Top/3.1-228

ワイズマン×清麻呂

すみません、お借りします
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                   |  週間日曜連載の漫画で、現在上映されてる
                   |  映画が元ネタになっているモナ
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|  それなのに映画ネタバレ注意報だね
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 | | |> PLAY.       | |              ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
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※本筋では映画ヒロインが似たような目にあっています。
※映画を見て疑問に思ったことが発端なので、明らかに映画とは矛盾しています。

「何を泣いている?」
 口元に薄い笑みを浮かべて、ワイズマソが白い本を持つ相手へと問いかける。
 彼が憎んで有り余る子供の、運命の相手。だがこれは本当ならば自分のモノだったのだと、
虚ろな瞳で涙を零す清麻呂の頬に触れる。
「何を泣いている?」
 本来ならば自分のモノとなるはずだった魔本の使い手。だからこそあるべき場所をわざわざ
教えてやったというのに、これはそれに異を唱えた。
 自分は、あの赤い魔本は、あの憎い子供のものなのだなどと言うから。
「お前が悪いんだよ、清麻呂?」
 心を封じてあの子供と戦わせようとすれば、自分で命を絶とうとした。だから記憶を消してやった。
「残念だ。お前のことは、少しは気に入っていたのに」
 あの日から、ずっと見ていた。ろくに力もない愚かな人間の中で、それでもあのガッシュの傍らに
置くにはもったいないと思わせる程に、彼は頭の良い人間だった。魔本を使わせるためには必要
な道具として傍らに置くのなら、やはり優秀な方が良い。
 出来るなら、心を封じるだけで済ませたかったのだが。
「まあ、良い」
 どうせこの白い魔本の前に他の子供が持つ魔本など無力。そう経たずに全て終わらせられるだろう。
「まずは、ガッシュだ」

清麻呂が手にしていた赤い魔本を受け取る。
 最後まで奪われることに抵抗を示したそれも、もはや自分から差し出す。
 全てはワイズマソの望むままに動く人形。
 だが。
「……っ、いい加減にその涙を止めろ!」
 苛立ちをぶつけても、相手が「ハイ」と口にしても、清麻呂が流す涙は止まらない。
 動かない表情。ただ流れていく涙。それは頬を、顎を伝って地面へと落ちる。
 それに舌打ちし、ワイズマソは手にした赤い魔本を地面に落とし、踏みつけた。
 この本は、まだ燃やさない。
 自分から魔界に返してくれと言わせるまで、ガッシュにはここで苦しんで貰う。
「自分の運命の相手が、僕の傍らで殺戮を繰り返すのでも見ていて貰おうか」
 自分とガッシュを除く、全ての子供の本を燃やして。
 最後にガッシュの本を焼くとき。
 その時、清麻呂の記憶を戻してやろう。
 自分の犯した罪を、この少年はどう受け止めるのか。
 おそらくは正気でなどいられまい――正気でいられないように、その手を赤く染めてやろう。
 人を殺す、その感触を教え込んでやろう。
 そうして完全に壊れたのならば。
 ガッシュを魔界に返して王になった暁には。
 永遠にそばに置いてやっても良い。
「お前が悪いんだよ」
 その日の訪れを思い、ワイズマンは薄い笑みをその口元に浮かべた。

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                    |  エロが無いモナ。
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|  オチも無いねー
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 | | |> STOP.      | |              ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧  ポカーン
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