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鬼畜聖職者×オレ様鬼畜吸血鬼 4日目

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ ) 日頃の自分にはあり得ない速度で書いてるよ。

司祭は昼間は本来の職務に就き、夜になれば吸血鬼を監禁した隠し部屋を訪れる。
吸血鬼はといえば、夕方までを寝て過ごし――――もっとも、窓がないので正確な
時間はわからない。司祭がいない時間がそうなのであろう。従来であれば活動をはじめる
はずの夜間は、司祭の相手をさせられている。
このうえなく屈辱で、無比なほど不愉快だ。
そんな日々を何日も過ごした。
何日も、何日も。
じっと。
吸血鬼はその瞬間を待ち続ける。
時として司祭のする行為に憤慨しながらも、妙に冷静な吸血鬼の様子が司祭は気になった。
「いったい、何を待っているのですか? 仲間の助けでも?」
「まさか。そんな情けねぇ真似はしない。それにオレ様は仲間などいない」
「一人ですか。まぁ、自由奔放なあなたらしいですね」
「ああ。格下の奴らとつるむなんて、冗談じゃない」
自分は高貴な存在なんだぞ、という吸血鬼に笑って、司祭はグラスに赤ワインを注ぐ。
「食事ですよ」
「ふざけるな。人間の血を飲ませろ」
「あなたのご要望にお応えしたいのですが……それは無理です」
にこりと微笑んで、グラスを吸血鬼の口元に近づける。しかしベッドに頭上で両腕を
繋がれた姿勢では飲みにくい。司祭は手慣れた仕草で吸血鬼の顎関節の辺りを力強く片手で
押さえながら、自らの口に含んだ赤ワインを口移しで飲ませた。
吸血鬼の口を動けないように固定しなければ、噛みつかれてしまうからだ。
「……っ……ぅぅ」
「どうです? この修道院で造ったワインはなかなかの評判なんですよ」
「……最悪の気分で飲まされるワインが、美味いわけないだろ」
「それは残念です。しかし、飲まないと餓死してしまいますよ?」
そうなれば私を出し抜けません、と再び口移しを繰り返す。
 

何度も男に抱かれた身体は、快楽に従順になった。
幾度もイかされ、秘部に司祭の男根がねじ込まれただけでも白濁したのを飛沫させた。
もともと快楽に弱い生き物。
その魔性の力でもって淫らに溺れ、また相手を溺れさせるのも自在なはず。
けれど吸血鬼は認めなかった。
確かに司祭の巧みな責め苦に耐えきれず、貪淫なまでに懇願させられたことは
思い出したくもないほどあった。
朝方になり、司祭が出て行った部屋に一人残されて悔し涙を流す。
互いの体液で白く汚れた身体。
身体の最奥で拭えずにいる残滓。 
夜になって司祭が身体を清めてくれるも、また汚されてしまうのだ。
そんな吸血鬼を支えたのは、やがて来る月齢。
――――新月の、夜。
他の夜に力が弱くなると言うわけではないのだが、この新月の夜が最も彼の
能力が強まる。
新月になれば、この忌まわしい純銀の鎖など何の意味もなくなる。
十字架も、もちろん聖水も吸血鬼を阻む存在など何一つない。
司祭は、そのことを知らない。
無理もないことであった。
正統なる継承者である彼は、希有な存在なのだ。
その力のほとんどは世に知られておらず、記述もない。
世間一般の吸血鬼に関する知識とは違うのだ。 
一つだけ司祭にそのヒントをくれてやったが、あいにく気づいていないらしい。

『毒が回って、狂いながら死ぬ。だからいっそ消滅させてやる』
 
吸血鬼はそう言った。
しかしそれでは『吸血鬼に殺された者は、吸血鬼として蘇る』とは矛盾する。
全身の血液を吸い取ったところで、干からびた死体ができるだけだ。
そしてその死体が、吸血鬼として動き出す。
けれど彼が食事した人間は全て霧散した。
それが、彼の違い。
実際の彼の本音を言わせれば、「なんでたかが食事で下等な奴らをつくらなきゃいけない」
だの、「獲物を減らすような真似、誰がするかよ」らしいのだが。
――――新月の夜が来た。
吸血鬼は司祭の訪れていない部屋で高笑いをしながら、身体中に力が漲るのを
心地好く思った。
彼を戒めていた純銀の鎖が、脆くも腐って手首から崩れる。
ようやく自由になった身体で大きく伸びをしていると、司祭の靴音が聞こえた。
彼らしい、ゆっくりとした足取り。
この音を今までは不快に感じていたが、もう何も思わない。
くすり、と口元に笑みが浮かぶ。
扉が開けられた時には、ベッドどころか部屋に吸血鬼の姿はなかった。
さすがに司祭が慌てた表情を浮かべて部屋中を見ると、一羽の鷲と目が合う。
露に濡れたように艶やかな漆黒の鷲。ボルドー色の目。
「――――しまっ……!」
とっさに正体を悟るが、鋭い爪とくちばしが獲物に向かって空を切っていた――――。

[][] PAUSE ピッ ◇⊂(・∀・;)チョット チュウダーン!
明日いよいよ最終回です。もう少しだけおつきあい下さい。


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