バル(小)→ニパ→バル(大)
更新日: 2011-04-28 (木) 08:36:12
鬱ニパ再び。
少年飛翔の工事漫画、バル(小)→ニパ→バル(大)というカオスなトライアングル。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )
くるくるとよく変わる表情から、感情が抜け落ちている瞬間があることに気付いた。
視線は意識ごとどこか遠くへ飛んでいる。
その目が自分に向けられた時、焦点は自分を通り過ぎたその先に合っているのを感じた。
夜中に目が覚め、すぐにその原因を悟る。
真上から自分を覗き込む人影があった。
髪のせいで周囲より濃い影に覆われている顔、辛うじて見える目は、また
焦点が合っていない。
「どうした?眠れないのか?」
掛けた声はどことなく頼りないものだった。
湧き上がる不安感を自覚する。
「本当に、隊長…なんすよね」
顔が近付き、髪が頬を撫でる。
唇が触れ合う。
この手で突き飛ばさないよう堪えるまでもなく、それはすぐに離れた。
無意識に唾を飲み下せば、その音がやけに大きく体内に響いた。
再び向けられた自分を通り越す視線が、瞼に隠れる。
耳元に顔を伏す気配。
それでも体は腕で支えているのか、体重は殆どかかってこない。
不規則な呼吸がすぐ傍から聞こえる。
「…隊長…」
搾り出したような、掠れた声だった。
僅かな間の後、体を起こし離れていった。
何か言ってやらなくてはと思いながら、結局、掛けるべき言葉が見付からなかった。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・; )ギョウカンヲヨンデヤッテ
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