Top/18-9

獣王星 トール×ザギ

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                    |  アヌメ獣王星 トール×ザギ
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|   さっき最終回録画見て勢いで書いた
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 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 1乙
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
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地中に落ちた後、ザギはさらに深部に向かってムーサの間を進んだ。
ティズの遺体はムーサによって絡め捕られたボールのそばに寝かせてきた。
キマエラの生命力を象徴するようなあの光景が、彼女には似合っていると思ったからだ。
そして、なんとなく同じ場所では死ねなかった。
怪我を負った状態で地割れに呑みこまれて平気なはずもなく、消耗した身体を
それでも引きずるように運ぶ。さらに、闇へ。
とうとう足に力が入らなくなって崩れ落ちたのは、かすかに光が届く場所。
朦朧とした意識の中、ザギは遠い空を仰いだ。
分厚い雲に覆われたその向こうを見透かすように目を細める。
記憶に広がる青い空。青は、トールの瞳の色だ。
澄んだ眼に炎を宿す美しく強い獣王は、自分の駒にはならなかった。そのことがむしろ
嬉しくて、それこそが自分の望んだことなのかもしれないとまで思う。
偶然拾った綺麗な子供が思いがけず鋭い顔をするから、そいつの行く先を見たくなった。
それだけだったのかもしれない、と。
視界に浮かんだトールの幻影にザギは弱々しく腕を伸ばす。けれど触れたいのか
触れたくないのかが自分でもわからなくて、手は行き場を失って落ちた。
そんな様子を見て、トールが幻影にしてはよくできた苦笑いを浮かべる。
「らしくない顔してる」
声は、リアルになって鼓膜を震わせた。
「探しにきたのか」
擦れた声でザギが尋ねると、頷きが返ってくる。
「ティズは死んだぜ」
「…チェンに話を聞いた。助からなかった、かもって…」
「俺を庇ってな」

トールはぶんぶんと首を横に振り、くぐもった声で「ザギのせいじゃない」と呟いた。
しばらくトールは歯を食いしばって耐えていたが、やはり抑えきれず青い瞳から大粒の涙が
零れ落ちる。次から次へ、軌跡を辿って流れる雫はぽろぽろと地面に落ちてムーサに
吸い込まれていった。
「オレは大事な人を死なせてばっかりだ。両親も、ラーイも、カリムも、サードも
ティズも…!!」
両手で顔を覆い、膝を折る。
「ザギまで、失うのかと思った」
「俺?」
突然自分の名前が出て、ザギは不思議そうに眉を顰めた。トールはそんなザギの頬に
掌を当てて顔を寄せる。不審げに見つめ返すザギの眼は昔と変わらず冷たい。
誰もが服従せずにはいられない瞳だとトールは思った。
ザギは怖くて絶対的で、なのに目を離せない。ザギが何をするのか、どこへ行くのかが
知りたかった。
今でも名がつくこともなく、ただひたすらにザギへの強い情がある。
「死なせない。絶対に…っ」
彼だけは俺から奪わないで―――――――――
縋るようなトールに幼い頃の面影を見て、ザギは懐かしい気分になって笑う。
「お前は本当にガキだな」
憧れたわけではなく、互いが互いになりたかったわけでもなく、ただどうしようもなく惹かれる
ものに触れるのは、怖かった。干渉してしまいたくなかった。それとは別のところにある
相反する想いに気付かないふりをしてずっと触れずにきた。後悔するなんて、思いもせずに。
トールがそっと口付けると、ザギも自分から唇を寄せる。互いの唇を食むようにしていたキスが
だんだん深くなってゆく。獣の王がするにしては、ひどく人間らしいキスだった。

関を切った欲望は留まることなく先を求める。せり上がってくる熱で息苦しい。
ザギはそれに酔うようにそっと目を閉じた。

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 | |                | |           ∧_∧ アヌメのザギはエロ杉だと思います
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