Top/27-216

ギャル男×不良

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |  オリジナル ガングロギャル男×デレツン不良
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  文体が少し特殊で読みづらいです
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 今時あえてガングロ萌え
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
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「あ!」

放課後。
港さんは8分の6彼女とバイクで風切りお台場デート、
絶対に付いて来るなとおっしゃられた港さんに絶対忠誠のオレは
晴れの日・放課後・無人の教室でガンと二人、いい感じに無言のハートフルな時間を楽しんでいた。
嘘だ。

「は!は!は!は!読めたよ!」

ガンは突然口を開いた。でも視線は携帯の画面に据えたままだった。
オレは黙っていてくれればいいのにと思った。

「港先輩は8分の6彼女とお台場の夜景を楽しむ算段だね。ね!」

オレは黙っていてくれればいいのにと思った。

「だけど港先輩の8分の6彼女は海道先輩の3分の1彼女だよ。
さらには俺の元カノでもあるね。ね?」

オレは黙っていてくれればいいのにと思った。

「勿論俺は今0分の0だから関係ないけどね。ね!
今となっては尻軽女なんかどうこうしようとすら思わないよ、
やっぱ恋人は一途じゃないとね。ね?」
「港さんの彼女さんを悪く言うな。」
「・・・・。 ごめん。」

ガンはしゅんとうなだれた。

ガンは、小学校の頃のオレを知っている。らしい。オレは小学校の頃のガンを知らない。
小学校の頃のガンは、ガンじゃ無かったからだろう。
ガンは、ガングロだから、ガンだ。多分、小学生の時はガングロじゃ無かったんだ。
ガンは、少し前までは彼女を日照り無く、時には重複させたりもして暮らしていたらしい。今は違う。
ガンは、元カノ全員と今でもメル友らしい。嘘臭い。
ガンは、オレより馬鹿な癖に、オレより沢山の事を知っている。ムカつく。

オレが、女と付合った事の無い理由を、ガンは知っている。何でだ。

「ごめんね。ね?」

中三。
まだ真面目ちゃんだったオレが、カラッとカツアゲされてた時に。
助けてくれたのが、港さんだ。
今。
港さんはカッコいい。港さんはヒーローだと思う。
港さんはモテる。港さんはカッコいいから、当たり前だと思う。
港さんには彼女さんが沢山いる。全員を泣かせないために、致し方無いんだと思う。
港さんはオレにフェラを要求する。彼女さんに無理をさせないように、当然の気遣いだと思う。
港さんはオレにフリスクを携帯しろと言う。オレの好物だからだろう。大切にされてるんだと思う。
港さんは、オレのフェラが下手糞だと、思い切り詰って殴る。現代の教育には体罰も必要なんだと思う。
全く深い考えを持った方だ、港さんは。

『港先輩?しってるよ、カツアゲ狩りで有名なヤリチンの。
最近いい奴隷が手に入ったって喜んでた人だよね。ね?』

オレはこう言う、短慮な発言をする奴が大嫌いだ。

「怒ってる?」
「すごく。」

小学校。
野山を駆け回って日に焼けていたオレは、
肌が白くて髪が黒くて真ん丸の目をした転校生に惚れた。
でも、転校生は男だったから、友達になった。
転校生は何かとモテて、すぐに彼女ができた。クラスで一番可愛い鈴木さん。
鈴木さんは肌が白くて髪が黒くて真ん丸の目をしていた。
ふたりとも真面目だった。

オレの髪はどうあっても茶色くて、オレの目は普段はだいぶ半目だったけれど、
肌は四季が一巡すると白くなり、オレは真面目なイイ子になった。
そして直ぐに、転校生は転校していった。

真面目なイイ子のオレと、真面目なイイ子の鈴木さんが、ふたりぽつんと取り残された。

「まだ怒ってる?」
「かなり。」

港さんに助けてもらったその日から、オレは不良になることに決めた。
ヨカラズってカッコいい。時代は脱・真面目くんだろ。そうだろ?
元々の茶色い髪をオールバックにしてピンで留めた。
ピンはピンク色が似合うと港さんが言ってくれた。
髪も肩まで伸ばすように勧められた。
175以上あるオレでも見ようによっちゃ女の子に見えなくも無い。
けど、そういうちょっとした可愛さこそが不良に不可欠なものらしい。
港さんが言うんだから間違いないだろう。
港さんは、オレと歩くたびにもう少し縮まねえかな、と言う。
背が高くない事も、不良に不可欠なものらしい。
港さんはオレより背が低いし。理にかなっているよな。

そういえば、ガンは。
(そういえば、と思って俺はガンを見た。
ガンは「怒ってない?」と言って笑ったけど、俺は無視を決め込んだ。
そのまましばらくガンを見ていると、こげた頬の色が少しだけ濃くなった。)
オレよりも背が低いし、
オレよりも真ん丸の目をしてるし、
オレがガンみたいだったら、港さんはオレをもっと気に入ってくれるかもしれない。
具体的に言えば、八番目の彼女よりも少したくさん、気に入ってくれるかもしれない。
おこがましいけどな。
港さんは彼女さんがピンク色を身に着けると喜ぶから、
ガンの馬鹿みたいな銀髪にピンクのメッシュも、あるいは喜ぶかもしれない。
ガンの私服の、ズボンの上に履くギンガムチェックのスカートみたいな『何か』も、
8分の3彼女さんが履いていた良く似たスカートを、港さんは褒めていた。

「オレ、ガン、嫌いだわ」
「えー。オレはヒロの事好きだけどね。」

ああ、でも。
港さんは、ガングロの女を見て、たしか気持ち悪いと言っていたな。

「・・・やっぱ、そんな嫌いでもねーわ。」
「ね?」

ガンは嬉しそうだった。

「でも、ヒロが好きなのは港先輩なんだよね。ね?」
「おう」
「がっかりだよ。」
「ふうん」
「がっかりついでにヒロ、俺の独り言聞いて。」
「あんだよ」
「俺ね、知ってんだよ。ヒロってさ、好きになった人の真似する癖、あるよね。ね?」
「しらねーよ」
「今はヒロ、港先輩の真似、してるよね。ね?」
「してねーよ」
「昔は阿井田剛って、真面目君の真似っこしてたよね。ね?」
「覚えてねーよ」
「俺ね、俺ね、あいだごうっていうんだよ。知ってた?」
「薄々な。」

ガングロの癖にきらきらした瞳でオレを見ていた。
同姓同名ってむかつくよな。っていったら見る見るうちにしょげていった。
少し、面白かった。

「その癖さ、治したいと思ってんの」
「え?」
「オレ、ガングロとか、なりたく無いし。」

見る見るうちにきらきらした。
少し、むかついた。

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