テンド×カガーミン
更新日: 2011-04-27 (水) 17:30:37
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| カブト テンドXカガーミンです
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| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| マジか遊ばれてるのか・・・・・・
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| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
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穏やかな休日の午後。妹は友達と遊びに行き、夕方まで帰ってこない。
出掛けに『友達と食べてくる』と言っていたか。
まぁ、たまのことだし、どうせ帰ってきてから食べなおすんだから、許してやるか。
作務衣を着て、明るい陽光の射す居間で、音楽を聞きつつ、新聞を読み、茶を飲む穏やかなひととき。
心が洗われるとはこのことだ。天道は目を閉じ、清々しく馥郁とした煎茶の香りを胸一杯に吸い込んだ。
その静けさが突然、壊された。
バタン!
「天道!」
「・・・・・・無粋なヤツだ。」
樹花のヤツ、鍵をかけていかなかったな。バタバタと走る足音を聞いて、天道は顔をしかめた。
せっかくの穏やかな休日もここまでか。天道は新聞を畳み、溜息をついた。
「天道、お前!」
部屋に飛び込んでくるなり、加賀美はテーブルにダン!と両手をついた。はずみで湯のみ茶碗から飛沫が飛び散る。
天道は眉をひそめて、テーブルを見やった。
「お前、どういうことだよ!これは一体!」
加賀美が早口でわめき始めるが、天道は目を合わせようともしない。軽く目を伏せ、湯のみを手に取る。
「暢気に茶なんか飲んでる場合か!」
「お前もたまには落ち着いた時間を過してみたらどうだ?少しはまともになるんじゃないか?」
にやりと笑って差し出された湯のみを、加賀美は押しのけ、なおも天道に詰め寄る。
「だから、どういうことだって聞いてるんだ!」
「それをお前に説明する必要はない。」
今にも、うーっと唸りそうな表情で加賀美が睨む。天道はその様子を見て、おかしそうに笑った。
「何、笑ってんだよ!お前なぁ!」
また、加賀美が吠え始める。天道にとってはどうでもいいことなのに、加賀美にとっては捨て置けないことらしい。
「そんなこと、地球の歴史から考えたら、大したことじゃないだろう。」
「ふざけるな!」
軽くあしらう天道の言葉に、加賀美のボルテージはますますヒートアップする。
天道は腕を組み、手の甲で顎を支えた姿で、わめく加賀美を眺めた。もちろん、話の内容は聞いちゃいない。
ぎょろりとした目を更に大きく見開いて、大きな口をパクパクさせて、身振り手振りも大げさに。よくもここまで熱くなれるものだ、と感心する。
だが、そろそろ止めてやらないと、血管が切れてしまいそうだ。
「どうにか言ったらどうなんだ!」
加賀美が叫んで、テーブルをドン!と叩く。その反動でガチャンと音がして、湯のみが倒れる。湯飲みに半分ほど残っていた茶がテーブルに広がった。
不定形の液体がテーブルの端で踏みとどまるのを確認してから、天道はすいっと腰を浮かし、加賀美に触れるくらいまで顔を近づけた。
「何だよ・・・・・・」
天道の大きな瞳に見つめられて、加賀美の威勢が削がれる。
すべてのことを見透かしてしまうような天道の目。ここで目をそらしたら負けてしまう。
絶対、天道より先に目をそらせてなるものか!と加賀美は目に力を込めて、天道と見詰め合った。
・・・5秒経過。二人は見詰め合っている。
・・・10秒経過。まだ二人は見詰め合っている。
・・・15秒経過。天道が動いた。
ちゅっ・・・・・・
加賀美の目が大きく見開かれる。
唇ニ触レル、コノ柔ラカイモノハ何ダ・・・・・・
・・・20秒経過。二人とも動かない。
何デ天道ノ顔ガ目ノ前ニアルンダ・・・・・・
・・・25秒経過。
加賀美の顔が下から赤くなっていく。
コレハ天道ノ唇ダ・・・・・・
・・・30秒経過。
エーット、エーット、ドウシタライインダ・・・・・・
ちゅぱ・・・・・・
唇が離れる。
唇と唇の間を唾液の橋が繋いでいる。きらりと光って、二人をつなぐ橋がはじけた。
さぁ、これで少しは静かになるだろう。
天道はゆったりとソファに座りなおし、新聞を開いた。
あぁ、忘れてはいけない。テーブルに零れた茶の始末をしなくては。
天道はティッシュペーパーを数枚取り、テーブルを拭いた。
「あ、あ、あ・・・」
加賀美は口元を押さえて、わたわたと動いている。それを目の端にとらえながら、天道はゆっくりと新聞のページをめくった。
湯飲みにわずかに残った茶をぐっと一息に飲み干す。冷めてしまったが、緑茶の清々しい味わいは残っている。
茶碗をかかげて、もう一煎淹れようかと考える。
「うわー!」
加賀美は自分と天道を交互に指差し、頭を抱えた。
床でごろごろとのた打ち回る加賀美をまたいで、天道は台所へ入った。
さっきは静岡の茶だったが、次は宇治の茶にしようか。玉露・・・は気分ではない。玉露は朝の鮮烈な空気の中で喫してこそ、その価値がある。
今の気分にふさわしいのは、香ばしい焙じ茶だな。天道はやかんをコンロにかけて、棚から茶筒を取り出した。
「加賀美。お前もどうだ?」
天道の声にびくりと加賀美は動きを止め、恐る恐る顔を上げた。
「焙じ茶だ。お前にもわかる味だと思うが。」
「いや、お、俺はいい。ちょ・・・・・・ちょっと急用を思い出した。ま、また・・・来る。」
首まで真っ赤にして、加賀美は入ってきたときと同じくらいバタバタと出て行った。
「まったく面白いヤツだ。」
天道は唇の端で笑い、加賀美が出て行く後ろ姿を見送った。
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