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飛父飛

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                     |  飛父飛 スンオサを応援するミナカタの話だモナー
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  デッキ壊れてまだ2回しかDVDを見れていないので
 | |                | |             \ 色々間違っているかもしれないカラナ!
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 原作未読のため、映画設定だけだゴルァ!!
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
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おや~?
なーにを立ち止まってんのかなあの子は。
心配して来てみれば、案の定ですね。
まったく手間のかかる子なんだから。

黙って隣りまで行ってやれば、ちらりと俺を見て、また少し寂しそうな笑顔で鈴木さんを見つめる。
そのギューっと握った右手には例の小石ですか?
どうでもいいけど…そんなに握ったら砕けちゃうんじゃないの?
それにしても、これはまたずいぶん綺麗な光景だな…
「…鈴木さんの翼、でかいね。」
「……あぁ。」
自分から飛んでいってしまった、と、思ってるんだろう。この子は。
もう二度と自分の元には戻ってこないって。元々、自分のものじゃなかったし…って。
必死で気持ちを整理してるんだろう。…まだ無理だって。
きっと自分で飛ばしたくせに。
お前のそういう優しさとか不器用な所は、あの人もわかってるよ。
でもお前の気持ちには気付いて無さそうだけどね。っていうか気付いてないね。
あの人鈍そうだもん。高校生の俺らよりよっぽど純粋だし。
我らがヒーロー。寸心のヒーロー。兼、初恋相手…か。
寸心には幸せを味あわせてやりたいんだけどね。
しょうがないなぁ。面白そうだしなぁ。

「鈴木さん、見えなくなっちゃったね。」
「……。」
寸心は右手を握りしめたまま下を向いた。
そして肩でふっと息を吐くと、踵を返して歩き出した。ほんと、聞き分けのいい子だね。
別の名を、素直じゃない子。
「…鈴木さん、明日菓子折持って来るに5000ー円」
スタスタと前を歩いていた寸心がすごい勢いで振り向く。コワイよ?その顔。
「いや、今日の夕方かな。」
ニヤリと笑えば、困惑した目がキョロキョロ動く。コワイよ?その顔。
「もう来ねぇよ…」
吐き捨てるように言い、またスタスタと歩き出す。
ところがそうでもないんだな~
だいたいわかりそうなもんだけどなぁ。あの律儀な鈴木さんがこのままお礼も無く居なくなると思う方がおかしい。
お前は悲劇に慣れすぎなんだよ。
傷付かないように、先に最悪の事態を考えるんだろ?
俺、鈴木さんってお前のそういう所を変えてくれる人だと思うんだよね。
だってあの人天然だもん。お前が考えてる事なんか、全部笑顔で崩しちゃう人だろ?テヘッて言いながら。
きっとこの後春化ちゃんに会いに行って、よーし今日は家族で外食しよう~なんて話になって
あれっ財布が無いーあっ置いて来ちゃったーやだもーパパったらーって具合に呑気に来るよ。
…お前があの人に惚れるのは時間の問題だってわかってたよ。
策士ミナカタと呼んでくれい!

俺は決戦前、山舌にカバンを手放すなと命じておいた。
鈴木さんは感情が高まってるからそれには気付かないだろう。
そして、まんまと上着だけ持って、彼は飛んでいった。

「カバンの中に財布とか鍵とか色々入ってたよ」
「………。」
寸心の目がまん丸になっている。あー面白い。
「取りに来るだろうね~ご丁寧に菓子折持ってさ~」
寸心の肩に慣れ慣れしく手を置くと複雑な顔をしたまま叩き落とされた。
「すあまとかだったら殴って良いからね」
「俺はいい」
「一番お世話した寸心が居なかったら鈴木さん泣いちゃうよ?」
「泣くかよ!」
「一回泣かせちゃった癖に」
「しらねーよ!!」
「鈴木さんは寸心に会いに来るんだよ」
わかりやすく寸心の時が止まる。
ほんと、手間がかかるんだから。
さっきからポケットの中に手突っ込んでさ。握ってんだろ?小石。
また寸心がスタスタと歩き出す。もう何も言わなくても大丈夫。
早歩きしていた寸心が、だんだん勢いをつけて走り出した。
…お前の翼もそのうち鈴木さんくらいでっかくなるよ。俺はもうそれもわかってるんだよ。
策士ミナカタと呼んでくれい!

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 | | □ STOP.       | |                あまりのDVD萌えに
 | |                | |           ∧_∧ 休みを利用して過去ログ読んでいたら
 | |                | |     ピッ   (・∀・ ) 辛抱たまらず勢い余って書いてしまいました。
 | |                | |       ◇⊂    ) __
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