ブラ&フレ×バリ
更新日: 2011-04-26 (火) 17:20:56
映画版TF ブラ&フレ×バリ
非合意のハッキングネタ。
ほのぼの神の連続降臨にびびりつつ投下。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・)ジサクジエンガオオクリシマ~ス!
全くの不意打ちだった。
人里離れた場所に呼び出され、調子が悪いと言う肩の関節をスキャンしていたオレは、
突然立ち上がった仲間に喉元を掴まれて空中に吊り上げられていた。
「ブラックアウト!?何をする、離せ…!」
浮いた足でブラックアウトの装甲を蹴飛ばして抗議する。
「…悪いな、少し遊びに付き合って貰おうと思ってな。」
「…遊びだと?」
意図が読めずにそのまま聞き返す。
一体なんの遊びで仲間の首をつるし上げると言うのだ。
そんなものはあの黄色いチビ相手にでもやればよいのに。
そして、同時にもう一つ予想外の事が起きていた。
オレの胸元のハッチの中で沈黙していたフレンジーが、極小サイズのウイルスを
オレの中に送り込んでいた…だが、ブラックアウトに気を取られ、オレはそれに気づかなかった。
「くく…すぐにわかるさ」
オレの気をそらすことに成功したブラックアウトはオレを解放した。
「ふん、やってられるか。…悪いが帰るぜ」
オレは踵を返すとトランスフォームして立ち去ろうとしたが、直前に腕を掴まれて阻止された。
「そんなに慌てなくても、悪いようにはしないさ」とブラックアウトが背後で笑う。
「…何がしたいんだ。」
「今わかるようにしてやるよ」凄んで見せたオレの言葉に応えたのはフレンジーだった。
先ほど仕込まれたウィルスが突如オレの中で活性化し、セキュリティーに小さな傷を穿つ。
フレンジーから伸びたデジタルの触手がその綻びから一気に侵入してきて、オレの感覚を司る
中枢プログラムを絡め取った。
「なっ…!?」
勿論スパークに直に干渉する程深くは無いが、かといって本来なら簡単に進入できる程浅くもない。
オレはフレンジーからのハッキングをなんとか遮断しようと集中するあまり、ブラックアウトの
足払いを避けきれずに地面に倒れ込んだ。
「クソっ、てめぇら…いい加減にしろ!」
腹が立って怒鳴り散らすとブラックアウトの馬鹿力にそのまま押さえ込まれた。
「暴れて消耗したら後が辛いぞ」ブラックアウトが頭上で笑う声がする。「大人しくしておけ」
言葉に含まれた意図に凍りついたオレに、フレンジーの触手が複雑なスキャン信号を送ってくる。
全身を走査される不快感にオレは再び抵抗する。
「そう暴れるなって。別に痛くしようって訳じゃねぇから」
「…ふざけるな!お前らだけでやればいいだろうが!」
シンプルな波長だった信号に強弱が加わり、続いて指向性が加えられる。
「ブラックアウト相手なんてつまらない」フレンジーがあっさりと言ってのけると、
「おまえが一番良い反応してくれそうだからな」ブラックアウトも呵々と笑ってオレの抗議を退けた。
「…ぅ…っ」
オレの反応をフィードバックして成長しつつ、明らかな意図を含んで送られてくる信号を、
オレは声を殺してじっと耐えていた。
「ずいぶん粘るな。」関節が軋むほど強く握ったオレの拳を撫で、からかうようにブラックアウトが言う。
「……ふん、こんな…もんに…」屈辱と怒りを無理に抑え、精一杯強がって見せる。
「誰が…」
だがそれもフレンジーが開けたセキュリティーホールから、ブラックアウトが無理やり侵入してくるまでだった。
「う…ぁッ!!」
ハッキングによる尋問術に長けたフレンジーのそれとは違い、力づくで感覚中枢をハッキングされると、
オレはたまらず悲鳴を上げた。
ショックに震えるオレを見下ろすブラックアウトの顔に獰猛そうな笑みが浮かんだ。
ブラックアウトから送られてくる乱雑な信号と、フレンジーの巧みで的確な信号の中に、
時折異質な感覚をもたらす信号が混ざる事にオレは気づいた。
表現しがたいその感覚に、神経が高ぶり自分のものとは思えない声が喉からもれる。
「は、…あぅ…ッ」
体内の深くを灼くその感覚は恐怖にも似ていて、オレはされるがままになっていた。
「なんだ、すっかり大人しくなったな。」獲物を追い詰めた時の口ぶりでブラックアウトが嘲る。
「…黙…れ……このや…ッ!」
信号が強められ、挑発に乗った事を後悔する。
抵抗をやめたオレはブラックアウトの膝の上に抱き起こされると、高出力の信号で
さらに激しく攻め立てられた。
次々に送られてくる刺激はどれもあやまたずオレの敏感な部分を刺激し、
オレはブラックアウトの肩にしがみついて耐えるのが精一杯だった。
「期待通りの良い反応だな」
「ああ」
フレンジーとブラックアウトがわざとらしく言葉を交わすのを聞きながらオレは達した。
ふてくされて黙ったままのオレを、2人が決まり悪そうに窺っている。
「ったく。」
このバカ共が…。
オレは肩をすくめて立ち上がると、自由になった体をビークルに変化させる。
ドウドウとエンジンを空ぶかししてみせると、とうとうブラックアウトが言葉を直接送信してきた。
「…スマン。」
奴にしては珍しいしおらしさに思わず心の中で笑う。
「……次は二人だけの時にしろ。」
方向転換して速度を上げたオレの背後で、巨大なヘリが舞い上がっていった。
□STOP ピッ ◇⊂(・∀・;)デキゴコロナンダ…ゴメンネ
ガクブルしてたフレもこの後ちゃんと許してもらったってことで。
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