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発見の品格・主題化捏造

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |  発見の品格。大小
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  主題歌を勝手に捏造。
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |

「だからね、ケソちゃん。俺は、トックリのそう言う態度が気に入らないわけ!ハケンなら社員に口答えするなっての!社員を舐めるな~!」
「商事さん、飲みすぎだよ。」
「なんだ~ケンちゃん。トックリの肩持つのかよ。」
「そんな…事、ないよ。商事さんもう帰ろう?」
「えー。まだ飲もうよ~。朝まで飲もうよ~」
「商事さん、もうお店閉まるから。ね?帰ろう?」
酔った商事さんを家に送り届け、帰ろうとした。
商事さんは「じゃぁな~!ケンちゃん」と手を振っていた。
外で待たせていたタクシーに自宅の住所を告げる。
走り始めた車の中、僕は手を見つめた。

店を出てタクシーを捕まえようと、通りに立つ。
「寒いなぁ。ケンちゃん。手が冷てぇよ、ケンちゃん」
暖冬と言っても1月の夜は、やっぱりまだ寒い。
「そうだね。ポッケに手、入れたら少しはマシになるんじゃない?・・・って聞いてる?商事さん」
「そうだ!ケンちゃん。手、出して」
僕が言われたとおり、手を出すと商事さんは僕の手に自分の手を重ねた。
じんわりと伝わってくる商事さんの温もり。
「暖けぇなぁ、ケンちゃんの手は…」
ニコっと笑う商事さんは無邪気な子供のように繋いだ手を、ぶんぶん振った。手の甲は風に晒されて切れるほど寒い。
「商事さん、逆に・・・寒いよ」
照れているのを隠そうと僕が言うと「そーか?」と言って手を振るのを止めた。
でも手は依然、繋がれたまま。
「あぁ・・・ケンちゃんは、暖けぇ。暖けぇよ、ケンちゃん」
商事さんの顔は心からホッとしている顔だった。

「お客さん、ここ右で良いんですよね?」
その言葉で、我に返った僕は、ここで良いです。と運転手に告げてタクシーを降り、歩き始めた。
入社してから、ずっと商事さんと一緒だった。商事さんは僕の目標だった。憧れだった。
それは、今でも変わってない。変わったのは僕の気持ちだけ…。
立ち止まって、空を見上げると真っ黒な空。そこにあるのに見えない星。ちゃんとあるはずなのに・・・。

「やっぱ、見えねぇなー。」
「なにが、見えないの?商事さん」
「星だよ!星」
「星?」
「うん。ケンちゃん、俺の田舎さ、本当に田舎なんだよな。なーんもなくて、高校の時は、こんな寂れた街から早く出たいって思ってた。でもさ東京来て、ビックリしたんだよ。全然、星見えねぇんだもんなぁ。」
商事さんの顔はちょっと切なそうだった。
「あー。本当に見えねぇな…。ケンちゃんにも見せてやりてぇなぁ」
「いつか・・・見せてよ」
「じゃぁ、俺が社長になったらそのお祝いも兼ねての凱旋帰郷ってのはどうだろう、ケンちゃん。」
「はははは。」
「あっ!今、無理だと思ったろ!俺はやるよ。出世して、ケンちゃんと一緒に星、見るんだ」
「うん」
半分冗談で半分本気だった。でも、その時の商事さんの顔は凛々しくてかっこよかった。
今思えば、あの時から好きになったのかもしれない…。

「はー、やっぱり、見えないなぁ。」
吐く息が白く消えて行く。
僕は、商事さんの役に立っているだろうか?とふと思った。
商事さんは、いつも自信満々で周りの人の士気を高める術を知っているし、気さくに話し掛けてくれるし、いつも皆の中心だ。
なんで、商事さんみたいなデキる人が僕と一緒に居るんだろう・・・。商事さんに比べて僕は無力で、いつも商事さんに頼ってばかり…。
そんな、暗い気持ちを振り払うようにまた歩き始めた。

しばらく歩いていると、携帯が鳴った。
「もしもし」
『あっ、ケンちゃん?』
「どうしたの?商事さん」
『んー。ありがとな。家まで送ってくれて・・・』
「ははは、商事さん。まだ、酔ってるでしょ?」
『で、ケンちゃん。家、着いた?』
「まだだよ。」
『なんだ?随分遅いんじゃないか?タクシーの運ちゃんに代われ。俺が安全かつ迅速にケソちゃんを家に届けるように言うから』
「ははは。・・・ねぇ、商事さん。今週末、商事さんの田舎に連れて行ってくれないかな?」
『…どうしたケンちゃん。なぁんでまた、あんなド田舎に行こうだなんて…』
「星…見たくなっちゃって…。ダメかな?」
『んー…連れて行きたいのは山々だけど、時間的に無理があるよ』
「…そーだよね…。ははは、やっぱり無理かぁ」
『何、何。そんなに星見たかったの?ケンちゃん。じゃあ……プラネタリウム行く?』
「えっ?」
『ほら、この前新しく出来たビルの中にあるんだよ。プラネタリウム。一緒に行くか?』
「いいの?」
思いがけない返答に嬉しさが込み上げる。
『ケンちゃんの頼みだもん。日曜日なんてどーよ?』
「うん!いいよ」
『よし!じゃあ、決まりな!…男二人で、プラネタリウムに行くなんて変かな?』
「変じゃ、ないと思うよ。良いんじゃない?」
『だよな!!』

シラフの時には言えない。だから思いっきり心を込めて・・・。
「うん。…商事さん、ありがとう。…好きだよ…商事さんのそう言うところ…」
『ケンちゃん…な、なんだよ…。なんか照れるじゃないか。』
「なんか、商事さんと話してると元気出てくるよ」
『ケンちゃん今日は、なんか照れる事ばっかり言うね』
「ちょっと、酔っ払ってるからね。」
『飲ませすぎちゃったか?ごめんな、ケンちゃん』
「商事さんのせいじゃないよ。」
『そうか?』
ずっと、商事さんと話して居たかった。本当は、とっくに家に着いていた。
でも、家に着いたなんて言ったら電話が終わりそうで…。
その後、しばらく玄関先で電話した。
結局、自宅に入ったのは深夜になってからだった。あと3時間ほどで夜が終わる。

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 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ 強制終了
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
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