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野球 スコアラー→蒼樹

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 | | |> PLAY.       | | 
 | |                | |           ∧_∧ ス⊃アラー→蒼樹で軽く
 | |                | |     ピッ   (・∀・ ) ある日のブ口グを見てないとわかりにくいかも
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  | 
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |

ここに一人、どうしようもなく後悔している男がいる。
彼はあるプロ里予球チームのス⊃アラー、それは遠征中の出来事だった。

軽い挨拶のはずだった、誰だって似たような事はしている。
アスリ一トの体というのは繊細なもので、挨拶のつもりで肩などをつかめんでも、うっかり触ってはいけない部分にダメージを与えかねない。
そのためか、そのような場合にはどんなに引き締まった体でも脂肪の層がある臀部……ようするに尻をポンと叩く雰囲気で挨拶をする事が多い。
彼もまた、そのようにするはずだった。

あの時、彼がいたのは実に雰囲気のいい店だった。
産地ならではの新鮮な食材を使った炉端焼きはもちろん、断崖に面した見晴らしの良いロケーション。
恋人同士での旅行などには最適、と言ってもいいぐらいだ。
もっとも、彼が来た理由はそんな色気のあるものではなく、チームの遠征に付き従ってだったのだが……

同業のス⊃アラーをはじめとして、チームのスタッフ数名での食事を終えてあたりを見ると、若手選手の姿が見えた。
窓際のとびっきり雰囲気のいい席に蒼樹と※野だけ、二人っきりだった。
──おいおい、こんな雰囲気のいい所で男二人っきりで食事かよ。
いつもは女性ファンから黄色い声を浴びせられている二人も、ここではそんな事になっている事に妙なおかしさを感じながらからかい半分に声をかけた。
「よう、蒼樹!」
いつものように軽く、ポーンと叩くつもりだった。
それなのに、なぜか手が蒼樹の尻を撫でるように……いかにも触っていますというように……
その間にも蒼樹は振り返り、不審な目を向けて挨拶をする。
「あ、どうも……」
彼は続く言葉が出ないらしい蒼樹から一秒でも早く離れてしまいたくて、足早に立ち去った。

なぜあんな事をしてしまったのだろう、と彼は考える。
蒼樹はあれ以来、“あのス⊃アラーさん、あやしいっすよ”などとネタにしている。
あやしくない! と反論したいのだが、あの時の心の中に少しでも軽い嫉妬のようなものが含まれていなかったか……
一瞬でも長く、あの体に触れていたいと考えていなかったか……
無意識の心の動きが、自分をあんな行動に走らせたのではないかと考えると、どんどん自信がなくなっていく。
そして、軽いジョークにされている事に安堵感と寂しさが入り混じっている事を感じている。
※野とは何もないからジョークに出来る、自分とも何もないからジョークになるのだ。

今日もまた、彼のス⊃アラーとしての厳しい一日が始まる。
このデータが、選手達の役に立つのだ。
だからもう、あの時の事は……
そう、彼は思った。
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 | | □ STOP.       | |
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 | |                | |     ピッ   (・∀・ ) 片思いというにも半端だったかも
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  | 
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