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加東×矢城

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )朝の情報番組「スキーリ」の司会×金曜レギュラーのイケメン弁護士のお話。
以前、弁護士さんネタ書いた者ですがようやく正式な相手が見つかりましたので投下します。

「今日、そういえば雪が降るみたいですよ」
アラームが鳴る一時間前に目が覚めて、昨夜見た天気予報をぼんやりと思い出した。
外からは、しとしと雨の音。
隣りでまだ夢の中にいる年下の恋人に、僕は独り言の様に話し掛ける。
もちろん返事は無い。

「まだ二人で雪を見た事無いんですよねー、僕ら」
二人が出会ったのは寒さも落ち着いた春だった、と思い返しながら彼の髪を撫でる。
ピクリと反応する瞼と、不機嫌そうにくぐもった唸り声。
その寝顔はまるでふてくされてるみたいで、思わず笑ってしまう。
「ねぇ、お昼は何処に行こうか」
たまには、お気に入りのレストランに連れていきたいな。
でも「あんなチマチマしたもん、高いだけで食った気しねぇって!」と吠える姿が目に浮かぶから止めておこう。
やっぱり彼に合わせて、ラーメンがいいかなぁ?
こうして一人で考えを巡らせるのも楽しいと教えてくれたのも、そういえば彼だった。

「それにしても…これだけ話しかけてるのに全然起きないんだね」
「んー…」
一向に起きる気配が無い彼。
そっと顔を近付けて、軽く頬にキス。
まだ起きない。
調子に乗って、唇にも。
やはり反応無し。
「うーん、起きないもんだなぁ…っわぁ!」
諦めて起き上がろうとした瞬間、手首を掴まれ引き寄せられる。
驚く僕の目の前には、まだ眠そうな彼の顔が。
「矢城さん、もっかいしてー…」
「な、いつから起きてたの?!」
「あ?今起きた…」
耳元に響く掠れ気味の声、そのままぎゅっと抱き締められキスされた。
少し高めな彼の体温。
押し当てられる唇の感触。
ふと、昨夜の行為を思い出して顔が熱くなる。
しかし彼は違う事を考えていた様で。

「ラーメン」
「は?」
聞こえてきたのは予想外の単語。
しかも、至って真面目な声色。
「腹減った…ラーメン食いてぇ…」
「あ、僕も食べたいなーって思ってたよ」
「えー?…矢城さんは、お高いフランス料理食ってりゃいいよ」
「何それぇ!」
わざと大袈裟に拗ねる僕を見て、彼がまだ少しはれぼったい目を細め嬉しそうに笑った。
つられて僕も声をあげて笑う。

あぁ…幸せってこういう事なんだろうな。
頭の片隅でそんな風に思う。

「加東さん」
「んー?」
「…今日、雪が降るんですって」
「ふーん…。あー、何ラーメン食べよっかなー」
「ねぇ、話聞いてます?加東さん…」
「味噌かなー?いや、塩も捨てがたいなー…うーん」
「もう…」
彼の声に身を委ねながら、ゆっくり目を閉じる。
段々消えて行く雨音。
雨が雪に変わるまでもう少し。
その時を待ちながら、こうしてまどろんでいよう。
絡めた指はそのままに、温もりだけ分かち合って。

二人で見る初めての雪まで、あと少し。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )マイナーカプだけど、毎週金曜日に見れる二人のイチャつきが堪らないよ!

  • おいおい菅ちゃんは捨てたんかいな先生w 廬山萌えだったが、姐さん方の作品読んでヒデキ萌えに目覚めてここに辿り着いたよ。生ってこういう出会いがあるから素敵。 -- 2009-07-05 (日) 20:04:53

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