泥棒×元画商
更新日: 2011-04-27 (水) 12:12:42
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萌えたw他のキャラクターも脳内再生されたよおぉいww
GJ!
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| 井サカ光タ郎『ラッシュ生活(英訳)』 より黒沢×笹岡
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| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| 温いエロがあります
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解かれてゆくにつれて笹岡は饒舌になった。
「そういえば昔から、私は君の言う事をなんでも信用してしまうんだ」
そこに責めるような口調は無い。感嘆が滲むだけだ。
どうしてこんな事になっているのか訳が分からなかった。
けれども不思議と違和感はなかった。
笹岡は無防備な姿を晒す羞恥に強張りながら、黒沢のすることに積極的に抗う事も出来ない。
「レストランのときだってそうだ。私は君が小さなスプーンでライスを食べるのを見て、
なるほどこれが高級レストランなのかとむしろ酷く感心したものだ」
そうだったか、と黒沢は声を出さずに笑う。
笹岡は視線を逸らし、下らぬ話をすることで意識を逸らそうとした。
黒沢の手は器用に動く。
滑らかに動くその手は、笹岡の全てを知っているようだった。
迷い無く動き、正確にポイントを見つけ出しては巧妙に動く。
笹岡は反応を返す自身の体に恥じ入るばかりだ。
先ほどの黒沢の見事は腕前をぼんやりと思い出していた。
黒沢の手は実に器用に金庫を見つけ出し、それを開いて見せた。
実際の仕事とは違ったが、こんな風に仕事をしているのだろうと笹岡は信じている。
こんなことは、プロフェッショナルな泥棒たる君には簡単なことなのかと言うと、
黒沢は少し驚いた顔をして、珍しく声を立てて笑った。
笹岡を解いてゆくことは確かに泥棒に似ているかも知れないと黒沢は思う。
この高揚感には覚えがある。
目的のものを探し、手にしたときの高揚に似ている。
けれどもっと深い場所に根ざした喜びであるかのようにも思えた。
幼い頃、夏になるとカブト虫を取った。どの木の、どこにいるのか、黒沢には何故か分かった。
見つけると、無防備に体中が喜びでいっぱいになった。
年を経て幾重にも包まれて鈍くなったそういう感覚が、黒沢の中で柔らかく揺れている。
笹岡の声が上がり、笹岡はそれを恥じているのか声を堪えた。
黒沢は僅かでもかき消すためにボブ・ディランのボリュームを上げてやる。
声が上がる度にボリュームを上げる。
まるで自分が演奏しているかのような気がしてくる。気分が良い。
次第に息が荒くなり、声が上がり始める。
会話の声に矯正が混じったのを恥じて笹岡は口を閉じた。
黒沢はそれに気づいたのか、ボブ・ディランのボリュームを上げた。
剥き身にされるのは体だけではなくて、長い間押し込められたあらゆることが、
行為の中で露になるようだ。積み重ね、押し込められたものが解放されるのは酷く混乱する。
同年代の男よりも幾分貧弱な胸を黒沢の手が滑る。
薄い胸の皮膚を撫でると笹岡はくすぐったさに身を捩じらせた。次第に冷えた体に熱がともる。
笹岡の昂まりとともに黒沢はボブ・ディランのボリュームを上げた。
まるで自分が演奏しているかのような顔をしている。
どうしても視界に入ってしまうのが耐えられず、笹岡は手探りで見つけたクッションを顔に押し当てた。
きつく閉じた瞼の裏に黒沢の得意気な顔が映る。
何をするのも得意気な顔をしていたように思う。
視線を逸らしていた時よりも明確に黒沢の視線を感じて笹岡は呻いた。
力いっぱい押し付けたクッションの奥から、途切れ途切れに声が漏れる。
クッションを握り締めて関節が白く浮き出た笹岡の手を、黒沢はそっと撫でた。
黒沢の指を痛いくらいに呑み込んでいた後孔が次第に指に馴染み始める。
苦しげだった呻きに快楽が混じり、指を増やすとまた苦しげに呻いた。
血管の透き通る皮膚の薄い内股を撫でると、反射的に笹岡は足を閉じようとする。
それを許さず大きく割り開くと黒沢はゆっくりと進入した。
クッションの奥から呻き声が漏れる。
あやすようにもう一度足を撫でながら、既に一度達し、
もう一度熱を帯び始めたペニスの先端を緩く刺激する。
笹岡の体は快楽と痛みと羞恥と愛撫の心地よさに弛緩と緊張を繰り返していた。
いつしか呻き声は消え、抑えることの出来ない声だけがかみ締めた歯の間から零れ落ちる。
そのたび笹岡の体は羞恥に強張るのだ。
黒沢の突き上げは緩く、ペニスへの愛撫も緩やかだった。
笹岡はいまや大海原に揺れる一枚の葉に過ぎなかった。
快楽の為ではなく混乱のために、溺れるものが掴むようにその腕が黒沢を求めて彷徨う。
張り詰めたペニスの先端には蜜が滲んでいた。黒沢はそれを弄ぶ。
つま先まで緊張を漲らせ笹岡は身悶えた。
「もっ…ぁっ…もう…っ」
羞恥に震えて笹岡は解放を切望した。
黒沢の愛撫はあまりに優しい。
笹岡は自分という存在がバラバラに解けてしまいそうな錯覚を覚えた。
クッションが手から零れ、熱を帯びた目が交差する。
黒沢は少し笑っているように見えた。
しかし笹岡の視界は熱っぽく靄がかかったようだったから、本当のことは分らない。
別れは呆気なかった。
「特別な日」は霞のように日常に溶けていた。
最後までキスどころか、抱擁や握手すらも無かった。
再開のときよりは幾分雰囲気は柔らかいものの、
やはり照れくさそうに笑って、また会おう、と言って別れた。
30男の「また」などという言葉は挨拶のようなものだ。
コンビニ店員の「いらっしゃいませ」と同じくらい、言葉に意味は無い。「また」はない。
黒沢は自分の人生に満足している。渇いてはいない。
しかし、「充実」とは違うと思っている。「納得」といってもいいかもしれない。
茫洋たる海のなすままに揺られることに納得しているのだ。
ただ、笹岡がこの大海原に起こす小波は何故か心地よかった。
「また」はない。それは確信のようなものだったが、笹岡が言うと、その確信は柔らかく揺れた。
会うこともあるのだろうかと思う。
思いながら、几帳面に折りたたまれている笹岡の妻の電話番号の書かれた紙を
手慰みに弄んだ。
そういえば、お互い連絡先を交わしていなかったことに気が付いた。
手元に残ったのは、もうすぐ笹岡とはなんの関わりもなくなる女の電話番号だけだ。
黒沢は肩を震わせて笑った。
それからポスターに描かれたエッシャーの騙し絵を見た。
笹岡の言葉を思い出していた。
こんな風に奇妙にねじくれた繋がりこそが現実にはありうるのかもしれなかった。
騙し絵は騙し絵ではなく、現実そのものかもしれなかった。
笹岡に随分毒されていた。こんな考えをする自分に僅かな驚きと動揺があった。
それも心地よかった。
電話番号の書かれた紙を再び丁寧に折り畳むとポケットにしまった。
ただ、次に笹岡と会ったとしても、お前の言ったとおりだったよ、
などと言ってやるのは癪だなと考えていた。
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