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キム×空

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                    |  キム/タクと唐/沢がドラマで共演したらという妄想からだモナー
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|  勝手に作ったオリジナル作品だカラナ
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 | | |> PLAY.       | |              ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 棚15からダラダラと続いてるぞゴルァ!!
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ ) キム×唐だゴルァ!!
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___※本人とはなんの関係もありません
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甘々注意
エロ無し

俺と木村の奇妙な共同生活もいつの間にか一年が経っていた。
そして、俺が木村に対する気持ちを少しだけ認めてから数か月。
「木村の真剣な気持ちにちゃんと応えられるようになるまで俺は流されない」なんて言ったものの、
実は未だ自分がどうしたいのかわからずに居る。
あの時はなんか、色々考えてたせいでついポロッとそんな事を言ったが、正直先走ったよな。
断りにくくなったじゃないか。でも木村の野郎は相変わらず「いつこの幸せが無くなってもおかしくないと思ってます」
なんて言ってやがるけどな。あいつもとことん臆病者だよな。
まぁとにかく。現状は何も変わっていないといえる。
…ま、でも、どこか心地よく感じているかもしれない。これが、俺の日常っていうのが。

俺の家に当たり前のように木村が居るのがむかつくけど、でもそういう「日常」が。
俺の日常にはいつの間にか木村が含まれている。実に不本意だが。
……できればこの日常がいつまでも続けばいいなんて思ってしまったりした事もあったかも、な

夜寝る前に時々ふと考える。
木村が死んだらどうする?なんてアホらしい事を。
…まぁ、これがなんというか…まぁ、後悔するよな。
なんで素直になれなかったのかと。いや、今素直になったって別に何も無いけどな。
なんで、言えなかったんだろうと、な。思う気はする。
そんな時は気分が高揚してまた後先考えずに色々口走りそうになる。
でもそれは絶対まずいからな。だって言ったら終わりだろ。逃げ道無いだろ。
いや、だってまだ抱、抱かれるとか有り得ないんだよ!
だけど、たまに…やっぱりわからない。俺はどうしたいんだかな。
ずるいだなんて思わない。だってしょうがないじゃないか。こんなのほいほい決められるか。
あいつとなんか…できるか!!
……。
…怖いし。

いやなんか色々怖いだろう。この日常が変わるかもしれんし、な。
始まったら、いつか、終わりが来るんだ。
明日も同じ日常があるとは限らない。
いつまでもこんな日が続くわけがないんだ。
だけどそんな事考えてる間に木村が死んだら、嫌だけど…。

「お前、10年前つったら俺が前のかみさんと結婚した頃じゃねーか」
前、木村が言っていた。木村が俺を好きになったのはもう10年も前だと。
いつものように晩飯を食ってダラダラとソファに座ってテレビを見ていた時に突然なんの前触れもなくそんな質問をした。
木村はリビングの隅に寝転がって壁のやや高い所に足をつけて腹筋をしていた。
「そうですよ。」
突然だったが、木村は特に驚く事もなく腹筋を続けながら答えた。
「よく…。」
諦めなかったな。
俺なら相手が結婚したらさすがにもう駄目だと思うぜ。
「や、俺だってそんな完璧じゃ無いんで。女性とつきあったりしましたよ。」
「へー!お前女も平気なのか!」
そういえばこいつから俺以外の恋愛の話って聞いた事無かった。
実に興味深いじゃないか。
「逆に空沢さん以外の男とか有り得ませんけど。」
「へー!なんで付き合った子と結婚しなかったんだよ?」
「まぁ、単純に、どうしてもあなたが好きだったんで。」
ははぁ、まったく理解できない。頑固か?
「結婚したってどうなるか目に見えてるんだからしないでしょ。」
「お前そりゃ…罪な男だなぁ」
「だから、30歳を機に一切つきあうのやめましたよ。」

アホだ。人生諦めんなよ。その顔で。その性格で。
俺がお前の顔持ってたら人生謳歌しまくるぞ。
それをなんだ。おっさんの為に捨てるって。頭がおかしいとしか思えない。
「何その呆れた顔。」
木村がふてくされる。腹筋をしながら。
呆れてるっていうか…
「だって自分に嘘ついて生きるなんて人生捨てたようなもんじゃないっすか」
俺はおっさんに捧げる方が人生捨ててると思うんだがな。
なんでそっちなんだ?頭がおかしい奴の考える事はわからんな。
常識の基準が違うんだな。
木村が急に笑う。頭がおかしいからな。
「まさかこんな日が来るなんて思わなかったですよ。」
木村が腹筋をやめる。続けてろよ。なんだよ。こっち来んなよ。
伸ばされる手を払ったのに、その手を逆に掴んできやがった。面倒くさいやつ。
「俺すごくないっすか。」
なんだその自慢。
全然羨ましくない。嬉しそうな顔すんな。抱きついてくんな。
間違ってるぞ、と言いかけてやめた。
あまりにも幸せそうに笑う声が耳元で聞こえたから。
そういうなあ、俺が居るだけで嬉しそうにすんのやめろ。
俺を宝物みたいに扱うのやめろ。お前のせいでだいぶ慣れたけどな、でもやっぱやめろ。
「だって空沢さんが奥さんと別れるんだもん」
お前な。俺がボロボロだった時に告白してきやがって。
…おかげで結構悲しむ時間が減ってた気はするけどな。
「一生言うつもりは無かったんですけどね。」
そういうそぶり一切見せなかったよな。
ただの、上司と部下だった。

