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オリジナル・大学生同士 ヘタレ攻×無邪気受

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                     |  >>41の続き。オリジ・ヘタレ攻め×無邪気受け
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|   長い割に萌えませぬ
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 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 1話分まるっと投下してスマソ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
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―――――やばい。眠れない。
ベッドに入ってもう1時間位経つ筈なのに全く眠気がこない。
それ所か寝る前より冴えてきた気がする。
目を閉じて必死に寝ようとすればするほど眠気は遠ざかっていくばかりで、
眠れない事にイライラが募ってまた頭が冴える。
何度目かの寝返りを打って背中越しに相変わらずの寝息が聞こえると、
起こしてないとホッとしつつも少しだけ腹が立った。
お前の所為でこっちは眠るに眠れなくてイライラしてんのに暢気に寝てんじゃねぇよ。
お門違いと云えばそうなんだけど、俺が眠れないのは元を辿れば裕太の所為。
この収まりようのない性欲が、俺の目を冴えさせてる。
悲しいかな、健康な青少年の体は正直だ。
……やっぱもういっぺん風呂に行ってくるか。
とうとう一向に埒が明かない努力を諦めてむくりと起き上がった。
音を立てないように布団を捲くり、ぼんやりと重たい頭を2、3度振ってシャッキリさせる。
「………トイレ?」
不意に背後から声がして飛び上がるほどに驚いた。
まさか幽霊!?……なんて筈はあるはずねぇから声の主は一人。
「……わり、起こしたか」
ゆっくり振り返ってベッドを見ると、頭までスッポリと布団を被って寝ていた裕太が
枕に顔を擦り付けながらんー、と間延びした返事をした。
「疲れてんだろ?寝とけ」
小さい子供にするみたいに裕太の頭をポンと叩いてふと時計を見ると、時刻は午前2時を過ぎた所だった。
布団に入ったのが多分1時半過ぎだったから思ったより時間は経ってなかったらしい。

「さっきさぁ、」
グルリとベッドの中で寝返りを打って仰向けになり、裕太がポツリと呟く。
「なんだ?」
ベッドから立ち上がりかけた体勢で体を反転させて聞き返すと、
裕太は寝起き特有の焦点の定まってない目を動かしてぼんやり天井を見上げたまま黙った。
寝惚けてんのか?と訝しげに眉根を寄せて立ち上がり、キッチンの冷蔵庫からビールを取り出して流し込んだ。
冷えた炭酸がダルくなった体に効いてサッパリはしたが、飲みたい気分じゃない時のビールほど不味いもんはない。
まだたっぷりと残ってるビールの缶をテイスティングするみたいにクルクル回しながら溜息を吐く。
「俺もー」
「…ぅお!?…って驚かすな」
てっきりまた寝たと思ってた裕太が急に背後から声を掛けるもんだから、思わず缶を落としそうになる。
俺の言葉をサクッとスルーしつつ、俺の肩に無理矢理顎を乗せて全体重を掛けながら手を伸ばして
飲み掛けの缶を奪ってぐいと煽る。
「かぁー!……寝起きにビールは効くなぁ」
まだどこかボケッとした声でオヤジみたいに呟いて、それからぶっ、と吹き出した。
「……雅樹ぃー起きた原因それ?」
肩を揺らしてくつくつと笑いながらからかうように言って裕太が指差したのは……俺の下半身。
「!!」
俺のバカ!こんな時にお目覚めしてんじゃねぇよ!しかも裕太の前で!
慌てて裕太を引き剥がし、前かがみの情けない格好で後退る。
「こっ…これはな……その…なんだ、」
見たまんま以外に言い訳のしようもないのに上擦った声でなんとか取り繕うとする俺。ああ情けねぇ。
そんな必死な俺の姿を裕太はおかしそうにニヤニヤ見ながら、しょーがねーなぁ、と言った。
「そんなんまで溜める位なら”ヤろう”って言えばいいのにさぁ」
……………ん?
ちょっと待て。聞き捨てならない台詞を聞いた。
「お前、痛いからもうやらねぇって言ったじゃねぇか!」
だから、迂闊に手が出せなくてこんな醜態を晒すほどの禁欲生活を強いられてきたんだぞ!
すると裕太はビール片手に視線をウロウロさせてゆっくり首を傾げた。

