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天○り松パロ

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                    |  某浅田○郎原作「天○り松・闇がたり」パロモナ。
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|  とうとうオリキャラに手を出してしまいました!ヒー。
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 | | |> PLAY.       | |              ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ナマアタタカイメデミマモッテクダサイ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
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糸のように細い弓張り月の暗い夜の話。全身を黒に染めた長身の影がひとつ。
人間離れした俊敏な動きで水が流れるがごとく、路地を駆け抜けていた。
いつものように仕事を片付けヤサに向かう栄次である。
ふと、その足が止まる。川べりの茂みの中からうめき声が聞こえた。
聞き流してまた走り出そうとした栄次だったが、短く舌打ちすると路を戻り、茂みに近付いた。
長羽織を着た若い男がひとり、体を折って倒れていた。息も荒く、額にびっしりと汗をかき、顔は真っ青だった。
栄次の気配に気づき、目をうっすら開けると、唇を戦慄かせて気を失った。
このままここに放っておけば、凍死もやむないだろう。栄次は溜息をつくと、男を担ぎ上げた。

とりあえず、額に手を置いて熱があるってんで仕様が無い、隠れ家まで男を運んだ栄次である。
水で絞った手拭いを額にあてて、上からまじまじと覗き込んだ。服装から、どこぞの大学生といった年齢か。
びっしりと濃い睫を苦しげに震わせる、色白の、まるで女のように美しい謎の青年だった。
苦しそうな息をくり返すのを見兼ねて、青年の着物の袂を緩めようと手をかけると、短い悲鳴を上げて青年は飛び起きた。
「……!誰だ!」大きな瞳を目一杯開き、怯えるように栄次を睨み付けると部屋の隅に後ずさる。
「てめぇ、助けてもらっておいて誰だはねぇだろう。人に誰だと訪ねる前に自分から名乗るのが筋ってもんだろうが」
栄次のただならぬ迫力に、青年は息を飲むと、ガタガタと震え出した。その様子をみて、またひとつ溜息をつくと、栄次は胡座を組みなおし幾分柔らかい声で問いかけた。
「てめぇ、名前は」
「…馨」
「名字はねぇのかよ、てめぇには」無言である。
「兄さん、学生かい?」
青年は小さく頷いた。
「学生さんがどうしてあんな所でくたばってた?」
返事は無い。長い沈黙にたえかねたように栄次は首をコキと鳴らした。その音にビクリとなると、馨は小さな声をだした。
「アンタこそ、何者だい?」
「俺はただの大工さ。腕はいいぜ」
「ふうん…」呟くと、馨はまた大きく咳き込んで胸を押さえた。

栄次は馨の細い腕を掴むと、強引に布団に戻した。
「馨、おめえさん、熱があるんだ。もう寝ろ。明日、元気になったらさっさと出て行けよ」
そういうと栄次は大欠伸して、下に続く梯子段に向かって叫んだ。
「おい、爺さん!起きてるんだろ?一組布団を借りていいか?」
下には八十過ぎの家主が住んでいる。家主の返事は面倒臭そうな「ねえよ!」の一言だった。
「クソ爺ィ」栄次は苦笑いして呟くと、大きく伸びをして床にひっくり返った。
馨に布団をとられてしまった以上、自分は仕様が無く床の上だ。何か言いたげな馨に目をやると
「病人がヘタな遠慮するもんじゃねぇよ。さっさと寝な」と言って背中を向けた。

栄次の借りの姿は大工。しかしその実体は目細の安佶一味の大兄、通称黄不動と名高い大泥棒だ。
夜に紛れて、大屋敷の屋根を抜き、お宝を奪って夜に消える。
仕事を済ませた夜は、昂った神経がプツリと切れるように深い眠りに落ちてゆく。
しかし、何かにうなされているような声。栄次は静かに瞼を開いた。
馨が真っ青な顔で体を左右に捻り、眉根を寄せてうなされていた。悪い夢でも見ているか。
コイツ、何か訳ありか。
栄次は馨の頬を叩いた。「おい、しっかりしろ」耳もとで叫んだ。
その声に一瞬、正気が戻ったように馨の目が栄次を見つめると、もの凄い力で両腕が栄次の首に絡み付いた。
予想もしなかった行動に栄次の口から息が漏れた。女のように赤い馨の唇が栄次の浅黒い首筋に吸いついた。
「馨!狂ったか」
栄次の叫び声ごと包むかのように馨の唇が栄次の口を覆った。焦点の定まらない馨の瞳はまるで色に狂った女のように栄次の男を刺激するものだった。
「抱いて」短くそういうと馨は自ら胸をはだけた。眩しいくらいに白い肌に桃色の乳首が艶かしい。
「てめえ、なめるなよ」栄次は奥歯を噛みしめて唸るように吐き捨てると、馨の頬を打った。
「後生だから…!」しかし馨は藁に縋る勢いで栄次の口を吸う。舌を絡めてズボンの上から栄次の股間を握りこんだ。
馨の錯乱は抱きでもしないと収まらないか。栄次は冷たく判断すると、小さく震える馨の乳首を前歯で噛んだ。
喜悦の声が馨からあがる。
「覚悟しろよ、俺ァ、少しばかり手強いぜ…」そう呟くと、栄次の熱い舌がねとりと馨の眼球を嘗めた。

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 | | □ 終い         | |
 | |                | |           ∧_∧  続く……だってw
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
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       本当はぐっちょりエロを書きたかったのに直前で力つきました…スマソ


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