ハケン 大小(襲い受)
更新日: 2011-04-27 (水) 21:03:52
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「俺、商事さんのことが好きだよ」
その時ぱきんと、世界が割れた音がした気がした。
研ちゃんのその一言で俺と研ちゃんの間柄が変わってしまってから半月ばかり経った頃だった。
変わったと言ってもじゃあ何が変わったのかと言われると、会社帰りにどっちかの家に寄って
帰ったりとか電話やメールの数が増えたということもなく、だいたいそんなことは元々やっていた
ことなので、つまりは結局何も変わっていなかった。
ただ何となく会社でふと感じる研ちゃんの視線に落ち着かなさを覚えたり、並んだときに肩で
触れる研ちゃんの体温にドキドキしてしてしまったり、じっと見上げてくる研ちゃんの視線から
目を逸らしたくなったりと、俺の内側だけがまだ混乱して収拾がつかないのだった。
どうしたらいいんだ。
「ごめん。本当は言わないでおこうと思ってたんだけど」
研ちゃんはそのとき例の、ハの字眉の下の迷子の子犬みたいな途方にくれた目を、驚きのあまり
動けなくなってしまった俺に向けてきた。
「商事さんは。俺のことどう思ってるの?」
どう思ってるのって。そんなの決まってるだろう。
「好き? 嫌い?」
いや。その選択肢は。
「そりゃ……す、好きだよ」
友達として。大事な友達として。
しかし、その言葉が形になる前に、研ちゃんはそのハの字眉の下の黒目を細めて、そりゃあ
もう嬉しそうに、それこそ蕾がほころぶように、微笑んでみせたのだった。
「良かった」
そんな研ちゃんに、俺は自分の言葉を取り消すことも付け足すこともできなくなってしまった。
今も研ちゃんは、俺の家のテーブルに腰かけて雑誌をパラパラと捲っている。俺はテレビの前の
ソファにだらりと寄りかかって流れる画面を眺めながらにコーヒーを飲んでいる。やることのない
休日としては、今までと何も変わらない光景だった。
だから俺はすっかり油断していた。
「ねえ商事さん」
「んー?」
研ちゃんの呼びかけに、画面から視線を動かさずに気のない返事を返す。コーヒーを口に含んで、
そして次の研ちゃんの言葉で盛大にそれを吹き出した。
「セックスしてみない?」
コーヒーが気管に入ったようだ。苦しくて大きく咳き込んでいると、研ちゃんが傍に来て背中を
さすり始めた。
「大丈夫?」
「ケホッ、ゴホ、研ちゃん今、なんつって…」
「セックスしてみない? 俺と」
研ちゃんは散歩に行こう、とでも言っているような調子で繰り返す。
「だって俺たち付き合ってるんだし、そういうのもないと、不自然じゃない?」
付き合ってる? 付き合ってるって言った? 今。
苦しさのあまり言葉が出てこない。
「俺は商事さんのことが好きだし、商事さんも好きだって言ってくれたし、俺たちもういい大人
なんだし、身体の事情とかもあるんだし…」
「だっ、けど、男同士で」
やっとのことで声を絞り出す。違う。問題はそれだけじゃないだろう。
「うん。不安だけど。でも、商事さんだったら」
そう言って研ちゃんはうつむいてはにかむ。その目元がうっすらと赤くなっている。
背筋が粟立つのを感じた。ちょっと待ってよ。そんな顔されても。
「いや、俺は……困る」
「でも現実問題として、商事さんだって溜まるものは溜まるでしょう? どうするの? 一人で抜くの?」
俺は絶句した。
研ちゃんのお坊ちゃん然とした顔からこんな言葉が出てくるなんて。やめてくれ、聞きたくない。
そもそも何? 俺たち恋人同士なの? そりゃ好きって言っちゃったけど、だいいち好きか嫌いかの
二択っておかしくない?
