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漫画家4兄弟

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  └──────│某4人兄弟漫画家ドラマ 次男が童貞だったなら 1×2
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 投下してもいいかなァ、どうしよう。。。と暫く悩んだのですが、
 折角なので置いていきます。ドキドキ。

「うぬう‥」
 次男は悩んでいた。
 最近の少女漫画はセクシーなものが増えてきているから、そろそろ胸キュンからちょっぴり脱してみましょうよ、と、
口髭の編集者から言われたのである。
(情けないが俺様は童貞だ、畜生)
 妄想の中では何人もの女子と付き合っている。
 けれど現実の自分はとっても子猫ちゃんであり、女性に対して物凄く奥手であり、どう考えてもそんな経験、一朝一夕には
出来るような事ではないと思っていた。
 けれども経験が無いという事は漫画家にとって汚点でもあろう。
 漫画家のバイタリティーには経験値が必要であることは周知の知だ。
 無論、シナリオは四男が書く。
 彼の妄想力、想像力は兄の自分でも恐ろしくなるくらいに冴え渡っている、だがもし仮にこの先セクシーなシーンを入れな
ければならなくなった時に、仮にも意見を求められてしまった時、兄である自分がその事についてしどろもどろでは威厳が
保てないではないか、と畳の上でジタバタしながら次男は思った。
 だが、どうすれば。
 一番手っ取り早いのは、耳年増になる事くらいである。
 元々ハードボイルドが好きな次男は、友人同士でエロ話をしたり盛り上がったりすることを良しとしなかった為に、こっそりと
見たネットでの妄想上の偏った知識しかない。
 そんな事ではイカン、と頭をぐしゃぐしゃとかき回しながら、学生時代の自分に後悔しつつも、肩を落とす。
(‥まてよ?)
 不意に、ナイスな考えが浮かぶ。
(兄ちゃんに、教えてもらうってのはどうだ)
 一番オンナに詳しそうな三男に聞くのは兄の威厳の問題があるし、話を聞けば聞くほど嫉妬もしてしまって絶対に頭にくるに違いない。
 未成年の四男は論外だ。
 ならば、兄しか居ない。

 兄ならば三男ほどではないにしろ、自分が知らないうちに経験しているに違いない。
 なんでもソツなく、こなすような兄だ(と思う)
 それに兄だから、弟に色々と教える義務があるはずだし、口も堅い。大丈夫だ。
 次男はそんな都合のいい事を思いながら、うきうきと立ち上がった。
(思いついたが吉日だ~。今から聞きに行っちゃおうっと)
 次男はその時その考えが、どれだけ常識から外れているかという事に気付かないでいた。
 逆に俺って天才~?冴えてる~?などと思っていたのである。

「お兄ぃさま~」
 ガチャリと長男の自室を開けると、油絵を描いていたらしい長男が、エプロン姿で振り向いた。
「どうしたオサム」
 持っていた筆を置いた長男の机のイスに次男は腰をかけた。
「ちょっと頼み事がありまして」
 はっはっはと作り笑いをすると、長男は僅かに片眉を上げて腕を組んだ。
「気持ち悪いな‥で、なんだ」
 ゆっくりとエプロンを脱ぎながら肩を回している長男を見上げながら、次男は急に心拍数が上がり始めたのを感じていた。
(な、なんでこんなに緊張してるんだ俺!こらこら俺の心臓ちゃん、落ち着きなさい)
 やはりこんな事を頼むのは照れくさいのか、なんなのか、やけに緊張してくる。
 その間も、肩がこったな‥などと言いながら首筋を伸ばしている、男にしては白くて滑らかな首筋に目が釘付けになってしまうのを、ブルブルと頭を振って思考を飛ばして見たりするが、心拍は下がる気配を見せない。
 長男はそんな挙動不審な次男の事を、怪訝そうに見ていたが、ゆっくりとベッドサイドに座ると、次男に視線を向けた。
「どうした、頼みがあったんだろう?」
 先ほどとうって変わって、ニッコリと微笑んで言う長男に、次男は更に心拍数が上がるのを感じていた。
(ダメ、このままじゃ心筋梗塞になっちまう!俺!)

