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悪魔番外編

天使・悪魔・野獣・仔猫の狂宴に萌えた姐さん方に触発されて、悪魔の方で
なにかが降りてきたので投下してみます。でも相手も悪魔なのですみません。

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

再会は、ほんの偶然、だった。
「久しぶり。どうしたの?」
そこに居たのは、かつての相棒。
「“蒼い風”が天使とつるんでる…って雀共が煩くてな。」
「ああ、そのこと?…アンタ、もしかして妬いてる?」
耳元に吐息がかかる程の距離で蒼い悪魔が囁く。
「…さあ?それはどうかな?」
「アンタの3眼にも見えるだろう?あの子猫。」
「ああ、アレか?確かに、面白そうだな。」
やはり、といった風にシニカルな笑みが浮かんだ。
「―――あの極上の魂を狙っているのはこっちだけじゃないんでね。だから天使様とゲームをしてるのさ。」
「しかしあの子猫に向こうも目を付けたとは、少々危険だな。」
「なに?今更心配してくれるんだ?」
クスクスと笑いながら耳朶に軽く舌を這わせる。
「火遊びも程々に、な。」
相手は不快そうに眉をひそめ、そっけない。

「…ねぇ『淋しいから抱いて』って言えば?」
視線が交錯する。僅かな間があってフッと鼻で笑われた。
「生憎と、俺はそんなに暇じゃなくてな。」
「ふーん?まあいいや。」
射抜くようなキツイ視線。誘われるようにゆっくりと口唇を重ねる。
そういえば、最後に口付けを交わしたのは、いつだったのだろう?
「天使との遊びに飽きたらどうせまた、来るんだろう?」
僅かに熱を帯びた紅い瞳が揺らいだ。
「さあね、考えとくよ。」
相変わらず素直じゃない相手に笑みがこぼれる。
「お互い、忙しいのは事実だからな。」
「そうだね、もう戻らないと。」
最後に軽く触れるだけの口付けを交わす。
「じゃあね!」
パサリと、乾いた音を立てて蒼い羽が舞い上がった。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!


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