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片思い

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

無理やり首輪を引っ張られて立たされると、背中をドンと押された。
「じゃぁ1時間、好きにしていいから」
体に力が入らないので、よろけて誰か分からないヤツにしなだれかかるような形になる。
一応体を起こそうとしてみるが、やはり体は言うことを聞かない。
「…何か様子おかしいけど、風邪でもひいてんの?」
俺が倒れないよう、手首をつかんだ男が、俺の頭上で彼に話しかける。
「あぁ、暴れられると面倒だろ? さっき2時間ぐらい遊んでやったんだ。さんざん疲れた
 だろうから、多分、されるがままだぜ」
マジで、と笑いあう複数の声が、ぼんやりする俺の頭にガンガンと響いた。
立っていられない俺は、地面にへたりこむ。すると、何本か周りから手が伸びて、俺の体を
容赦なく弄ってきた。疲れて抵抗する気力が無い俺は、たまらず低い声を出してしまうが―――
「おい、誰だそんな声出してんのは」
彼の声が、低く響いてきたので、俺は我慢して歯をくいしばった。抵抗する気力なんて無い。

全ては3ヶ月前の俺の告白が原因だ。
男女問わず友達の多い彼に憧れ、友達になりたいとお願いした。
いつも店の中心にいる彼と、いつも店の隅で一人いる俺。
一度でいいから、彼のような人と一緒に遊んでみたいと思った。
彼の横に立って、一生一緒に歩いていきたかった。彼に触れられたかった。
しかし彼は、そんな俺の告白を聞き入れなかった。
「彼のためなら何でもする」という俺の気持ちだけを利用して、体を好き勝手弄んだ。
まぁ、それだけなら、まだ我慢できたかもしれない。
どこかの騙されやすい女のように、「彼が私を奪ったのは、私を愛しているから」みたいな、
自分をだます欺瞞の言葉で、俺は自分を納得させただろう。
しかし彼はそれすら許してくれなかった。
彼は、翌日から、俺の体をあっさりと売り飛ばした。
閉店後の準備室。俺の知らない誰かが一人暮らしするアパート。倉庫。風呂。
「お前、毛ェゴワゴワだな」
なんていう言葉と共に、俺はいろんなヤツに体を触らせ、好き勝手される羽目になった。

しかも、それが彼自身の趣味なのか、俺に対する憎しみにも似た何かなのか。
彼が俺を呼び出すのは、毎日ではなかった。
この前の行為でつけられた傷口が、ふさがったと思った頃には、また傷つけられる。
行為自体に慣れたと思った頃に、時間を置いて、また苦痛と恐怖を味あわされる。
多分彼は、俺が悲鳴をあげて泣き叫ぶのを、喜んで喰らってるんじゃないだろうか。
最近ではそう思うほどに、彼は俺がボロボロになるよう、調節して、色々なヤツに買わせていた。
抵抗できないように、時には睡眠薬を使ったりもするようになった。
それにしても不思議なのは、俺みたいな不器量な男でも、お金出してでもやりたい人がいる、と
いうことだ。もしかして、口コミで広がっているのかもな、と思うほどに、彼にお金を払って俺の所へ
来る人間は、増えていた。

「よかったな。今日も一杯やってもらえたな」
全てが終わった後、彼はとても嬉しそうにそう言って、俺の頭をなでる。
俺をしつこいほどに陵辱し続けたヤツらは、誰もいなくなって、彼だけが俺の視界に
入る。この時だけは、錯覚しそうになる。彼は、俺を愛しているんじゃないか、と。
何となくそれで満足感を覚えるあたり、俺も壊れてきているのかもしれない。
「そういえば、お前を有名にするために、看板作ってやったからな。これでもっと、お前を
 買ってくれる人、増えるかもしれないぞ」
しかし、そんな一時は、彼の酷薄な一言によって、いつも壊される。
疲れきって声もあげられない俺に、彼は汚い木に、彼自身が書いただろう文字を、嬉しそうに
俺に見せた。

『大型犬のトリマー・シャンプーの練習台に、犬、お貸しします。』

戦慄を覚え、尻尾の先まで凍りつく俺に、彼は満面の笑みで俺の頭をなでた。
「売れ残りだったお前が、こんな形で売れっ子になってくれて、俺は嬉しいよ」

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ! 色々ゴメン!


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