「‥い、いや、やっぱいいや」
「いいのか?」
「あ、うん、兄ちゃんごめん」
 情けない声になりながら次男は何とかイスから腰を上げて立ち上がろうとした時、長男がフッと笑って次男の腕を取った。
「嘘つけ」
「えっ?」
(どういうこと?何が嘘?)
 少々混乱しながら次男はそのまま固まってしまった。
 そんな次男に更に長男は微笑んで言葉を続ける。
「お前も棚可ちゃんに言われたんだな?そろそろ一歩前に出ろって」
 だろう?と視線を投げかけられて、次男はモジモジとしながらしどろもどろに何とか口を開いた。
「いや、あのう‥、まあ、なんていうか」
「で、童貞なのを気にして、仕方なく俺に教えてもらおうという魂胆なんだろう?」
 童貞、という長男の言葉に、思わず次男は言葉を失い、陸に上がった魚の様に、口をパクパクさせるしかなかった。
 暫くして漸く我に帰り、そのまま勢いで言ってしまう。
「童貞なんかじゃない!」
「また嘘だ。お前何年お前の兄貴やってきたと思ってる?別にいいじゃないか、お前はちょっとシャイなだけなんだ」
 諌めるようにいう長男に、次男はグッと込み上げるものを感じてしまった。
(俺の兄ちゃんは、なんていい男なんだ‥!)
 巷では30代で童貞だなんて、カビが生えてるとかなんとかで、いい笑いもんになることも多いだろうに、次男を卑下することもなく、
こんなに優しくしてくれている事に、少し感動を覚えてしまう次男だった。
「‥兄ちゃん‥」
 うるりと涙を滲ませた次男に鮮やかに微笑を向けて、長男は手招きをした。
「しょうがないな‥じゃ、ここに座れ」
「‥?」
「ほら早くこい。あんまり遅くなると明日に差し支える」
「あ、うん、えーと」
 教えてもらうのに、何故隣に座らなければならないのか、次男には理解しかねる所だったが、長男がいう事なのだからと、隣にちょこんと腰掛ける。
 長男はそれを見計らって、ゆっくりと次男の肩に手を掛けた。
「‥お前は初めてなんだから、何もしなくて良い。全部俺に任せてろ」
 言うとゆっくりとベッドに押し倒された。
 眼前には兄の顔。その上には天井が見える事に、次男は思考能力がついていかなかった。

「‥え、あ、うん‥あれ?」
「どうした」
 耳元に囁くように言った長男の息が掛かってくすぐったい。
 長男の細い指がゆっくりと次男の服を剥いで行き、肌が外気に触れたところで漸く我に帰った次男が、混乱する脳内を抑え込みながら
慌てて長男の肩を押したが、長男の指先は次男の下肢に迫っていた。
「あの‥お兄さま、別に実技までは、」
「何言ってるんだ、実技がなきゃ経験にはならないだろ?」
「な、なんですかその理屈!‥ちょ、まっ、ああっ、そ、そんな所‥!!!」
 次男の下着に容易に滑り込んだ長男の掌が、次男のモノをゆるりと握りこんだ所で、不意に長男が次男を覗き込んだ。
「あれ、お前‥、そうだったのか」
「みなまで言うな、みなまでー!」
 ヒーッ!と続けてしまいそうな勢いで半泣きの次男が言うと、長男はまた微笑して囁く。
「‥別に手術しに行って良いんだぞ。兄ちゃん、皆には秘密にしておいてやるから」
「手術とか言うなー、って待って、あ、ダメって、ああ‥ッ!!!」
 必死で反論しようとするが、巧みにそこを擦り上げられて、思わず声が出てしまう。
 そんな風に触るなんて、自分右手以外にはさせたことはないのに!
 なんて言える筈もなく、慣れた様に擦り上げられて、他人にされるのがこんなに気持ちいいなんて、とか兄弟なのに、とか、
色んな事が脳内を駆け巡るが、長男のテクニックにすっかりいいようにされて、荒い息を吐きながら時折声を漏らしてしまう事を、止める事が出来なかった。
 頬に長男の唇が触れ、そのまま又囁かれる。
「気持ち良いだろ?」
「うん、気持ちいい‥って違――――!!!」
 思わず言ってしまった言葉に自分突っ込みするも、全く説得力のない次男の言葉に、長男は笑って目の前の首筋に舌を這わせた。
「ダメだって兄ちゃん、アッ、あ‥、」
(これがなし崩しってやつかよ――――――!)
 心の中で叫びながらも、もう既に目の前の快感になす術のない次男であった。
 そして次の日に、トイレから中々でて来ない次男は三男と四男に痔疑惑をかけられるはめになったのである。

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                ◇,,(∀・  ) ナンダカスイマセン。。。
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