すると裕太はビール片手に視線をウロウロさせてゆっくり首を傾げた。
「……そうだっけ?」
「そうだっけ?じゃねぇよ!2ヶ月前にヤった時言ってだろ!?忘れてんのかよ!」
半分キレつつ返すと記憶を穿り返すようにうーん、と唸り、それからポン、と手を叩いた。
「あーあーうん、言ったかも」
「……”かも”ってお前」
なんだこの脱力感は。むしろ敗北感。
言った本人が忘れてた事に勝手に縛り付けられてたのか、俺は。
思いもよらなかった返答にガックリと項垂れる俺の肩をバンバン叩きながらケラケラと笑う。
「だってさぁ、そんなのその場のノリみたいなもんじゃん?真に受けんなよ」
「受けるっつーの……」
なんだよ、その場のノリって。聞いたことねぇよ。
負担掛けさせたあげく痛いとまで言われりゃやれるわけねぇだろ。
ぶっちゃけ俺は、あの後3日間落ち込んだんだぞ。
それを事もあろうにノリだったと申しやがりますか、こいつは。
あんまりな事実にまた3日間位はへこみそうな俺を尻目に、カラカラと笑いながらビールを流し込む。
「ほんと雅樹ってジジ臭いっつーか妙なとこで真面目だよなー。ま、そこがいいとこだけどさ」
そう言ってキッチンを出て行こうとする裕太の肩を慌ててガシッと掴んだ。
危ねぇ、ショックのあまり一番大事なことを聞き忘れる所だった。

「っつーことは、あの時言ったのは嘘だったって事か?」
「んー?多分痛いってのはほんとだと思うけど、もうやらねぇとは思ってねぇよ?」
考え込むこともせずにケロッとした様子で答えられた事に拍子抜けしそうになるのを堪え、
念には念を、とばかりにおそるおそる聞いてみる。
「ヤるのは別にいいってことか?」
ここで「やっぱりヤダ」とか言われたらそのままショック死できそうだな、と不吉な事を考えながら問うと、
視線を上げてちょっと考えるような素振りを見せながら頷く。
「結果的には気持良かったし、雅樹のこと好きだし、ヤるのは嫌いじゃないかなー」
サラリと「好きだ」と口にされたことに微かに動揺しつつ、反射的に時計を探した。
いやいやいやここから時計見えねぇよ。つーかさっき見て2時過ぎだなって思ったじゃねぇか。
とセルフツッコミをした所で、裕太の肩を掴んでる手に力をこめる。
ここまで据え膳がフルコースばりで来たら見逃せる筈がない。
「……裕太、明日バイト何時から?」
今更確認しなくても裕太が朝からバイトに入る事はないって知ってたけど、それは単なる合図みたいなもんで。
俺の言葉が意図する所を悟った裕太が一層笑みを深め、残り少なくなったビールを一気に流し込んで缶を潰した。
「明日は遅番だから5時入り」
言い終わると同時に、その缶がゴミ箱に行く前に裕太の手から離れて軽い音を立てた。
すぐに、合わさった唇の隙間から甘えたような苦しげな声が洩れると今までどうにか抑え付けてたものに一気に火が付く。
キスひとつでアッサリと臨界点突破したっぽい。
もうゴチャゴチャ考えてる余裕もなく、転がった缶を更に蹴っ飛ばしながらよろめくようにベッドに倒れこむ。
痛くすんなよ、と裕太に言われたが、正直またやらかしそうな俺がいた。

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 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ お粗末さまでした
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
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 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
萌え投下してスッキリ。虹に帰ります。

105世間知らずの古典教師萌え…(*´Д`)ハァハァ


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