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あ、安部礼司 飯×安

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |  あ、安部礼司のイイノ×アベ
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  またもや姐さんの萌シチュに陥ってしまいました
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 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
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今、飯野平太は会社の先輩である安部の自宅へと向かっていた。
いつもなら会社付近の居酒屋などで飲んだりするのだが、
今日は珍しく安部が「俺ん家で飲まない?」と誘ってきたのだ。
(あぁ、もうこんな時間だ。先輩待ってるだろうなぁ)
そんなことを思い足を速めた飯野だったが、とあるコンビニの前でふと足をとめた。
「あれは・・・先輩、と・・・?」
店内の安部は誰かと話しこんでいる様子だった。
(・・・あぁ、あのもう春だというのにも関わらず
 トレンチコートを羽織っている長身の男は・・・・・・)
そう、安部のライバル(?)である刈谷勇だった。
(うーん、なんかあの人いけ好かないッス。
 ていうかどうしてこんな所に?
 まさか、先輩に会うためとかじゃないよなぁ・・・ん?)
刈谷はしばらく雑談をしていたが安部に何かを耳打ちしたと思うと
急に壁に押し付け、そして・・・-キスをした。
(・・・・・・・・・・・・!!
 なっなっな、何をやってるッスかあの2人はぁ!?しかもこんなところで)
飯野が店の外で一人混乱している間にも
刈谷は安部に深く口づけていき、その間安部は眉を寄せ苦しそうな表情をしていた。
しばらくすると、安部が赤面しながらやや早足でコンビニから出てきた。
飯野は思わず物陰に隠れ、心臓を押さえた。
(ああ~、いけないモノを見てしまったッス。
 ・・・あれ?なんだろう、なんだか物凄くもやもやする・・・・・・)

「おじゃましますッスー」
「おうあがれよ飯野」
「はい。それにしても、先輩の家くるの久しぶりッス」
「そうだっけ?とりあえずまぁ今日は飲もうぜ」
それから2人は発泡酒を片手に他愛もない会話をしていたが
飯野は急に黙りこみ、さほど広くない部屋に沈黙が漂った。
「?どうした飯野」
「…先輩さっき、コンビニにいたッスか?」
「ん?あぁ、帰りに寄ったけど。それがどうかした?」
「刈谷さんと、その……キス、してたでしょう」

ガタンッ

「うっ、うわあぁっ」
動揺した安部は傍らに置いてあった発泡酒の缶を思いきり倒した。
缶の中身が床にこぼれ広がる。

「僕、見てしまったッス。刈谷さんが先輩を無理やり壁に」
「あっあれはアイツがふざけて冗談でっ!」
「本当に冗談だったッスか?あの時の刈谷さんの顔、本気でしたよ」
「な…っんなわけ……」
安部は必死に反論しようとするが言葉がどうにも出てこない。

「先輩は、本当に“冗談”だって、思ったんですか?」

―ねぇ、安部くん……

「…っ」
あの時、耳元で熱っぽく囁かれた言葉が脳裏でよみがえる。
「違……っ」
「なにが違うんです?」
飯野はゆっくりながらも安部を壁際に追い込むように迫っていく。
「先輩…僕、もう……っ」
「うわあっ、お、おい飯野!お前酔っ払って」
「酔っ払ってなんかないです。僕、正気ですよ?」
ついに安部を壁際まで追い詰めた飯野は、正面の壁に手をつき
真剣な瞳で安部を見つめた。
「先輩、僕は……」
「飯野…っ」
その時、突然安部の携帯が鳴りだした。
「…あっ電話、出ても、いいか?」
「…どうぞ」
安部は、しどろもどろになりながらも携帯を手に取ると、通話ボタンを押した。

「あーっはっはっはっはっは!安部くぅ~ん」
「か、刈谷」
電話の主は、まさに今のこの状況を作り出した原因である張本人だった。

「今、何してるう?」
「べっ、別になにも…」
「本当に~?」
「…ほ、本当だって。ていうか、何で電話してきたんだよ?」
「あぁ、特に用はないんだけどねぇ。
 家に居たらさぁ、なんか急に、ここの髪がアンテナみたいにピーンと」
「って鬼太郎かよ」
「まぁそれはともかく、何ともないみたいでよかったよ~」
「あ、あぁ」
「あーっはっはっはっは~…じゃあねぇ!」

電話が切れ飯野の方を見ると、飯野はいつの間にか玄関口に立っていた。
「あれ、飯野、帰るの?」
「…はい。すみません、やっぱり僕、ちょっと酔ってたみたいッス」
「そ、そっか。……あのさ、気をつけて帰れよ」
「はい」
そう返事しドアノブに手をかけると、飯野はためらうように動きを止め
少し俯き気味で言葉を発した。
「先輩」
「ん?」
「…先輩は、鈍くて流されやすいから、気をつけたほうがいいッス」
「え…?」
「それじゃ、また明日会社で」
それだけ言うと、飯野はドアを開け帰っていった。
部屋に残された安部は
『いったい、何に気をつければいいのだろう』と
首をひねっていた。

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 | |                | |           ∧_∧ 本当にありがとうございましたorz
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