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杭単 治朗吉(杭単)×良之助(良助)

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                     |  杭単 9話より治郎吉(杭単)×良之助(良助)
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  ほんのり死ネタ?ご注意を
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 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
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キャラ掴めてない、設定捏造だのありますがフィクションということで・・・

 “みらい”とやらからきた少年がいつの間にか消え去っていたことはもはや良ノ助にとってはどうでもいいことだった。
 それより自分の目の前で奉行所の役人に引っ張られていった食べっぷりのいい男の事だけが気にかかって仕方がなかった。
 盗人に対しての奉行所の裁きは厳しく、10両盗めば死罪は免れない。
 ましてネズミ小僧がいままで金持ちの屋敷から持ち出したものの値段は正確な値が分からないほど、というのはいっぱしの農民でしかない良ノ助にも分かっていた。
 そして、お上に何一つ自分では何もできないこともよく分かっていた。
「・・・いや、まだ」
 そう小さく呟いてから間を置かず、良之助は家を飛び出した。
 ひざを抱えたまま、眼だけをらんらんと光らせていた夫の急変についていけず、お今日は呆然とその姿を見送るだけだった。

 奉行所の獄中、治朗吉は時々「腹が減ったな」と一人ごちする以外は大人しくすごしていた。
 光は高い位置のろうそくがひとつふたつある意外は見当たらない。
 陽のささぬはずの場所に月明かりが入ってきたのは誰かが入ってきた、ということに他ならない。
「なんだい、夜食でもでるのかい」
 冗談交じりの言葉に眼鏡をかけた同心はしかめた面の皮ひとつ動かさずに「面会人だ」と告げた。
「こんな時間にですかい?」
「こんな時間だからこそだ。百太朗さまにばれたらお前だけじゃなく私の首が危うい」
 そういいながら彼が自分の後ろから押すように前へと促したのは、
「良之助さん・・・」
 驚き半分、納得半分で治朗吉が名を呼ぶとちらりと顔を確認するように上げてまた俯いた。

 それを見届けてから同心は「厠ついでに外で待つ」とだけ告げて牢を後にした。
 気回しに感謝しながらもいざ2人にされて良之助は言葉を捜す。
 うまく見つけられないうちに口を開いたのは治朗吉のほうだった。
「また、なんでこんなとこに来たんですか」
 その冷たいとも言える一言に顔を跳ね上げると困ったような笑顔だった。
「あんたが心配だったんじゃ、来ちゃ悪かったか?」
「悪いといったら?」
 ふいに表情を消してそう言った治朗吉に良之助は言葉を失う。
 喜んでくれるともあまり思わなかったがここまでのことを言われるとも思っていなかった。
「治朗吉さん、あんたこのまま死ぬ気かい?」
「気も何もあっしの死罪は揺るがぬモンでさぁ。
 あとはいつどこで、が決まるのを待つばかり」
「そんなのわしは嫌じゃ!」
 いきなり声を張り上げた良之助にさすがの治朗吉も驚いた様子だったがすぐに表情を無に戻す。
「嫌だといってもそれがお上の決めたこと。
 逆らえば良之助さんだってただじゃすみゃしない」
「それでも嫌じゃ・・・」
 牢の硬い格子に縋る良之助の指は固く冷たい鉄を握り締めて白くなっていた。
 治朗吉が格子によってその指をはがそうとすると今度は治朗吉の手に絡んだ。
「良、」
「なぁ、逃げんか?」

 ぽつり、と零した良之助の言葉に治朗吉は首を横に振る。
「なぜじゃ?こんなとこ抜けるくらい治朗吉さんには簡単じゃろ?」
「その後は?一体どうするっていうんで?」
 静かに、諭すようにゆっくりと指を手から外しながら治朗吉は続ける。
 どこの歌舞伎役者よりも整ったその顔を見ていられなくなって良之助はまたうつむく。
「一緒に逃げれば良之助さんもあっしの仲間だとみなされる。
 そうなりゃ捕まったときは連座で良之助さんも死罪だ。
 捕まらなくたって生活はどうするんで?
 あっしは盗み(つとめ)でしのげるがただのお百姓の良之助さんが土から離れたらなにができるんです?
 それにお京さんとはじめさんは?女子供を残して困らせる真似しちゃいけねぇ」
 訥々とした言葉に良之助の指の力が緩んでいき、最後まで袖に絡んでいた人差し指がついに離れた。
「自分の家にけぇんなせぇ。
 そして二度とここに来ちゃいけねぇよ」
 限りなく命令に近い促しに良之助は頷くしかなかった。
 そうやってようやく持ち上げた眼は涙でぼやけて治朗吉の顔がはっきりと見えない。
 その悔しさにまた溢れてきた雫を治朗吉のすらりとした指がぬぐった。
「そんなに泣くこたぁないですよ」
「だ、って」
 咽ぶ良之助の頬を撫でてさっきとは違う優しい声音で囁く。
「慕ってた相手がわざわざ最後に来てくれたんだ、あっしにゃでき過ぎなくらいの幸いでさぁ」
 「最後」という言葉にまた泣き出さんばかりに顔を歪めた良之助を宥めて、
 歯で器用に髪の数本を切って渡すと狭い格子の間から精一杯に腕を伸ばして引き寄せる。
「――――――――」
 そして、何事かを囁いてそれに良之助が頷くのを見るとようやく笑って治朗吉は腕を引っ込めた。

 この夜から三月後、ネズミ小僧と呼ばれた男の首は刑場で刎ねられ三日の間、獄門台にて晒された。
 その前の引き回し中に見物人の一人と思われる新しい藁の腕輪をした若く小柄な男をみてにやりとしたというが、その理由はわかっていない。

「で、なんでこんなとこに来たの?」
「はじめくんの言ってたことが気になりましてね」
「治朗吉だの良之助だの言ってた夢の話?だからって・・・」
 元処刑場となると居心地が悪いのか良助は落ち着かない様子で辺りを見回す。
 鷹野はどこにともなく手を合わせて「はじめくんがお世話になりました」と頭を下げた。
「はい?」
「私によく似た男前だったらしいですよ?」
「何言ってんの?ていうか誰に言ったの?」
 眉をひそめた――若干おびえ気味の――良助にはいつものように笑うだけで鷹野は答えない。
「ちょ」
「いいじゃないですか誰でも、それより良助くん私はお腹がすきました」
「さっき昼飯食ったじゃん!」
「じゃあ、良助くんを」
「ちょ、やめてくれるぅ!?」
「いいじゃないですか、ほら、行きましょう」
「・・・・はい。あ、言っとくけどメシのことだからね!」

『互いを強く慕う気持ちがあれば此岸で再び見(まみ)えることもありましょう』

「確かに、また会えましたね」
「はい?」
「いえ、こっちの話です」

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 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ お目汚し失礼いたしましたー
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
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鈴●森も●向院も行ったことないけどキニシナイ!(゜∀゜)


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