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from('A`)スレ166

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |   思わず('A`)スレ166にうっかり萌え…
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  163姐さんレスぱくってゴメ
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 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
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「ばかじゃねーのか、お前」
かつての担任教師は、昔と全く変わらぬ無精髭を擦りながら言い放った。
「だって、処分させていただくことも出来ますがって言ったんですよ」
「古本屋がタダで本を引き取って売らないわけがないだろ。
いくらなんでも素直すぎるというか世間知らずというか…よく教職課程とれたな」
「もういいでしょ先生、予鈴なりましたよ」
「だからなんだ。本鈴まで五分もある」
僕の忠告に聞こえないフリをするように、中年の英語教師はぷいとそっぽを向く。
こういうところも昔と変わらない。昔、と言ってもほんの六、七年前の話だけれど。
彼は僕がこの学校に在学していた当時も本鈴が鳴ってからしか席を立たない人だった。
一見どうしようもなくて、それでも生徒(とくに女子)からの人気は高い。
かく言う僕が教員としての就職先に母校であるここを選んだのも
彼の存在があったからだったりする。
「ま、今度からそういう本は古書店に持っていきなさい」
生徒に向けるように言って彼は席を立った。独特のチャイムが鳴り始める。
公立校と違う、僕にとっては聞きなれたメロディ。
授業のない僕は切らしていたルーズリーフを買いに購買部へ向かった。

校舎とは別に建てられた小さな購買部の横に白いワゴンが止まっている。
車体には赤い文字で矢追書店と書かれていた。学校に教科書を卸している書店だ。
特に気に留めることもなく購買の販売員に声をかけようとすると、僕が口を開く前に
別の声が僕を呼んだ。
「あれ?毎度どうも」
「え?」

振り向いた先には、フリーターか大学生であることが一目で分かる
派手な金髪の男が立っている。男は僕を知っている風で、にこにこと近づいてくるが
僕には全く見覚えがない。男の長身による威圧感も合い間って警戒心が湧いた。
「あの、どこかでお会いしました?」
「え、いつもうちに本売りに来る人ですよね?」
「あー…ああ!はい」
言われて初めて気付く。先日の「処分させていただくことも出来ますが」の人だ。
この金髪はその時も目を引いていたので間違いない。
でもあそこは大手の古本屋チェーンで矢追書店とは無関係のはず…
僕の疑問に気付いたのか、男は恥ずかしそうにワゴンを指差した。
「あれ実家なんす。古本屋はバイト」
「そうなんですか…」
「やーでも謎がとけました。いつも金にならない小難しい痛んだ本を大量に売りに来てて
一体何者かと思ってたんすよ」
「どういうことですか?」
「だってお客さんくらいの年齢だとマンガ売るのが圧倒的っすもん。でも先生なら
難しい本読むのもわかるかなって」
金にならないという言葉にいささかムッとしたけれど、嫌味で言っているわけでは
ないらしい。…かといって、嫌味に聞こえたものは嫌味でしかない。
「そうみたいですね。今日職場の人にも言われました、古書店に持っていった方がいいって。
今度からそうすることにします。処分するとか言って引き取ったものを売るなんて
詐欺みたいなこと、されたくないし」
一気にまくし立てると、購買の人にお金を渡してルーズリーフを受け取った。

さっさと立ち去りたくて足早に歩き始めると、後からセーターの袖を掴まれる。
「ちょっと何するんですか!のびる!」
「待ってよ、ちゃんと買い取るから古書店に流れるなんていわないで下さいよ」
「は?買い取るったってチェーン店なんだから規定とか…」
「個人的に支払うからさ!」
突飛過ぎる申し出に不振に思って後ずさるが、いつの間にか腕をがっちり掴まれていて
逃げることができない。
「ちょっと離して…」
「本の持ち込み一回につきメシ一回おごります。どう?」
「どうって」
「俺のせいでお客一人逃がしたなんて嫌なんすよ!頼みます!」
更に詰め寄られて視界に影が差した。見上げるほどの長身で、近づかれるほどに
圧迫感が増していく。腕を掴んでいる掌が熱い。胸が詰まって息苦しかった。
とにかく離れて欲しくて僕は何度も頷く。
「わかりましたから!お店は変えません。でも別に食事もいらな…」
「ホント!?じゃあとりあえず前回の分払いますね!今夜でいいっすよね、待ってますから」
「へ?」
ぐいと腕を引かれて顔が近づく。男はにやりと人の悪そうな笑みを浮かべた。
「楽しみにしてますよ、センセ」
囁くように言われ、やっとで解放される。男はひらひらと手を振ってワゴンに戻っていった。
風が吹いて後姿の金髪がゆれる。熱の離れた腕は、少し寒かった。

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 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ ごめんねサワリだけでごめんね
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