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ガネット

|> PLAY ピッ ◇⊂(´ `;)

ラルグラのアディオス受です。マイナーなので知らない方はスルーお願いいたします。

森の奥深くで、一人の剣士が歩いている。
(ふー…今日は結構歩いたなぁ…)
彼、ガネットは地図を確認すると自身のなかに住まう相棒に心で語りかけた。
『ガイラ、少し休もうぜ』
【……】
『おい?』
「無視か?」
実際に呟いてみても何故か彼からは返事がなく、仕方ないので近くの木にもたれかかるようにして座り勝手に休むことにした。

――――――

(……ん?)
ガネットが目を開くと辺りは薄暗くなっていた。
(やべ、寝ちまってた)
しまったと思いながら顔を上げるとすぐ目の前にはガイラの顔があった。またがってこちらを見ている。
あまりにもの近さに驚いたガネットは「うおっ」と声をあげるとそこからどこうと立ち上がろうとした。
しかしそれと同時にガイラの口がマントの襟を捕らえ、立ち上がらせぬように、木にガネットを打ちつけた。
「……ッ!」
頭を打ったため、一瞬ひるんだ隙にカゲが木ごと体に巻き付き、動けない状態にされる。
『!?ガ、ガイラ……?』
ガネットは今だ無言のガイラを見上げ、動揺を隠せないままの表情で問いかけた。
まさか…喰おうというのだろうか。自分を。
そう考えた矢先に後ろから伸びた影に口を塞がれる。
「んんっ!?」
おかしい…約束が違う。俺はまだ誰に負けた訳でもなく、力が衰えたとも思っていない。そう考えたガネットは必死にガイラに呼びかけた。
『ガイラ…俺はもう用済みなのか?宿主を変える気なのか?……前のように俺と戦わせたりはしないのか?…………食う、のか?』
【…………】
しばらくの沈黙の後、ついに彼が口を開いた。

【…可愛い。】

『………………………………………………………………………は?』
あまりに自分の考えるものとはかけ離れた返答にガネットは口をポカンと開きあっけにとられた顔をした。
【喰いたいと言えば、喰いたい。】
(えー……、何を、だ?)命の危険は回避したが、違う意味で身の危険を感じた気がしたガネットは今度は必死になって抵抗を始めた。
「ん!!んんっ!」
『離せガイラ!!』
口と腕の自由を奪われているので、足をジタバタさせたり体をのけ反らせたりするが、それでカゲがほどける訳もなく、その間に黒いカゲはガネットの服の中に潜り込み、体のあちこちを撫で回す。
「んっ………っ」
口を閉じているおかげもあってか声を押し殺せてはいるもののガネットの額や背中にはじんわり汗が滲み出ていた。
『やめろって…』
唯一抵抗を許されるのは頭での会話だけ。
「んぅっ!」
不意にガネットの体が大きく揺れた。
ズボンの中へと侵入したカゲに、妙な声をあげてしまったと気付きガネットの頬は紅く染まる。
『い、嫌だ…ガイラ…』
大きく首を左右にふる。
【ここが弱いのか…】
ガイラは淡々とした口調ででガネットが声をあげた場所をカゲを使って擦り上げる。
「んんっ!?…ん…んぅっ……!」
『ガイラ…やめろ…!』 心の声も虚しくガイラは動きを止めない。

「んっ…んん…!」
【声が聞こえないか…】
ガイラは呟くと、するりと口を塞いでいたカゲを剥がす。
ガネットは呼吸を整えようとしたが、そんな暇も与えずカゲを彼の中に一気に挿入した。
「ん…ぅ……ああぁっ!?」
あまりの出来事と痛みにガネットは思わず声をあげ、涙を滲ませる。
おそらく獣であるためか加減を知らないガイラはかまわずカゲを突き動かした。『痛っ……』
「んっあぁっ!…はっ…あ…やめっ…」
【ガネット……】
無表情なガイラとは対照的にガネットの顔は苦痛で歪んでいる。
「っく……るし……あぁ…は、あぁっ!!」
【……】
(ガイラ…な…んで……!)
そうしてしばらくしたのちそのままガネットは意識を手放してしまった。

――――――

ぱちと、目覚める。
ガネットはその身を起こしあくびをすると未だぼんやりとする頭を働かせ、昨夜の記憶を浮かび上がらせた。
(……!?お、俺…)
服は若干乱れていたものの、ちゃんと着ている。
しかし体の一部の痛みにより、ガネットの期待はすぐ打ち砕かれた。
自分に行われた行為のあまりにもの恥ずかしさに汗をダラダラかき顔から火がでそうになる。
『おい!ガイラぁ!何考えて……!』
【オマエ、あんな声もだすんだな】
『!!!』
恥ずかしすぎて何も言えないかわりに、ガネットはしばらくタイガーとは口を聞かなかった。

おわり

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・;)<イジョウオワリデスハズカシスギテ死ヌ
つたない文章で申し訳ありませんでした。マイナージャンルなのでモヤモヤしてる少数の皆の供給になったらと思います。


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