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numb*3rs兄弟話

 狐CHで放送中のnumb*3rs兄弟話
いつも投下してくれてる姉さんとは別人間ですが、
今、萌えあがってるので投下させてください。

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   (  ,,゚) ピッ   ∧_∧   ∧_∧
   /  つ◇   ( ・∀・)ミ  (`   )
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  └──────│やまも落ちも意味もエロもないし暗いよ
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僕は。
僕を傷つける物事に出会うとガーレジと数式の世界に閉じこもって自分勝手な安らぎに逃げ込むと言われる。
ママが癌になった時、その命を神に召された時。ドンが僕の計算の失敗で怪我をした時。
そう、僕は数式に逃げ込むことしか出来ない。それは立ち向かう強さがないから?イエス。
・・・・・・・・・・・・・でも本当はそんな単純な理由じゃない。

6歳の時、「天才」でも僕は少年だった。7歳の時も12歳の時も、ドンと同じハイスクールに通っていた13歳の時も、僕は少年だった。
そして少年だった僕は、ある「空想」に必死だった。ドンは信じないだろう(当時のドンもおそらくは現在のドンも)、彼は僕の世界には数字に対する関心しかないと思っていたから。
数学的理論に必要なイマジネーション以外に、僕は何も持たない「天才児」だと思われていたから。
でも実際の13歳の僕は。僕はいつもドンに理解されたかった。僕の書き連ねる数式を理解して欲しかったわけじゃなく。数学がどんなに素晴らしいか、数字を通して世界を見つめることが出来ることを。そして、そんな僕を理解して欲しいと思っていた、唯一の弟として。

だから僕は、「自分とドンの兄弟像」を空想することに必死だった。キャッチボールをし、ハイスクールですれ違えば
「今日の調子は?」って頭を撫でられる。たまには食堂でランチを取りながらイジワルな教師の悪口を言い合う。
ドンの野球の試合では僕はいつも最前列を陣取り、ドンがホームランを打てば「あれは僕のお兄ちゃんなんだよ!」
って周りに自慢する。
でも実際は?キャッチボールはおろか、ハイスクールですれ違っても「よう、チャーリー」って僕の目も見ずにおざなり
に言ってドンは通り過ぎていく。必要以上に僕に話しかけない、僕が話すことに必死になればなるほどドンは苛々を募
らせ、野球の試合を見に行けば迷惑だと言わんばかりで(それは僕がドンのフォームを見てファーボールの数を言い
当てたり、試合展開を確立と統計論を用いて説明しようとするからだけれども)、とにかく現実の僕とドンは始終そんな
感じで、名刺に「ドンの弟、数学者チャールズ」「チャールズの兄」と書かれているだけの内密さしかなかった。
だから僕の空想はいつしか辿り着くことの出来ない未来によって作り出された「現在の幻」になって、理想が作り出す
幻想が、まるでブラックホールのように僕を飲み込んでしまうことを恐れた。そう恐れて、僕は空想することを放棄した。
後に残ったものは数式だけ。数式だけが僕の現実で僕の慰めになった。

「いつまでもそうやって自分の殻に閉じこもってないで現実を見つめろ!」
ドンは僕に言ったけれど、僕はもうずっとずっと、現実を見つめてきたんだよ。
ドンに関心をもたれない天才数学者のチャールズ・エップスと言う現実を。
弟として存在すらしていない事実を。その事実を見つめ続けてきた僕は充分に傷ついて、
その上いったいどうやったらママの死や、自分がドンの命を危険に晒したことに立ち向かえるのか。
ドン、教えてほしいよ。
教えて欲しいよ。

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 | | □ STOP.       | |
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 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
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変な改行になってしまった、読み辛くてすみません。


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