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ヤマザキ×ヨシオカ←ナガセ

◇ PLAY ⊂(・ω・;  続きです

プチン プチン    
監督がヨシオカのシャツのボタンを外す。
「…白いね…」
シャツをくつろげて鎖骨の辺りを撫でながら恍惚の表情でつぶやく監督の下で、
ヨシオカは刺激に耐えながらもどこか冷静な頭で今の状況を考えていた。    
(そうだ…どうせ僕にはもういまさらナガセさんとやり直す資格なんてない…)
(ナガセさんと別れてから何人の人に抱かれたんだろ…)
芸能界はそういう趣味の人が多いのか、小さい頃から男の人に迫られることが多々あった。
けれどナガセさんと別れるまではどんなに迫られても断ってきたのに、
別れてしまってからは急に訪れたどうしようもない孤独感と熱を持て余し気味になってしまい、流されるがままにするようになってしまった。
(監督さんに俳優さん…なんで僕なんか抱きたがるんだろうと思ったこともあるけど
女と違って妊娠の心配とか無いから便利なんだろうなきっと…)
「ヨシオカ君。」     
「!アっ…!」    
胸の突起を口に含まれ急激に射精感に襲われる。 
「何考えてた?」   
「…ふっ…な、なにも…っ」
「嘘だ」
「んぅ…っ!」
突起を口に含まれたまましゃべられ、刺激に身体が震える。

「ねぇ、何考えてたの?」
「ん…っ、な、何で僕なんか…っ…だ、抱くのかなって…」
必死にそう答えると監督は「ええ?」と顔を上げてさも意外そうに笑った。
「そっかー。自分を抱くって考えることってないか~もったいないな~」
「もったいない…ですか?」
「うんうん」
監督は大きく頷きながら
そっとヨシオカの頬に手を添える。
「だってこんなにそそられる顔して…」
「んっ」
軽く口付ける。
そして、つー…と指で首筋、鎖骨と順になぞる。
「白い綺麗な肌…男にしておくのが本当にもったいないよ…」
「…ぅん…っ!」
そのまま濃い桃色に熟した突起を摘む。
「あとなんていうのかな…真白いシーツを汚す喜び…っていうか……。とにかくたまらないんだよ…。」
「……」       
うっとりと呟く監督をヨシオカは不思議そうに見つめる。そのとき

コンコン
「…ヨシオカ君、今いいかな?」

(ナガセさん…!?)
今日いるはずのないナガセの声がノックとともに聞こえた。         
(な、なんで……)  
「あれ?もしかしてナガセくん?なんで?」
パニックに陥っているヨシオカに監督が問い掛ける。 
「え、あ、……」   
「…あー。ははーん」
言葉に詰まるヨシオカを見て監督はにやにやとしたり顔で笑う。        
「なるほどなるほど。」
「………」      
「そういうことか~」
「…なんですか…」
「いやいや約束は守るよ。じゃあ俺はそろそろ行くかな」         
「えっ」       
立ち上がった監督に驚きの声が漏れる。     
「なに?物足りない?」
「いっいえそういうわけじゃ…」
「ふふっ。いや俺も正直我慢できないんだけどね、今は本命に譲るよ」
「なっ、本命って…」 
「わかってるわかってる。じゃ、またね」
監督は来たときと同じようにぷらぷらと手を振りながらドアを開け外に出ていく。

「あ、っと、お疲れさまです」
ナガセは突然ヨシオカの楽屋から出てきたヤマザキ監督に戸惑う。 
「やあ。お疲れさま」 
なんだか機嫌が良い監督を不思議に思う。
「あ、話はもう良いんですか?」
「ああ。じゃあねナガセ君♪」           「はぁ…」
ぽん、と監督は肩を叩いて行ってしまった。   
それを不思議そうにナガセは見送り、「…入るよ」と一言声をかけてドアを開けた。
「…な…!?」
だが目の前に広がった光景に絶句した。
そこには今まさにHしてましたとでも言うようなしどけない姿のヨシオカが呆然とこちらを見て座っていたからだ。
「…ヨ、ヨシオカ君…」
「…」
喉が乾く。      
誰が 誰が今ヨシオカ君を 
そう思った瞬間、先程の妙に機嫌の良い監督が頭をよぎる。
「…ヤマザキ監督が…?」
「……なにか用ですかナガセさん…?」
だが問いには答えずヨシオカは淡々と乱れた服を整える。
「…なんだよ…」
そんな彼のあまりになんともない様子に眩暈さえ感じてしまう。
「……どうしちゃったんだよヨシオカ君…」
「どうって…何がですか?」
「何がって……」
そう言ったきり口をつぐんでしまったが、しばらくして言おうか言うまいか迷った様子の後ゆっくりと口を開いた。

「………さっき…トイレで……『ヨシオカくんを抱いたことがある』って自慢しあってる監督さんや俳優さんたちを見た………」
「……!………そうですか。」
「っ!そうですかって……!」         
「だって本当のことですから。」        
「な……」      
「きっと抱かれたんだと思いますよ僕。」
数えきれないくらい抱かれましたから。なんて、なんてことないように軽く言う。
「…昔から…そうだったの?」         
「…そうですよ。」
「…俺も……その一人だったの…?」
「…ええ。」
「………そっか……………そっか…………」
それきり、会話はとぎれた。
お互いうつむき、耳が痛くなるほどの沈黙がつづく。
しばらくしてその沈黙を破ったのはナガセだった。
「わかった」
「え、」
急に口を開いたナガセを見上げる。
「わかった。なら、またその一人に戻してくれないか?」
「なっ…!?」
予想もしてなかった台詞を言われ固まってしまったヨシオカにずいっと近づく。
「…つきあってくれなんて馬鹿なことはもう言わない。なら…ならせめて、他の奴らと同じでいいから、少しでも前みたいに一緒に過ごしたいんだ……」
「…なっ…何言って……」
ぐっ、と両肩をつかまれる。
「いいだろ…誰だって……いいんだろ……」
「ナ…ガセ…さん…」
ブチブチッ
シャツのボタンがはじけとぶ。

□ STOP ⊂(・ω・;  いつも中途半端でスマソorz


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