!わかったわよ!じゃあ3合!」
「よし、乗った」
飲食が絡むと最初は渋っていても引受けるくせがある。
例に漏れず、戦国の承諾はすさまじく早かった。
商談成立といわんばかりに、そのままちょうど目の前にあった料理屋に入る。
そして酒を飲みながら、あの"侍風情"をどう落とすかの作戦を練りはじめた。
お超が提案した作戦とは、次のようなものだった。
まずトノサマと再会した戦国が、彼を一杯飲みに誘う。
そしてお超のことをどう思っているのかを聞き出す。
「…そんだけか?作戦というほど大げさでもあるまい。」
「なによ~いいじゃない!物事にはちゃんと筋書きがないとね。」
「そういうもんか?さすがに物を書くだけのことはある。」
単細胞のこの男は、これが彼女の「完全なる作戦」であり、罠であるということは露
とも知らない。
「うむ。お超はいい娘だ。女がてらに気も強いが、己というものをしっかりと持っている。」
相変わらずに一糸乱れぬ着流し姿のトノサマ。
上機嫌で徳利を傾けつつ、戦国の第一の質問に対してそう答えた。
容姿は端麗。ある種の色男といっても過言ではない。
粗雑な戦国とは対照的に、どんな小さな所作でも品のよさが漂う。
「トノサマ」という名の理由はそこにあった。
気心が知れた仲ではあるが、向き合うと妙な緊張を強いられる。
「だ、だよな!?…よし。で、次はどうするんだっけな…」
「ん?」
「いっ…いやいや!なんのなんの!こっちの話だ。」
苦し紛れにトノサマに酌をし、次に言うべき質問を思い出そうとする。
汚くて臭くて乱暴な戦国ではあるが、これでもなかなか義理堅い。
酒まで馳走になったのだから"任務"はきっちり果たさねばならぬ。
「それにしても珍しい。御主から飲みに誘うとは…何か企んでいるのではあるまいな?」
トノサマは冗談のつもりであったのだが、戦国は思わず含んだ酒を吹き出しそうになった。
これでは酔いを愉しむ暇もなく、気が気でない。
大事なことを計算に入れるのを忘れていた。この御仁の勘の鋭いことを…。
ここは回りくどい聞き方をせずに、真正面からぶつかった方がよさそうだ。
「その、だな…率直に尋ねるっ!好いている女はいるか?」
「ははは…やぶからぼうに何を言い出すのかと思えば…」
真剣な戦国とは違い、トノサマは涼しげな顔だ。
「そうだな…拙者とて想い人の一人くらいは…。」
「そいつぁ、誰だ!?俺の知ってる女か!?…お超か?」
「先刻からお超のことばかりを聞くな。もしかして御主、お超を…?」
「なっ!何言ってやがる!誤解されては困るっ!」
「ふむ。実のところ、お超は以前立ち寄った海廻問屋の番頭と恋仲になってな。
頻繁に文を交わしているようだ。」
「なにぃ~?あいつ、男がいんのか!?」
戦国にはお超のもくろみが皆目検討がつかなくなってしまった。
どういうことだ?…後でお超に問い質さねば。
お超に頼まれた、と打ち明けるわけにもいかず…
この場はとりあえず飲むしかない。
「そういう御主にはいるのか?想い人が…」
「…想ってみたところで、到底叶わぬ相手だっ。」
あおるように酒を飲み干す戦国。いい飲みっぷりだ。喉が大きくうねった。
「ほう。到底叶わぬか。どこぞの国の姫君か?」
「はっは!そういうわけじゃあないが…もうとっくにその気持ちは胸ん中にしまった!きれーさっぱりだ。邪魔んなるだけだからな。み~ごーと、封印してやった。」
戦国は自分の胸を誇らしげに叩いて見せる。
「それでは、その封印とやらを解いてやろう。拙者にならそれが可能だぞ?」
トノサマは手で刀を作って、戦国の胸元を袈裟懸けにバッサリと斬る真似をした。
「わはは!こりゃあ参った!だが、流石の御主の腕前でも俺の気持ちは開かぬ。」
「そうだな。刀では、開かぬか…刀で無理なら…」
トノサマはピンと背筋を伸ばして座り直すと、きっちりといずまいを正し、戦国と向き合った。
そして…
「この矢坂平師郎…九時真之介を好いておる。」
顔色ひとつ変えず、まっすぐと目を見据えてサラリと言う。
戦国はというと、呆気にとられた表情をして明らかに目が狼狽えている。
それはもう、とてつもなく無防備で間抜けな表情だった。
この単純な思考回路ではこの後どうすればいいのか全く思いつかない。
というよりも、この状況はもとより、その言葉の真意すら飲み込めていない。
「何を今さら意地を張ることがある?御主がいつまでも言い出さぬから拙者が気を回して
やったというのに。どうだ。見事に封印は解けたであろう?」
全く言葉の出ない戦国に対し、不敵に笑うトノサマ。
彼は戦国が自覚し得なかった密かな想いをとっくに悟っていた。
それはいつからなのかわからないほどに、音も立てずひっそりと住み着いた想い。
「べ…べべべ別に意地なんて張ってねえ!たっ、ただちょっと照れているだけだ!」
「では、聞かせてくれるな?」
「おっ、おう!……しっかし、よくそうすました顔でいられんな…!」
「拙者とて御主同様、緊張しておる。わからぬか?」
「わからん!全くわからん!顔色一つ変わっておらんじゃないかっ」
トノサマは無言で戦国の手を取ると、自分の胸にそっと触れさせた。
鼓動の早さが…回路が繋がったかのように、指先から明確に伝わる。
そしてそれは戦国の鼓動にも即座に感染した。
「これではっきりしただろう。」
そんな爽やかに微笑まれても…。
見つめられ、ますます言い出せなくなるだけだ。
戦国はそんな自分をじれったく、また腹立たしく思い、遂に意を決した。
「だーっ くそっ!わかった!言やいいんだろっ!…俺も御主が好きだ!とうの前から好
いておった!これでいいか!」
ただでさえしわの寄った袴だが、力一杯に掴まれて更にぐちゃぐちゃだ。
不器用な戦国の一世一代の大告白。
やけくそ気味で乱暴な言い方ではあるが、ストレートで彼らしい言葉だった。
思いきってはみたものの顔を直視することはできない。
照れ隠しにプイと背中を向けてしまった。
「御主と知り合って幾年になるだろうな…長いこと時間が要った…」
「ん…」
突然背後から抱きすくめられ、思わず体が飛び上がりそうだ。
長く束ねた漆黒の髪に指を絡ませられ…うなじにくちづけを施される。
「ね、もういいんじゃない?」
「そだね。これ以上覗くのも野暮ってもんだ」
隣の部屋からは妙な着物を着た丸い小男と、若い娘がその様子を覗き見ていた。
タコとお超だ。
「やった!作戦大成功ね!!」
手を合わせて喜ぶ二人。
「でも無様だったわね~戦国さん。もうじれったいったらありゃしなかったわ!」
「まあいいじゃないの。センちゃんにしてはよく頑張った!終わり良ければ全てよしっ」
「いい加減素直になればいいのに!てずっと思っていたのよ~これで肩の荷が下りたわ。
さあ、ネタも入ったことだし!私、これを書くわ。今度こそ一流作家よ~!」
「女ってたくましいのね~…こわ…」
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| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ 言葉がないね。
| | | | ピッ (・∀・ )
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気をつけたのに割り込みになってしまってごめんなさいごめんなさい!
話もわけわかんないし。まじですみませんでした。
自己中な萌えだけで書いちゃいました。
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