ギ/ン/タ/マ 山崎→土方
更新日: 2011-04-27 (水) 21:10:01
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└──────│飛翔漫画、吟球です。エロもキスもありません、シリアスのつもりです
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ぎらついた瞳の奥にあるのは俺には到底予測できない物だと分かっているからこそ惹かれます。
長い睫を震わせて瞳孔を開いたその瞳に睨まれただけで死ねるというのなら本望だ。
すっと筋が通った鼻は興奮すると赤くなって、
汗で首に張り付いた髪の毛は項をくっきりと表して
血のように赤い唇から時折覗く赤い舌はいつも濡れている。
つまり、彼は色っぽいって事なんです。
え、違う?
いや、俺は憎しみがこもるあの瞳こそが彼の最大なる魅力だと思いますよ。
勿論彼には憎しみしかない訳ではない、そんな人を近藤さんが受け入れるはずが無い。
それは重々承知でしょう。
彼は孤独な獣なのです。
独りで闘っている様に見えて
そしてそれを望んでいるように見えても彼はとても不安定な崖の上に立っている。
傷ついた体を拭おうともせずただ血に濡れた剣を見て恍惚に笑った一瞬の後に翔ける空虚な瞬間。
気付かないフリをして?
そのまま遣り過ごしてきたのだからこの先もそれに呑まれる事は無いと?
なんて悲しいんだろう。
なんて馬鹿なんだろう。
だから俺は何時でも貴方の側に居たいと思うのに。
貴方の足元を支えてあげられるのに。
[おぃ、山崎。何だよその傷は]
髪の毛が湿っているのが分かる。目の横に血が付いているのも分かる。
[あ、今晩和、副長]
たった今気付いたように素っ頓狂な声で返せば、ガッと襟首を引っ張られる。
この人はすぐに手が出る。
俺ぐらいだ、この人が他人に痣を作るのは。
[てめぇ何処に行ってやがったんだ!?答えろ!!]
彼の口から唾が飛んでくるのも気にせず俺は目を瞑った。
[斬ってきました]案外自分もしぶといかもしれない、だなんて今更気付いた。
彼は何処にと訊いたのに俺は何をを答えている。
馬鹿馬鹿しい、自分の思考に溜息が出る。
そんな事で俺は彼のストレスを溜めていくのか。
[っ...!その傷か..?]
彼こそ毎日ミントンの柄で急所を打ってきたり平手打ちで赤い跡を残したり(流石に刀での叱咤は無いけれど)するくせに、
ねぇ、俺は貴方の所有物じゃない。
自分以外の他人が俺を傷つけたと分かった途端に感情が高ぶる貴方は、どれ程独占欲が強いんですか?
[まさか]
発したそれは副長の問いにもぴたりと当たったらしく彼は眼を一瞬見開いて手を離した。
金色のように見えたそれが俺の背筋をピンとさせる。
この人の瞳の色は千変万化だ。
...ただの光の加減だろうが。
[...そうか...良かった]
罪なお人です、貴方は。
誤解を招くような台詞をぽつぽつと云うもんじゃぁ無い。
[相手の血ですよ、全て]
それでも俺は勢いでとか便乗とかで気持ちを伝えられないままだ。
よっぽど俺の方が罪な奴だ。
俺は貴方に顔すら見られたくない。
ほっとした笑顔で俺を見ないで。
副長の細く長い指が俺の顔に付いた汚らわしい血を擦った。
その手つきは優しい、けれどやはりどこか厳しさを持ち合わせていて俺は安心する事が出来ない。
もう乾いてなかなか取れない血を忌々しそうに睨む副長が子供っぽくて。
そのまま指は下に降りる。
夜、僅かな月の光でその指はまるで幽霊が通った軌跡のように白く浮かび上がっている。
不気味だ。
彼の指が、彼そのものが全て俺には不気味で近寄る事は出来ない。
頬に触れたその手を素早く掴んで引き寄せた。
[ぁっ...!?]
キスが出来るほど側にいるのに、ね、どうして貴方はこんなにも。
俺から遠いんだろう。
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|│ロ stop. │|
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ピッ ∧_∧
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| | ミジカスギデスネ・・・・マタシバラクシタラツヅキヲカクカモシレマセヌ
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