シンドバッド 杜鱸
更新日: 2013-05-05 (日) 11:40:05
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| 某解散済ゲイニソ ツンドバット
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| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| 杜←鱸?
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| | |> PLAY. | |  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
開演前の楽屋にしてはえらく静まり返っていた。
普段の単独ならば、スタッフがばたばたと走り回り、
最後の最後まで小道具が足りない、衣装はどこへ行った?
そんなやり取りが続いていたのに。
一言も喋らぬまま、互いに背中を向けたままの2人。
今までに話しておきたかった事は全て話しつくした。
それでも、互いで出した答えが変わらなかったのは事実で…。
結論を出してからの日々は2人にとって、あっという間の物だった。
ba.seよ.しも.と最後の舞台はまだ先の話ではあったが、
2人きりで行う単独の舞台はこれで最後だった。
表舞台に残る自分と、舞台から去る相方。
もう、二度と2人で舞台に上がることは無いだろうと…。
だからこそ…最後は2人で笑って舞台を降りよう。
そう、最後に1つだけ決めた約束だった。
「…そろそろ、いこか」
鏡に映る自分の姿をじっと見ていた杜は、
ただ一言鱸に言うとゆっくりと椅子から立ち上がった。
「こういうのも、最後、やな」
鱸も、時計をちらりと見やり、
迫ってくる開演時間に気付き小さく溜息をつく。
普段決して見せない、鱸の溜息に杜は思わず苦笑いをする。
「そう、お前も深刻にならんと…」
「そうは、言うけど…意外と笑って別れられへんかもなぁ」
鏡に映る杜の背中を見ながら、
手にしていた進行表を鏡台に置き、鱸も椅子から立ち上がっていた。
「なあ、鱸君。最後、俺が泣いたらどうする?慰めてくれるか?」
「…アホ。お前が泣いたら、ツンドバット再結成や。泣いて解散せんといて下さいって…な」
鱸はそう、強がって見せる。
だけど、心の中では必死に何かを堪えているもう1人の自分がいることには気がついていた。
「絶対ありえへんわ。俺も、お前が泣いたら再結成や。やっぱり、俺には森詩.津.規が必要ですって…な」
最後の最後まで、お互いに強がってばかりで本当の気持ちを心の奥底にしまいこんで。
ただ、これからもこの気持ちを相手に伝える事はない。
付かず離れず、この心地よい距離感を保っていたのだから。
互いに本当の気持ちを押し殺して、最高のラストステージを目指して駆け抜けるのが、
自分達にとって最良の判断だと思い続けていた。
ドアの外で、出番を促すスタッフの声が聞こえる。
間近に迫った開演。
楽屋まで聞こえてくる観客の声。
そして…。
「言うの忘れてたわ。今までありがとう…」
そう、小さく呟いた杜の声。
「…えっ…」
解散を決めてから一度も聞く事が無かった杜の言葉に
鱸は驚いて杜の顔を見やる。
だけど、そこにいたのは先ほどまでの神妙そうな顔ではなく、
口元にいつもの余裕のある笑みを浮かべた杜自身だった。
「ほな、行こか。これでお前とは最後やけど」
「わかっとるわ。これで、最後や。そう思えへんぐらい頑張るわ」
杜に差し出された手をぎゅっと握り返し、
鱸は出囃子が響く舞台へと走り出していた。
刻一刻と迫る、解散までの時間を精一杯楽しむ為に。
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| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ 解散して、
| | | | ピッ (・∀・ ) 6年経っちゃったよ…
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|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
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6年分のもやもやをこめすぎたからいままでかけなかった…。
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