普通に考えて、男に好きって言われたってそうはならないだろ。いや研ちゃんのがそういう
意味だとは薄々わかってたけどさ。あれ、じゃあそれに答えちゃった俺もそうなるってこと?
ダメだ、ここで流されるな俺。ちゃんと言うんだ、俺はノーマルだって。研ちゃんのことは好き
だけどそうはなれないって。
意を決して口を開きかけたとき、
「だって俺、商事さんが他の人とセックスするの、嫌だよ」
子犬の目に見上げられて俺はまた言葉を失くした。
うわ、その顔はやめろ。突っぱねきれなくなるじゃないか。
「そ、そう言われても」
「……俺じゃ、ダメ?」
研ちゃんの顔が近付いてくる。潤んだ双眸が泣きそうに揺れている。
「ダメ、ていうか」
目が離せない。自分が何を口走ってるかもわからなくなってきた。
「研ちゃん、」
「商事さん、好きだよ…」
艶を帯びた赤色が近付いてきて――唇に、湿った熱が、触れた。
頭が真っ白になった。
キス!? キスしてるのか? 今?
思考回路が働く前に、湿った熱は離れた。見開かれたままの俺の目に切なげな研ちゃんの顔が映る。
言葉を探す前に、もう一度目を閉じた研ちゃんの顔が近付いてきて、思わず俺も目を閉じた。
今度はわりと冷静に状況を受け止められた。
ああ、キスしてるんだな。俺。
嫌悪感とか全くなくて、むしろその柔らかい感触が心地いいと感じてしまって、自分でも驚いた。
何となくそのまま受け入れていると、研ちゃんの手がゆっくり伸びてきて、足の間に触れた。
……いやいやいやマズイぞ。研ちゃんさすがにマズイぞ、それは。
あわてて防御に入ろうとした俺の手をやわらかく握って、唇を離した研ちゃんが言う。
「セックスだって思わなくていいから」
思いつめたようなその表情に、俺の胸まで締め付けられる気がした。
「一回だけ、抜かせて?」
そう言って研ちゃんの手が俺の手を離れ、俺の中心に向かう。
うわ。ちょっと。やっぱりまずいだろ。それ。
つうか、あの。反応してきてるんですけど!
「研ちゃん、ちょっ」
焦った声を上げてみても、研ちゃんは構わず行為を続ける。どんどん張り詰めてきて窮屈になって
きたところで、研ちゃんはそれを引きずり出し、そしてあろうことか、その口にパクリと銜えたのだ!
またしても俺は頭が真っ白になる。
与えられる感触より目の前の光景のほうが衝撃が大きい。
研ちゃんはうぅ、とか苦しそうな声を漏らしながらも俺を放そうとしない。起こっていることが
信じられなくて制止する気力さえ失われてしまった。
そして体も限界だった。
彼女と別れてからだいぶ経つし、最近仕事も忙しかったしでそういう行為から遠ざかっていた俺に、
これはあまりにも強烈過ぎた。
「ちょやばっ、研ちゃん、放してっ」
しかしその言葉も空しく――俺は研ちゃんの口の中に、とうとう放ってしまった。
研ちゃんが激しくむせ返る。あわててその背中をさすってやる。
「大丈夫!? ごめんなぁ研ちゃん…」
何だかもう恥ずかしいやら情けないやらで頭がパニックだ。
「違う…っ、こほっ、俺のほうが」
研ちゃんは涙目で咳き込みながら俺を見る。
その唇を濡らす白い液体の残りは……飲んだ、んだよな、やっぱり。
そう思うと体から変な汗が吹き出てきた。研ちゃんに飲ませてしまった。不可抗力とはいえ。
「ごめんね、商事さん。やっぱり気持ち悪かったよね」
俺の葛藤に気付いたのか、むせて下を向いたままの姿勢で、研ちゃんが絞り出すような声を出す。
「商事さんが優しいから、つい調子に乗っちゃった。…ごめんね、ほんと」
研ちゃんの目元は滲んだままだ。頬は上気して、赤い。
そしてその口元に目を移した瞬間、俺は体中が熱を持つのを感じた。まだ俺の残渣を漂わせて光る唇。
さっきまであの中に俺がいたのかと思うと、収まったはずの熱が湧き上がってくるようだ。
