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眠れない夜

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                     |  雨格子の館 着流し×眼鏡だよ
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  突発的に書いた、反省はしない
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耳に入る水音が、まるで遠くの世界のことのように感じる。
その感触は確かに下半身にもたらされているはずなのに。

和は股間に顔を埋める日織の頭に手を載せ、引き離そうと力をこめ、
だが、それに気付いた日織に一層強く吸い上げられて、仰け反った。

「ふあっ……ひ、おり――ッ」

もう止めてと言おうとして、しかし全く言葉にならない。
名前を喘ぐように言うのがやっとで、後は嬌声ばかりだ。

お、女の子ともこんな事したことないのに――!

情けない考えが頭に浮かんで、それすら熱で溶ける。

「く、んんっ……ぅあっ」

止めてくれないなら、早く楽にして欲しい。
日織の頭に載せたままの手は、いつの間にか催促するように押さえつけていた。

外部と全く連絡の取れない洋館で起こる殺人事件。
一日に一人ずつ殺されていくなんて、どんな三文推理小説家のシナリオだと思う。
ヒントは与えられるのに、ひとつも殺人を防ぐことが出来なくて、
和は怖くて怖くて仕方なかった。

眠って起きたら、また人が死んでいる。
それは隣にいる日織かも知れない。
そんなことを考えると寝付けなくて、日織にサラッと言った、それだけなのに。

「――っ、ああっ……ひお、りぃ」

なんだって、こんな状態になっているのか。

だって、和さんが言ったんじゃねぇですか」
「え?」

顔を上げた日織に目を向ける。
自分のモノ越しにみる日織の顔なんて構図には、現実感が一つもなかった。

「眠りたいって。疲れ切ったら、よく眠れるでしょう?」
「だ、だからって、こんなの――ッ!」
「和さん」

日織が和自身を握りしめる。
あまりの痛さに和の目に涙が滲む。
そのまま尖端を吸い上げられて、和は腰を突き出して仰け反った。

「うあああっ」

全身を駆け抜けるように快感が通っていく。
自分でする時とは比べものにならないほどのそれに、
そのまま和はベッドの上に倒れ込んでしまった。

「どうです? よく眠れそうですかい?」

ニッと笑顔を見せて日織が覗き込む。
和は答えようとして、口をパクパクさせていたが、
日織に制され口を閉じた。

程なく、ゆるゆると睡魔が訪れた。
何か言わなくちゃと思いながらも、弛緩しきった思考が邪魔をする。

「ひおり……ありが、と」

それだけやっと言って、ストンとまるで幼子のように眠りにつく和に、日織は苦笑を隠せない。

「礼を言われるようなこと、しちゃいねぇんですが」

むしろ――、

「役得ってやつですかねぇ。いや、生殺し、かな」

すでに寝入っている和に、日織の呟きは届かなかった。

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 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ ぬるいね
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