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ある男の呟き。

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                    | ナマモノ捏造。元ネタは『今日見たTV~』スレから。
 ____________  \         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|  番組見てない人には、全く意味不明だね。
 | |                | |            \
 | | |> PLAY.       | |              ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
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神様、ほんの少しの間だけで良いのです。
どうか僕の話を聞いてください。
僕の理想とする伴侶は、小柄で可愛らしく少し我儘な部分を持った女性です。
常に隣で自分の服の裾を掴むように甘えて、その大きな瞳で上目づかいに
見つめていて欲しいのです。
懲りない男だと言われても、どうしてもそこは譲れないんです。
ああ神様、それなのにどうして。
いま僕の目の前には、大柄で柔らかな物腰と穏やかな瞳で僕を見下ろす男性が
居るのでしょうか。

ちゃんと成功した自分の料理をどうしても食べて欲しい、という彼の言葉に応えたのは
たまたま番組収録後のスケジュールが空いていたからだった。
今日は特に誰かと約束をしているわけでもないし、一人で食べるより二人の方が楽しいに
決まっている。
その程度の軽い考えで、スタジオの近くだという彼の自宅に上がったのが3時間ほど前の事。
独身男性の部屋とは思えない位すっきりと片付いた部屋と、手早く出されたシンプルだが
随所にこだわりの有る料理は、彼が番組中に話していた通りにきっちりとした生活をして
いる事を感じさせた。
そしてそれが、彼と『結婚』という言葉を結び付かせない原因だとも。

幾度目かに空になった水割りのグラスをテーブルに置きながら、俺はしみじみと呟いた。
「いやー、ほんまになぁ…君が女やったら、嫁さんに欲しい位やわー…」
確か昼間にも、似たような言葉を言っていた気がする。
彼はその時のように声を上げて笑うわけではなく、静かに微笑んで自分のグラスを傾けた。
座り心地の良いソファに深く身体を預けて天井を見上げながら、俺は尚も言葉を続ける。
「料理も家事もしっかりしとるし、優しいしなー…ええ子やね、ほんまに。
 はよ可愛い嫁さん見つけやー…」
俺も人の事は言えんけどな、と笑ってグラスに手を伸ばす。
だがそれは手元には無く、彼がおかわりを作ってくれている最中だった。
本当に、よく気が付くものだ。
「じゃあ、本当に結婚しちゃいましょうか?僕たち二人で」
彼もだいぶ酔って来ているのだろう。
グラスをテーブルに置き直した後、そんな事を言って隣に肩を並べてくる。
「おー、それもええなー…マスコミの連中、驚くでー…?」
部屋の照明が遮られた、と思った瞬間に額に何かが触れてくる。

何か、じゃない。
自分自身、何度もしてきた行為だ。
けれど、これは…この状況でされるのは、おかしいだろう。

「はっ?えっ…えっ?」
我に返った頃には既に遅く、いつの間にか両肩に手を置かれやんわりと押さえつけられていた。
「いや、あの…どうしたん…?」
「…嫌ですか?」
新手の冗談かと問おうとした声は、低くしっとりとした囁きと慈しむような表情に消されてしまう。
どうやら、冗談でも何でもないらしい。
「あー、いや、そのー……嫌か言うたら、正直そうでも無かったな…」
嫌だ、と言えば離してくれるのだろう。
けれど、そうは思えなかった。
そこに有るのは純粋な感情ではなく、久しぶりに触れた人肌への恋しさだったり、誰かに優しくされる
事に対する心地良さなだけなのかもしれないけれど。
彼の唇の感触や、自分に向けられる柔らかな好意を心地良いと思ったのは事実だった。

その答えに少し気を良くしたのだろう、彼は笑って今度は俺の頬に唇を触れさせる。
「すみません…何だか僕、今日一日ですっかり貴方の事が好きになってしまったみたいで…」
多分、彼も似たような状況なのだろう。
真剣というには余りにも軽過ぎる告白と、子供を抱く時のように柔らかな抱擁。
「んー、まあ…ええんちゃう?これはこれで…」
彼の背に両腕を回し、ポンポンとあやすように叩いてみる。

ある意味、とても自分らしい気がする会話の流れに、知らず笑いが込み上げて来てしまった。
何だかとても適当で曖昧で、やけに穏やかな最初の一段階。
けれどこんな形もたまには悪くないなと思いながら、俺は三度降りてきた唇を受け入れる為に
目を閉じた。

神様、もう一つだけ教えてください。
「僕の家は、貴方の所とは逆で寝室は音が響かないんですよ。
 …声、押さえなくても平気ですからね」
僕はもしかして、早まった事をしてしまったんでしょうか。

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 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ お目汚し失礼致しました。
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )  
 | |                | |       ◇⊂    ) __
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