怪.獣.王.子.
更新日: 2011-04-27 (水) 12:05:40
世の中に王子様が流行っていますが、怪獣の王子様のDVDを見てショタ攻めに目覚めた自分。
マイナーな牛寺才最でオラーな恐竜使い×片目の空挺出身です。
暑さと萌えが優先されて結論見えてません。
>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
僕だけが知ってるんだ、あの隠れてる右目が凄く綺麗な金色だって。
羽柴のおじさんに言わせれば、西墨さんは生白いらしい。
弟のミツルにも真っ黒って言われるぐらい日焼けしている僕に比べたら、西墨さんは色白だけど、日焼けし難いと言っていたから白いのは仕方ないと思う。
それに、色の白い理由は、隠れてる右目を見れば判る。色素が薄くて、目を守るために眼帯で覆い隠しているから。
出会ってからもう十年も過ぎた。火山島守備隊の隊長は、西墨さんと羽柴のおじさんが交代で行っている。
実際は、西墨さんが三ヶ月滞在して、交代で羽柴のおじさんが一ヶ月滞在する不規則な交代制。
相変わらず、羽柴のおじさんと西墨さんは仲が良いらしい。
二人とも階級が上がったとか、父さんが言ってたけど詳しい事は聞いてない。
僕は、あいかわらずこの島に住むけど、お父さんとの約束で警備隊の人に勉強を教えてもらっている。
中でも、西墨さんは昔から教えてくれている所為か、偉くなっても教えてくれる。
「おじさんってずっと言ってごめんなさい!」
頭を下げるのは、ありがとうっていう時もごめんなさいという時もするんだと、羽柴のおじさんが教えてくれた。
だから、僕はごめんなさいの気持ちを込めて頭を下げる。
「タケル君…。」
呆れたような僕の名前が聞える。
恐る恐る頭を上げると、少し困った顔をして、僕の大好きな人は僕を見ていた。
「今更、何を言っているんだ?」
慣れてしまったよ。と微笑んで、アルミのマグカップにお湯を注いでいる。
休憩。と、インスタントのコーヒーをくれた。
ミルクと砂糖の甘いコーヒーは、僕の為のブレンド。
「しかし、どうして、言い方を変えると?」
自分用に作ったコーヒーを飲みながら尋ねてくる西墨さんは、僕を甘やかす事はしない。
あれから十年経って子ども扱いをしなくなった。
「だって、好きな人をおじさん呼ばわりするのは失礼だって…。」
妹が言って事を思い出しながら答えると、首を傾げながらくすくすと笑う。
「なら、羽柴一尉も『おじさん』呼ばわりしてはいけないな。」
「そういう意味じゃなくて!」
ドンと置いてしまったマグカップを見て、中身が零れていない事を確認してから、僕は西墨さんを見る。
「キスしたい。」
「え?」
驚く西墨さんの右目に手を伸ばす。
右側を死角にしている眼帯を外すと、その下には金色の瞳。十年前に、一度だけ見せてもらった、宝石みたいに周囲の色を取り込んで色が変る目。
やっぱり綺麗だと思いながら、顔を寄せてキスしようと思ったら、我に返った西墨さんの手が、僕の肩を押し留めた。
「タケル君!」
色白の顔は真っ赤になって、怒ってるような怯えてるような複雑な顔をしていた。
「…そういう意味で『好き』というなら…。」
言葉を選ぶように、視線が僕を掠めて上を向く。
「…きちんと、俺を口説いてもらおうか。」
真っ直ぐに僕を見て、西墨さんは言った。
「え…良いの?」
絶対に拒絶されるだろうと思ってたのに、真逆の答えを出した人は、気まずくなったのか、僕の手から眼帯を取り返した。
「ただし、今日明日で口説けると思ったら大間違いだからな。」
そんな答えをくれた僕の好きな人は、眼帯を着け直すために立ち上がる。
「それと、羽柴一尉に言ったら卒倒するか、ぶん殴られるかどっちかだ。覚悟しておいた方がいい。」
博士にもな。と、付け加えて西墨さんは部屋の隅の鏡に向かった。
「うん。」
かなり温くなったコーヒーを飲みながら、僕は頷いた。
きっと、僕の中のドロドロした表現できない気持ちが表現できるようになれば、好きになってくれると思うから。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
一応、十年後にしたけど、下手しても16歳×33歳www
ついでに眼帯と片目捏造してまいますた。
王子が可愛くてショタで攻だろ思って、受を探したら消去法で彼になったので、中の人FANの方は申し訳ございません。
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