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恵みの雨

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  └──────│アベレージのカリ-ヤ×アベです
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外がすっかり暗くなった頃、アベはいつものコンビニでいつものようにカリヤの相手をしていた。

「アベくぅん、今日は何買いにきたんだい?」
「なんでいちいちお前に報告しなきゃならないんだよ…えっと、弁当とボールペンとティッシュとあと」
「あ~っはっはっはっ!相変わらず平均的なお答えだこと」
「悪いかよ」
「いや~実にアベくんらしくてうぃーんじゃない?
 …だっ、だからって、別に好きってワケじゃないんだからねっ!勘違いしないでちょうだい!!」
「いや誰だよって、あっ外雨降ってる」
「本当だねぇ」
何時の間にか店の外では大雨が降っており、店の窓ガラスを叩きつける雨音からして、当分止みそうにないように思えた。
「うわどーしよ。俺今日傘持ってくんの忘れてた…そうだ、ここで買ってこ」
急ぎ足でビニール傘の売り場まで行くと、そこには一本の傘も残ってはいなかった。
「ええっうそだあ!さっきまでは何本か残ってたのに…」
「…すいませんねぇお客さん。今日の天気予報は晴れでしたから、買ってく人多くって」
いつもこの時間帯にレジ打ちをしているコンビニの店員が申し訳なさそうに言う。
アベががっくしと肩を落としていると、後ろから背中をつつかれた。
振り向くとそこにはカリヤが立っていて
「アベきゅうん」
「ん、何だよ?」
片手にはビニール傘が握られており
「僕が送ってってあげようか」
そう言ってにっこりと笑った。
「…いやいいよ。俺ん家までそんな遠くないし」
「だーめ!風邪でもひいたら大変でしょ~?」
するとアベはなんだか気まずそうな顔をして言った。
「や、そうじゃなくって…ほら、大の男が相合傘っていうのも、なんかさあ」
「あ~っはっはっはっはっ!プラネタリウムを一緒に見た仲じゃないかぁ。大丈夫だってえ。さあ行こ行こ~」
「何が大丈夫な…あぁっておい!引っ張んなよカリヤぁ」

カリヤはアベの腕をつかむと、グイグイと強引に店の外まで引っ張っていった。
自動ドアを通り抜けると外の空気は湿気に包まれていて肌寒く、2人は思わず身震いをした。
「寒いねぇ。体冷えちゃわないうちに行こうかあ」
そう言ってカリヤは傘をさすと、中に入るようにアベを促した。
アベは少しためらったが、雨の降り具合が更に強くなったのを見て仕方なく従うことにした。

「ほらアベくん、もっとこっち入んなよお」
2人が一つの傘に入り街中を歩いていると、ふいにカリヤがアベの肩に腕をまわし傘の内側へと抱き寄せてきた。
「うわっ」
急な出来事にアベはバランスを崩し、カリヤに体を預けるような体制になった。
「ちょっ、いきなり何すんだよお」
反抗の声をあげるアベに、カリヤは平然として言う。
「ん?だって肩濡れちゃうからさぁ」
「いやいくらなんでもくっつきすぎだから。っていうか、そうするとお前の肩が…」
「あっはっはっは~、うぃーのうぃーの。細かいことは気にしなあいっ」

そして行き交う人の視線を感じながらもようやくアベの家の玄関前に行き着いた。
「到着ぅ~」
「あ、あぁ…ありがとなカリヤ。わざわざこんなとこまでさ」
「うぃ~んだよぉ。負け組な上に雨でびしょ濡れだなんて、かわいそすぎて放っておけなかったからさあ~」
「なんだよそれぇ。あ、ちょっと寄ってけよ。お茶かなんか出すから」
アベが部屋にカリヤを招き入れようと玄関のドアノブに手をかけると、
自分のより少しばかり大きめの手がそれを遮った。
「アベくぅん。気持ちは嬉しいんだけど、僕もう帰らなきゃ~」
「…そっか。じゃあ今度なんかお返しでもするよ」
カリヤはアベのその言葉に反応を示した。
「ん?お返し……って、なんでも?」
「おう、だたし俺ができる範囲でな」

ふいにカリヤが不敵な笑みを浮かべる。
「ふぅん…その言葉、忘れちゃいけないよ?アベくぅん」
そう言ってアベの肩をポンとたたいた。
「もうしつこいなあ。俺、約束は守るぞ?」
「そうかいそうかあい。それじゃあ、次会うまでに考えておくねぇ。楽しみにしてるよお~あ~っはっはっはっはっは~い!」
カリヤはいかにもご機嫌といった様子で、高笑いをしながら傘もささずに雨の中を去っていった。
そんなカリヤを見送りつつ、アベはなんとなく嫌な予感がするのであった。

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                ◇,,(∀・  ) 続く?と思われます。ありがとうございましたorz
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  • しあわせですー、カリーヤさんだいすきで!いつも萌え〜悶々していたので、素敵なふたりを読めてすっきりしました…ありがとうございました! -- ぽんこ? 2010-03-14 (日) 13:43:51

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