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蜜乱

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                    |  戦国婆娑羅の蜜秀×乱丸
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|  乱丸スレからの出張です
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ショタ・小スカ有りなので駄目な方は「蜜乱」でNGおながいします

例えば不可解なことがある。
例えば不快なことがある。
そう、例えば、何故何の所縁で、森乱丸が天敵たり得る青年の自室を訪れているのかだとか。
「そんなに突っぱねなくても良いじゃないですか」
「どこがどー『いい』んだよ。僕にはお前と速攻縁を切りたい理由がごまんとある」
浅く満たされた盃を飲むでもなく捨てるでもなく、ゆらゆらと弄ぶ明智蜜秀。
穏やかな青年、と評されていることは知っている。
そしてまた、得体の知れない『何か』を双眸に棲まわせていることも。
「油断をしない、それは貴方の美徳です」
「当たり前だ。乱丸は辰長様に仕えてるんだぞ」
いつ何時災禍が降り掛かるとも判らない時勢を、安穏と過ごす気はなかった。
勿論、この獲物を狙う獣に対しても同じこと。
「お前が虎視眈々辰長様の首を狙ってることぐらい、『僕だって』知ってる」
腕を組んだ乱丸が嘯くと、蜜秀は「それは失敬な」と笑った。
「私がそんな恐ろしいこと」
「どの口が云ってるんだ」
「まったく辰長様のお気に入り、機智に飛んだ武将が居たものですね」
是とも否ともとれる言葉に嘆息する。
「揚げ足を取られたいのか?」
「いいえ。確かに辰長様は、戦えばさぞ楽しいでしょうけれど…」
捕らえ所のない、捕らえ所を掴ませない話に皆まで聞かず乱丸は背を向けた。
拒絶も露の小さな背中に、蜜秀はさも不思議そうに眉を上げる。
「おや、何処へ行くんですか?」
「厠!ったく、お前には付き合ってらんないよ」
捨て台詞を残して部屋を辞す。辞そうとした、その時。
強く腕を引かれ、乱丸は大きく体勢を崩した。
「うわっ!…っにすんだ!」
振り向けば、すぐ間近に蜜秀の白い顔がある。
腕を掴むのだから当たり前なのだが、いつの間にここまで距離を詰めたのか。
常に警戒はしていた、筈なのに。

「いいじゃないですか」
「はあ?お前、何云って…」
点在と評するのが相応しい脈絡ない言葉に乱丸が眉を顰めるのも構わず、蜜秀の二の腕が乱丸を抱き込む。
その冷たい、…死人のような指が肌をなぞるに至って、今度こそ乱丸は拳を振り上げた。
「放せ!変態!」
「変態とは酷いですね…」
酷い、と云いながら些かも気に病む素振りをせず、紫の着物の袷を解いていく。
病的なまでに細く骨張った腕を押し退けようと乱丸は足掻いた。
しかし筋肉らしい筋肉のない体躯の何処にそんな力があると云うのか、蜜秀は力を込めるどころか何事もないかのように指を進める。
「こんのッ…変態…!」
節足動物を思わせる白い指、薄ら寒さに全身が総毛立つ。
本当に、嫌悪感だけだろうか。
蜜秀の指は楽し気に少年らしい筋張った首を、浮き上がった鎖骨を、薄い胸を、柔い腹部を這っていく。
少年と云うのも憚られる紅顔が、妖艶に歪むのを愉しむように。
「ん…ぁ…っ」
「本当に…辰長様の気に入った色小姓ですね」
「ッ!…の、やろう…っ」
明らかな侮蔑の言葉に、乱丸の色が冴えた。
無防備に思えた青年の腹に肘を入れようとし、抑え込まれる。
蜜秀は腰結紐で暴れる両の手首を纏め、呆れたように息を吐いた。
「まったく、『是い』と云っているのに…とんだお転婆です」
「何が……!」
「わざわざ厠に行くこともないでしょう。ここで用は足ります」
一瞬虚を突かれた乱丸も、漸くその云わんとする所を察した。察するなり、冗談ではないと牙を剥く。
「お前、巫戯けるな!…ッあ…!」
感情に任せて怒鳴った瞬間、身体の芯が震えるような感覚が走った。
長い指が蛇のように乱丸自身を握り込み、その冷たさに恐怖する。 悪戯に閃く愛撫が、気を躯を戦かせる。
「どうしたんですか?我慢は躯に障りますよ」
「ひ、ぁ…ッやめ、ろ…!」

