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小鬼と幽霊

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                    |  お邪魔しますモナ
 ____________  \      _ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄V |60年代洋楽飴ナマモノ2人組(シ"ェリー×卜厶)。
 | |                | |          \ 妄想舞台は'64年、23歳くらい
 | | |> PLAY.       | |            ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ ) モウ
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノナニガナンダカ
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |

602乙です。
埋めがてら萌吐きさせてください。
以前お邪魔したのは昔、17スレの558でした。
微妙に間抜けなベッドシーンのみです。

注意>
最後はほんの少し暗めです。

「あの頃のシ"ェリーときたらまるで小鬼(ノーム)だった。卜厶はガリガリに
 痩せてて、幽霊みたいな奇妙なルックスだった。変な2人組だったね」
                          (当時の知人の証言)
「教えてくれ、ルックスを失ったら、いったい誰が君を愛してくれる?」
                          (シ"ェリーの曲の一節)
================

「無理しなくていいよ」
 その言葉を耳にしたシ"ェリーが、卜厶の胸から顔を上げる。今まで何度も
繰り返したように、それでも初めての時と同じに夢中で愛撫を続けていた肌から。
「なんだ?」
「僕を抱かなくてもいいよ。一緒に歌ったりするだけで十分楽しいから」
「何言っているんだ?」ベッドの上に起き上がり、改めて聞く。
「無理して抱かなくてもいいよ」愛撫への反応がまだ続いているのか、軽
く身を引きつらせて、艶めいた溜息を吐くと、また彼が呟く。

「どうしてそんなこと言うんだ?」

 息を整え、卜厶も身を起こす。
「だってほら、僕は前みたいにかわいらしくない、体も不恰好だし」

 間抜けな体勢でこの話題を続ける前に、ひとつ確認すべき点ができた。
シ"ェリーはニヤニヤ笑って問いかける。
「昔のお前はかわいかったって?」
「うん」無邪気そのもの、といった表情をつくって彼が答える。

 肩を竦め、シ"ェリーは卜厶の顔を見つめる。確かに彼は変わった。二十歳を
過ぎてから彼の鼻はくっきりとした鷲鼻となった。後年の似顔絵で必ず誇張される形。
民族的特徴が大人になって出たのかもしれないが、シ"ェリーは別の感情を抱く。
歌うときに息をより多く吸える形に変化したのだと。
 迫り出した鼻梁に引き摺られたように彼の両眼は顔の中央に寄り気味になり、
奇妙に真っ直ぐで高い眉骨の陰に隠れている。
 唇は今でも昔のように形がいいが、その口は歌うときにはまるで両耳を繋ぐように
大きく開く。
 不思議なその体型。胸筋と腹筋だけが発達した痩せた胴に、筋張った手足が奇妙な
添え物のように生えている。
 確かにかわいらしくはないし、一般に言う美男子でもないかもしれない。それでも
シ"ェリーにとってはとても魅力的な、そそる姿態だ。彼の声がその顔、体を形造った
のだと思うと特に。
 逆に、と思う。自分は彼の目にどう映っているのだろう。
「知ってるだろ? 俺はしたいことをする人間なんだよ。お前を抱きたいから
 こうしているんだ。
 ……逆じゃないのか? お前がしたくないんじゃないか? それならそう言えよ。
 お前がしたくないなら、もうこんなことしない」
 鏡の中の自分を思い起こす。5フィート2インチから伸びない身長、油断すると
太り始める体。避けられても無理はない。
 卜厶が笑い、先刻の自分と全く同じ口調で答える。
「知ってるだろ? 僕はしたくないことはやらない人間だよ。嫌ならとっくに断ってる」
 2人は目を合わせて微笑む。自分たちの間にあるのは完璧な相互理解。
 自分たちは正反対で、同時に同じものを求める瓜二つの存在なのだ。
完璧なパートナー。
 微笑んだまま唇を重ね、再びゆっくりとベッドに倒れこむ。

 彼の中に身を沈めきって、体重をかけたとき、もうひとつ言うべきことを思い出す。
「卜ミー」
「……なに?」
「やっぱり、もう少し肉をつけてくれ……尻の骨が腰に食い込んで痛いんだよ」
 興を殺がれて一瞬眉を顰めた卜厶は、気を取り直したように蠱惑的に微笑む。
自ら腰を持ち上げ、一層押し付ける。その後はお互いの忍び笑いと呻き声、喘ぎ声のみが
部屋に響く。

 彼らは自分たちの性格の差異を楽しみ、喜んでいる。自分たちの求めるものが
異なったときに、この差異からどれほどの悲劇が生じるかについて、まだ殆ど何も
知らない。
 それは6年後、彼らの代表作となり、賞を独占したアルバム―なぜか変則的な曲数で
発表された―製作時に、彼らが身をもって学ぶことだ。

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「卜ミーがあの曲を気に入らなくて。歌うのを拒否したんだ。
 12曲目を何にするかでずっと揉めていた。2人とも疲れ果てて……
最後に僕がこう言ったんだ。
『もういいよ。11曲で出せばいい』って」(シ"ェリーのインタビューより抜粋)

 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |                アリガトウゴザイマシタ
 | |                | |           ∧_∧ 次スレは以下だよ
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
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 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
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