仔猫目線
更新日: 2011-04-26 (火) 17:10:40
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// .|| ∧∧
. // 生 || ∧(゚Д゚,,) < 天使が降りてきた方です。
//_.再 ||__ (´∀`⊂| < 完全にキャラ一人歩きだけど絵的な美しさを心掛けました。
i | |/ ||/ | (⊃ ⊂ |ノ~ ↑の口直しwにどうぞ。
| | / , | (・∀・; )、 < こっちも仔猫目線ですが一人称を変えてみました。
.ィ| | ./]. / | ◇と ∪ )!
//:| | /彳/ ,! ( ( _ノ..|
. / /_,,| |,/]:./ / し'´し'-'´
/ ゙ / / / ||
| ̄ ̄ ̄ ̄ |,,./ / /,!\
| | / `ー-‐'´
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|_____レ"
僕は天使様の部屋に急いだ。
お別れの時が近付いていたからだ。
天使様はこの世界の仕事を終えて、もうすぐ天界に戻らなければならないんだ。
最後に一目でも逢いたかった。
部屋の前には衛兵がいて、一瞬通していいものかというような表情が浮かんだが、
僕は構わず部屋に入って行った。だって僕だけはそれが許されているんだから。
部屋に入ったところで、何かに足を取られて危うくひっくり返りそうになった。
―――部屋一面に散らばった、・・・宝石。
ダイヤモンドに黒曜石、ピジョン・ブラッドのルビーや黒真珠、紫水晶・・・
なんだか天使様らしくない、不思議な色の石ばかり――?
その真ん中に、天使様が腰掛けていた。その翼で体を覆って。
僕は宝石を踏まないように注意しながら天使様に近付いて行った。
そしてすぐ傍まで行って初めて、誰かが翼の中に居るのに気付いた。
気付いた時点で察しは付いた。さっきから姿が見えなかったアイツだ。
だから、翼の隙間から覗き込んでみたんだ。
やっぱり天使様の腕と翼に抱かれていたのは悪魔だった。
頭を天使様の肩にもたせ掛けて、完全に体重を預け、そして・・・静かに泣いていた。
ふたりとも何も言わずぴくりとも動かず、
ただ、悪魔の涙がこぼれる度に宝石に変わり、床に落ちては小さな音を立てていた。
僕も泣きたかった。ずっと、お傍に居させてよ。もっと、頭をナデナデしたり、耳の後ろをくすぐったりしてよ。
僕を、・・・連れて行ってよ・・・
眼を閉じていた天使様が静かに顔を上げると、僕に微笑み掛けた。
「仔猫ちゃん、お前も来てくれたんだね。」
その瞬間、何も言えなくなった。言わなくたってわかっちゃうんだろうけど・・・
悪魔もきっと同じだったんだろうな。そりゃわかるよ。だってライバルだもん。
「ごめんな。もうすぐ行かなきゃならないんだ。でも永遠のお別れじゃないだろ?
また降りて来ることもあるし、お前たちのことはちゃんと見てるよ。」
もう終わりが近いのは判ってた。天使様の体が金色の光に包まれてきたから。
「あぁそうだ仔猫ちゃん、お前がこっちに遊びに来れるかどうか訊いてみるけどね―-」
そう言うと天使様は僕の鼻先を人差し指でつついた。
「――今より体重増えてたら雲の上から落っこちるぞ」
天使様は今度は悪魔に近寄り、耳元に何ごとか囁いた。
悪魔の眼が見開いた。
そして天使様は目映い光になって天に帰って行った。
「―――さて、俺たちも帰るとするか。俺も旅の慰めにお前を連れて行きたいけど、
黒猫ならともかく白猫じゃカッコ付かないよなぁ・・・とりあえずそこまで一緒に行くか?」
悪魔が腕を差し出して来たので僕はその肩に跳び乗った。
「・・・お前、ほんとに重くなったな。もうリバウンドか?」悪魔はそう言うとケラケラと笑った。
引っ掻いてやろうかと思ったけど、僕から見えない方の眼から涙が一粒こぼれるのが見えたから、やめた。
――もうその涙は宝石にはならなかった。
僕は悪魔の頬の涙の跡を舐めてみた。
「それ、慰めてるつもりか?・・・ありがとな。何かわかったら教えてくれよ。地上のお前の方が天に近いんだから。
ところでお前、俺が天使様に何言われたか知りたいんだろ?―――お前にだけは絶対教えないからな」
今度は本当の悪魔の顔でニヤリと笑った。でも何だか嬉しそうだった。
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. // 止 || ∧(゚Д゚,,) < タイトル思いつかなかった・・・
//, 停 ||__ (´∀`⊂| < 萌えに萌えた夏だった。今は反芻している。
i | |,! ||/ | (⊃ ⊂ |ノ~
| | / , | (・∀・; )、 < でもちょっと泣きそうな自分がいる・・・
.ィ| | ./]. / | ◇と ∪ )!
//:| | /彳/ ,! ( ( _ノ..|
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