膝が笑い、満足に立つことすら出来ない。
着物を汚すつもりですか、と親が子に諭すかのような口振りで下履きが捨てられても、抗うことなどできるわけがなかった。
「いいんですか?…なら、私は私の都合で進めますが」
その意味を脳が解するよりも早く、身体が理解する。
「……ッい、…ツ…っ」
少年の双丘を押し分け、あの冷たい指が体内に潜り込んだ。 その意味を、行為を乱丸が知らぬわけがない。
身を持って知り過ぎる程に知り慣れているからこそ、左程感じない痛みよりもその先を恐怖する。
彼の主に自分がそうしてきたように、屈し求め乱れてしまうかも知れないことを。
唇をきつく噛み締めているこの意地が、脆く崩れてしまうかも知れないことを。
「ん…ぁ、やめっ……!」
指は、この男の一部は執拗に内壁を探る。
焦らすように、それとも急かすように。
「…ふふ、この我慢強さは誉めて差し上げましょう」
指が、一点のしこりを引っ掻いた。
「ぅ、あッ…!」
ぱたぱた、ぱた、と。床の間に液体が散る。微かな刺激臭が鼻をついた。
「よくできました」
「みつ、ひで……!」
「おや、そんな顔で睨まないで下さいよ」
少年の大腿を伝う残滓にも鋭さを増した双眸にも頓着せず、青年の指は本数を増して内壁を侵略する。抉じ開け、ただ一点を責め立てる。
「んんっ…あ、く、ゃ…やだ…ッ」
「嫌だ嫌だと、まったく貴方は不平不満ばかりですね」
「はなッ…せ、ゃ、あぁッ…」
「そんなでは大切な上様に叱られませんか?……ああ、こちらは正直、と」
揶揄するように、再び蛇を模したような指が乱丸を包むように締め上げる。
羞恥と愛撫に震える姿に、乱丸の頬が紅潮した。
「お前……ッ、ぃ、なんかに…!」
言葉とは裏腹、次第に鮮明になる水音。硬く緊張して雫を零すそれに嫌悪感すら感じる。
しかし一度思考した感情さえ、無差別に与えられる感覚に流されていく。

「わかってますよね?自分が今、どんな姿をしているか」
「ふッ…ぁ、も、やめ…!」
「限界、ということですか?」
ふふ、と落ちてくる笑い声。
「二度も粗相をするなんて許しませんよ」
「ッあ…」
限界まで煽られた自身を戒められ、痛苦の涙が零れた。
自ら制しておいて、なおいたぶる事を止めない指に目眩がする。
低い、憎い笑いは続いた。
「それとも辰長様は、こんなだらしない子供の方がお好みでしたか…」
それは失礼を、と云いかけた言葉が途切れる。
血が滲む程に握り締めた乱丸の拳は、縛められたまま端正な頬骨を殴りつけていた。
鋭利な瞳が蜜秀を射抜く。
「それ、以上ッ…のぶながさま、を、侮辱したなら…ッ」
屈服者でなければ、少年ですらない憎しみを纏った瞳で。

「この乱丸が赦さない」

歪んだ笑みが白磁の面を彩る。
次の瞬間には、乱丸の体躯は鈍い衝撃に跳ねていた。
板の間に叩き付けられ、肺が圧迫される。
冷たい、と思うより早く打ち据えられた肌が熱を持った。
「ゆるさない、ですか。どうやって?」
疾うに結紐の落ちた乱丸の前髪を掴み上げる。
少年の、未成熟の、無力の証をちらつかせるように。
力ずくで面を上げられながら、乱丸は破棄捨てるようにわらった。

その笑みすら掻き消すように華奢な躯を放り出す。
思うようにならない両の手に身体を支え損じ、乱丸は肩から伏せた。
「貴方は疾うに敗けているのに」
「ア、ぁ…ッ!」
無力を更に蹂躙するよう、破壊を更に破戒するように、少年を貫く。
裂かれる感覚に乱丸の聲が掠れた。
「こうして憎むべき者の足元に伏してる貴方が、どうやって私を裁くとおっしゃるんですか?…ねぇ、乱丸」
「ひ、ぁ、う…ぁ、ぐ、」
愛しさの情欲の欠片もない、ただ純粋に壊すような律動に揺さぶられる。
五臓六腑を引き裂いて、引き摺り出して、壊して嬲って堕として躙って滅茶苦茶にするために。
そして堕ちた地の底ですら、屈する事を知らず消える事を赦さぬ炎をこの手で握りつぶすために。
「…貴方は本当に好い眸をする」
跪いてなお憎悪と嫌悪を宿す少年の双眸に微笑む。心から。
不様なまでに這いつくばり穢れて辱められて賎しまれても、少年が揺るがぬ黒曜の双眸を持ち続ける限り。
その目に胸躍る殺意を滾らせている限り。

あなたがそのめをもつかぎり、わたしはあなたをいつくしむのでしょうね。

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 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ お粗末様です…新年の御蔵入り品でつた
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
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