どうしよう。どうしよう。
認めなくないけど、俺、多分、研ちゃんに欲情している。
「商事さん?」
自分の考えに驚いて固まってしまった俺を、研ちゃんが不安げな目で見上げてくる。
だからダメなんだって、その顔は。
俺の中の常識という砦が、音を立てて崩れている。
ためらいながら研ちゃんが俺の顔に伸ばしてきた手を、思わず掴んでいた。
「商事さん?」
「研ちゃん、セックスしよう」
勢い込んで言うと、研ちゃんが一瞬息を呑んで、それから蕾がほころぶように頷いた。
「本当に大丈夫?」
「大丈夫、だから、挿れて」
俺はおそるおそる進めかけた指を止めた。そうだよな。ここを使うんだよなってのはわかってるん
だけど。わかってるんだけど、やっぱりその圧迫感にためらってしまう。
「大丈夫だよ。その……試したから」
そっか、試したんなら。って待て、試したって、誰と?
思わず不穏な想像をしてしまった俺に、研ちゃんは真っ赤になりながら首を振った。
「あの、自分で。こうなったとき、商事さんに迷惑かけないように」
最後の方は声が消え入りそうになっている。
俺は胸が熱くなるのを感じた。何ていうか、愛されてないか? 俺。
そんな認識を噛み締めながら指を奥まで進めていくと、ある場所で研ちゃんの体が跳ね上がり、
思わずびっくりして引いてしまった。
「あ、や、めないで」
研ちゃんの言葉にもう一度指を戻すと、また同じ場所で研ちゃんの体が跳ねる。
うわ。何だ、これ。ちょっと。
「もしかして、いいの?」
思わず聞いてしまった。わ、ちょっとセクハラぽくない? だが研ちゃんは素直にこくこく頷いた。
聞いてしまったからには俺は慎重にその場所を探りつつ責めた。研ちゃんが俺にしがみついてくる。
耐えるように眉を寄せる研ちゃんの顔が、扇情的だと思った。こんなふうに研ちゃんの顔見たの、
初めてだ。
いつの間にか中の圧迫感が減っていて、俺は人体の神秘に妙な感動を覚えつつ指を増やしていった。
「商事さん、もういいよ」
俺がどの程度でいけるのか逡巡し始めたとき、研ちゃんが閉じていた目をうっすらと開けて俺を見た。
「商事さんがほしい」
気付けば反応を示していた自分をあてがって、傷付けないように押し進めていく。どう考えても
苦しそうだが、研ちゃんは笑みすら浮かべている。
俺は自分の胸が何か温かいもので満たされていくような気分になった。
これが愛ってやつなんだろうか?
「研ちゃん、動くよ」
頷いたのを確認してから動き出す。熱くて苦しくて愛しくて、感情がもうめちゃくちゃだ。
前に手を伸ばすと研ちゃんが驚いた目を向けてきたが、扱いてやるときゅっと目をつぶって声を
漏らした。同時に中の締め付けがきつくなって、俺たちはほぼ同時に果てた。
「……商事さん、どうだった?」
後始末が済んだ後、研ちゃんがおそるおそる、といった感じに尋ねてきた。
そういうこと聞く? 普通。
うーん、とか言って考えるふりをすると、研ちゃんの眉がどんどん下がっていくのがおかしくて、
「良かったよ」
と笑ってみせると、研ちゃんの顔がぱっと輝いた。
何かもう、こんなことになるなんて想像もしていなくて俺の常識なんて木っ端微塵だけど、
でもこの笑顔が見れるんだったら、それも悪くないかな、なんて思ったりした。
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| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ ホトンドベツジンデワルカッタ
| | | | ピッ (・∀・;)
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