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タイーガ オヤカタ様×隻眼軍師 鬼畜風味

タイーガ オヤカタ様×隻眼軍師。
今週&先週放映分でひとつ。

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

ぱしり。
手の中で小枝が折れた。
夕暮れの高遠城からあがる煙は、昨日と変わらない。それは『未だ城主に動く気はなし』を意味する。
それがしの見込み違いか……。お屋形さま……。
カンスケは歯がみした。
「おお、ここにおったかカンスケ」
「イタガキ殿」
豪放磊落な壮年の武将、イタガキ。いまだにうさんくさい目を向けがちな家臣団のなかでも、
このイタガキだけはやや好意的に接してくる。
それは、カンスケがお屋形様のお気に入りであるらしいと察してのことなのか、
旧知の仲(というにはあまりにも紆余曲折がありすぎたが)だからなのか。
「お屋形様がお呼びじゃ」
「このような刻限に?」
高遠城の煙も夕餉の支度のもの。この陣中ではさきほどすませた所だった。
そのような刻限から軍議が始まるとは、よほどの知らせがあったのか。
気色ばむカンスケに、イタガキは深々と息をついてみせた。
「夜伽じゃ、相手にそなたをご所望なのだ」
「……さようにござったか」
「そなた、よほどお屋形さまに気に入られたのだのう」
「さて、いかがでござろうか」
「ま、陣中でもあることだ、ほどほどにせい、ほどほどにな」
肩を叩き、イタガキは去った。

夜伽。
此度はゲンゴロウをはじめ、見目麗しい近習たちは参陣していない。
だが、それを抜きにしても度々若き主君はカンスケを寝所に召すのだ。
なにゆえ、この醜き己をお屋形さまは……。
カンスケは天を仰いだ。思いわずらっていても始まらない。
重い足を陣奥へ向けた。
「カンスケ、遅いぞ」
「申し訳ござりませぬ」
幔幕を張り巡らせた一角が、若き主君の為にしつらえられた寝所であった。
若き主君は鎧こそ外していたが、その下の籠手や脚絆はまだ着けたままだった。
「そちが脱がせよ」
「……は」
うやうやしく、カンスケは主の装束に手を掛けた。
思えば、夜伽のために主の装束を脱がせるのは初めてであった。
あの隠し湯での湯治の折。温泉ではもとより脱ぐも脱がすもなく、
また夜は宿直するつもりであったのに、主は寝所に引き入れて乱れに乱れさせられたのだ。
「あの隠し湯の折は楽しかったのう、カンスケ」
心の臓が口から飛び出しそうになった。
なぜこのお方は自分の心をこうまでみごとに読んでしまうのか。

あの隠し湯の一夜も、そもそもは
「古傷によい湯を知っておる。そう遠くもないゆえ、行ってみてはどうか」と
勧められたのが始まりだった。
一人で出かけた隠し湯は、流石に秘湯というだけあって人里離れた静かな湯治場だった。
濁り湯に身を浸せば、じんわりと四肢に温もりが広がる。
思うように動かぬ足をさすれば、具合も少しはよくなっているように思えた。
ばしゃりと顔を洗えば、鼻歌のひとつもでようというものだった。
「気に入ったか、カンスケ」
「お屋形様!?」
ここにいるはずのないお人が、そこにいた。しかもするりと湯の中に身を浸したのだ。
あまりにおそれおおい事態に、カンスケはとりいそぎ湯から出ようとしたが、
反対にがっしりと手を掴まれ阻まれた。
「ようやく、二人きりになれたのう……カンスケは嫌なのか」
「さようなことはござりませぬ!お屋形さまと同じ湯に入るとは……
むしろ恐れ多いことにございまする」
「ならば、皆には内緒じゃぞ?」
無邪気な笑みを浮かべ、頬の触れるか触れぬほどまで顔を近づけられては平伏もしたくなる。
だが濁り湯がそれを拒む。
耳まで赤くなりぶくぶくと潜水するより他はなかったカンスケに、
若き君主の快活な笑い声が降り注いだ。
太股に、萎えた足に手を這わされた。
「この隠し湯には、そなたとわししか居らぬ。夜は頼むぞ」
「は」
あれは純粋に警護を命ぜられたと心得ていたが。
あの折りのお屋形様こそ、『兵は詭道なり』を実践してみせたといえるのではないか……。

主君の足元に跪いたまま、カンスケは頭を振った。今宵はまごうことなく、夜伽を申しつけられたのだ。
「おそれながら、お屋形様。それがしに夜伽とは、どのような……」
「夜伽は夜伽じゃ。それ以外に何がある」
「しかし、それがしは醜うござる。お屋形様も仰せでございました、『悪鬼に見える』と」
「未だ根に持っておったか」
若き君主はカンスケの手に手を重ねた。ぱちり。どこかで篝火が爆ぜた。
宵闇と同じ黒い瞳に呑まれそうになり、カンスケは思わず主君から目線を外し、伏せた。
「許せカンスケ、そなたを見ておるとからかいたくもなるのじゃ」
主君の手が、カンスケの耳をくすぐる。
「何故であろうな、のうカンスケ……」
「お屋形さま」
眼帯が外された。潰れた目を戦塵で荒れた唇がなぞり、カンスケは躰を震わせた。
また、あのめくるめく快楽がこの身にふりかかるのであろうか。
「カンスケ……」
古傷を甘く噛まれ、カンスケは主君の背に腕を回した。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!

エロ少なめ鬼畜度数増加で申し訳ありませぬ……。
そればかりか文章量も見誤りまり申した……
この詫びは腹かっ捌いて(ry


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