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xxxHOLiC 百日鬼と四月一日

・ヤングマガジンで連載中の漫画。
・エロくない。
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 | | |> PLAY.       | | 
 | |                | |           ∧_∧眠れないから書いた。
 | |                | |     ピッ   (・∀・ ) 後悔はしてない。
 | |                | |       ◇⊂    ) __
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 目の前を、親子が通り過ぎて行く。
「今日、晩御飯何にしよっか?」
「カレー!」
「カレーは昨日食べたじゃない」
「じゃあ、ラーメン!」
「ラーメンねえ……むむ」
 ほほえましい親子の情景。
 親子、か。
 どこか遠いものを見るような目で、おれ、四月-日君尋はその親子の後ろ姿を見送った。
「ふう」
 現在時刻、五時十五分。校門前になぜおれが突っ立っているのかというと――

「四月-日」
「なんだよ」
「今日、一緒に帰るぞ」
 昼休み――一緒にメシを食べていたら急に、思いついたようにあいつ、百日鬼静は言った。
「はあ!? なんでおまえと」
「今日、九軒居ないだろ。だから」
「や、別におれひとりでも帰れるし」
「いいから。校門前で待ってろ。おれは放課後、用事を片付けたらすぐ行くから」
「ちょ、勝手に決めんなよ」
「ん……この卵焼きうまいな」
「そうだろう! わざわざこの四月-日様が朝一で養鶏場から取ってきた卵だからな!」
「そうか」
「そうか、じゃねえ! ツッコめよ! わざわざ朝一で養鶏場まで行って取ってくるわけねえだろうが!」
「違うのか?」
「ちげえよ!」

 …………。
 ちょっと回想長すぎたな。まあいいや。
 そんなわけで、おれは断ることができなかったので、仕方なく……そう、仕方なくだ! 
校門前であいつを待っているのだった。
「ていうか遅えよ。何やってんだあの馬鹿……」
 ちなみに今日のバイトはなし。つーか当分なさげ。
 店主から、しばらく留守にするから来なくていいと言われたのだ。
 なにやら険しい顔つきをしていたけれど、とくに気にする事でもないだろう。
 そういえば、全く何も言ってくれないけど、いつになったら対価が貯まるんだか。
 結構、働いた気がするんだけどな……。このまま彼女が消えて、今までのバイト代が
パーになったらさすがに――笑えないよなぁ。考えただけで凹む。

「なに言ってんだ?」
「ほわぁあッ!?」

 いきなり後ろから声をかけられた。
 百日鬼だった。
「ひとりでブツブツと……何か、視えないモノでも視えたのか?」
「や、そんなんじゃねえよ。ちょっと考え事」
 おれは足元に置いといた鞄を手に取った。
「帰るぞ」
「おう――じゃなくて、おまえ、待ってやったんだからなんか言えよ!」
 こうは言っても、こいつに礼の言葉を求めるのは無意味というものだが。やれやれ。そ
の事は重々承知しているのだが一応、形だけでも言ってほしいなあ――なんて、思ったりして。
 どうせ無視されるのがオチなんだけどな。
 ――と思っていたそのとき。
 百日鬼は振り向き、そして――目を細めた。

 俺の両の目を射抜くように、百日鬼は見つめてきた。
「な、なんだよ……」
 思わず焦るおれ。
 ていうか、そんなふうにじーっと見るな。
「……………………」
「お、おい!?」
「……………………」
「なんか言えよ!」
 無言でおれを見つめる百日鬼。おれはついに耐えられなくなり、俯いてしまった。
 なんでだよ。なんで恥ずかしがってるんだよおれ。ちょっと見つめられただけだろうが。くそっ。
「――行こうぜ」
 百日鬼の声におれは顔を上げる。
 するとそこには――夕陽を背にして百日鬼が不敵な笑みを浮かべていた。
 くそう、なんて憎らしさだ。ちくしょう。
 ――それでも。
 帰り道を共に歩きながら思う。
「ああ、そうだ。四月-日」
「なんだよ」
「明日も卵焼き作れ」
 どうやら、おれは――
「……わかったよ。仕方ねえな。作ってやるよ」
 どうやらおれは、百日鬼がいいらしい。
 認めたくないけれど、こいつと一緒にいるのが心地いいみたいだ。
「養鶏場から取ってきた卵でな」
「って無理言うなー! おれは何時に起きればいいんだよ!!」

オワリ。

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 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ これでようやく眠れそうです。
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
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