「言ったところでこういう状況になるなんて夢にも思いませんでしたけど。」
俺だって信じられないんだよ。お前が来るまでは、男となんて別世界の話だったんだ。
それをなんだ。一体なんでこうなったんだ。
お前がな、あまりにも俺の事を大事にするからいけないんだ。
お前がな、そんな顔でそんな性格で俺をお姫様みたいに扱うからいけないんだ。
毎日一緒に暮らして、一緒に飯食って…これは不可抗力だ。
「ずっとこんな日が続けばいいのに…」
あごを掴まれた。木村の顔が近づいてくる。
こんな事まで俺の日常にはすでに組み込まれてしまっている気がする。
ずっとこんな日が続けばいいのに
腹が立つ。なんで俺まで同じ事思わなきゃならんのだ。俺はもしかしたらもう引き返せないのか。
「…どうしたんすか。今日は大人しいですね」
木村が喜ぶ。人の気も知らないで。馬鹿め。
「お前、いつか俺の事なんかどうでもよくなるとか思わないのか?」
「…はぁ、まったく。」
なんだその今初めて聞きましたみたいな顔は。
「どうでもよくなるって。おっさんだぞ…」
「今更好きじゃなくなる理由が無いんですよね。」
いくらでもあるだろうが。賛同できん。
「もうそういうの超越してるんですよ。今更無い。無いっす。」
なんか怖い事言いやがった。なんだ、超越って。
「もうさ、俺の一部なの。俺=空沢さんが好き」
俺は眼鏡か。
「全然わからん。」
「俺にはよくわかる事なんですよ。何?嫌いになってほしいの?」
そんなわけないだろう。
むしろ、その逆かもな。

返事に困った。いつもは察しがいい木村もこういう時にはわからんらしい。臆病者だからな。俺と一緒で。
「お前、俺にあんまり気遣うなよな。相手の為に良かれと思ってとかって…そういうの、すれ違うんだからな。」
問いの答えと少しずれた俺の返答に木村がまばたきした。
木村を責めたが、ただ俺が不安を消したいだけなのかもしれんと思ったらまた腹が立った。
「抱いてもいいって事?」
「なんでそうなるんだ馬鹿。」
木村だって、不安なのにな。
「全然無理だ。一生無理かもな!」
「まぁそりゃそうでしょうね」
お前がそうやって半分諦めるから、俺だってなぁ
「…本当の事言え。」
「……ん?ん、ん?なんすか?本当の事?」
「俺に気を遣うなって言っただろ」
「本当の事…うーん…」
そうだ、お前がもう少しなんか言ってきたら、俺だって…
「じゃああの、ぶっちゃけますけど。」
「おう言ってみろ。」
「あなたを独り占めさせてください。」
まわりくどいな。それがお前の精一杯か?
「あいにくお前以外俺の事好きだなんていう酔狂はこの先現れないだろうな」
「…それってOKって事ですか?」
「いい方に取るんじゃねーよ」
「どっちなんすか。」
ああもう。俺が素直じゃないの知ってんだろうが。馬鹿野郎。
「お前俺より長生きするんだろうな?」
「へ?や、まあ病気とか事故とか無かったら多分年齢的にはそうでしょうね。」
「じゃあ病気とか事故とかするな。」
なんすか急に、と木村が噴き出す。笑うな。俺は今結構必死だ。

「いいからとにかく死ぬなって事だ」
「そしたら俺に独り占めさせてくれるんですか?死ななければ?」
死なない約束なんてできないだろうが。約束した所で信用できるか。
「俺の決断は時間がかかるからその間に死ぬなって言っただけだ馬鹿」
「んじゃあ一生迷っててくれたらずっと一緒に居られますかね」
「それはそれで後悔しそうだから駄目だ」
「…後悔?」
何また不安な顔してんだよ。そっちの後悔じゃねーよ。
「あの時好きにさせてやれば良かったって、死ぬ時後悔するんだよ!馬鹿!」
木村の目が見開く。そしてだんだん顔が赤くなってきた。照れるな、移る。
「今お前が死んでもそう思うんだよ。だから死ぬなって言ったんだ、わかったか。」
どうだ、と威張ってみせたのに、木村が口元を押さえてこっちを見ない。
下がってんだよ、目が。笑うな。
なんだか顔が熱い。こいつむかつくな。俺がどんだけ勇気出したと思ってんだ。
「おいなんか変な事考えてないか。そんなんじゃないぞ。」
「や、だってそれって…だいぶキてませんか。」
「うるさい!」
やっぱり言うんじゃなかった!馬鹿木村木村馬鹿
目の前に居る邪魔な木村を押しのけ自室に行こうとしたら腕を引っ張られた。
「俺の気持ちは一生変わりませんから、ゆっくり覚悟してください。」
耳元で囁かれる。顔のいい男はどこでこういうのを身につけるんだ。うっとうしい。
「俺が死ぬ前までに覚悟決めてくださいね。後悔しないように」
後悔しないようにを強調して言いやがった。あーむかつく。
「お前、俺が断るって選択肢は」
「考えないようにしてんの。」
ふん。一瞥くれてまた歩き出した所をまた引っ張られた。頬に軽い衝撃。
「愛してます。おやすみなさい。」
…まったく。まだ寝ねーよ。風呂入るんだよ。馬鹿!

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 | | □ STOP.       | |                    連投規制で遅くなりすいません
 | |                | |           ∧_∧      相変わらずベタです。
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )     セリフばかりになってしまった…
 | |                | |       ◇⊂    ) __  ありがとうございました。
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