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オリジナル? 先輩と後輩『煙草』

萌吐き捨て御免!

「ったく、何でそうスパスパスパスパ俺の前でやるかねえ。」
「いいじゃないですか食後ぐらい!食べた後の一服は俺の至福の時なんですよ。」
食事時の酒も手伝ってか平時以上にニコニコとしながら話している。ムカつく事この上ない。
「でも食後の煙草って何でこんなに美味しいんでしょうね~?」
「・・・知るかっ!」
脇に置いた鞄をガサゴソと探りながら後輩に向けて言い放つ。
そして、あいにくと目当てのモノは見つからない。切らしてしまったようだ。
短く溜息を吐くとゴロリと仰向けになった。
年季の入った宿の染み付いた天井が目に入る。
「あ、先輩・・・飴なくなっちゃったんですか?」
うるせえな、もう今日は疲れたんだよ。このまま寝ちまおう。
「あれ?先輩?」
横になると本当に疲れていたらしくすぐに眠気が襲ってきた。もう動くのさえ億劫だ。
後輩よ、お前ももう寝ちまえ。
炬燵の反対側ではガサガサ音がする。もうあいつも寝るのだろう。
意識を手放そうとした瞬間、顔の上が陰った。と、同時に甘い匂い。

「はいっ、先輩飴ですよ~!」
目の前にはピンク色の飴玉。それとニコニコと力の抜ける様な笑顔を浮かべた男。
・・・なんつーアホ面だ。
「どうぞ~!」
寝転がったままの俺の口の中にその飴玉を突っ込まれた。

甘い。俺のいつものノンシュガー喉飴とは違う。
とりあえず寝転がったまま飴を舐めるのは危ないので起き上がった。
「先輩!」
「んあ?」
「明日も頑張りましょうね。」
「・・・あぁ。とりあえずもう寝るぞ。明日も早いからな。」
「はい!」
でかすぎる後輩の返事を聞きながら俺は改めて炬燵に潜り直した。
ガリッと噛んだ飴玉が二つに割れた。


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