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七夕☆

                   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                    |  ちょっと似たキャラがいたりするけど。。
 ____________  \         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|  きっとオリジです。。
 | |                | |            \
 | | |> PLAY.       | |              ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
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平日の午後3時半。
普通のまっとうな社会人なら、働いている時間だろう。

いつも俺が行く図書館で会う青年がいる。
名前も、年齢も、何もしらない。話したこともない。
ただ、落ち着いた風貌と、図書館の中の学習スペースによくいることを考えれば、
大学生あたりなのだろうと想像できる。

俺はいつものように広い館内を見渡して、彼を探してしまう。
自分も190cmと、成人男性ではかなりの長身の持ち主だったが、
驚くことに彼もほとんど変わらないくらいだったのだ。
だからだろうか。
彼に対して親近感を覚えてしまったのは。
それに、室内勤務で最近は勉強ばっかりやって白くて細い自分に比べて、
肩のがっしりとした、日に焼けた肌の彼はとても健康的で男らしい。
同性として、憧れるタイプだった。
きっと大学で何かスポーツでもやっているのだろう。俺は勝手に想像してしまっていた。

俺は、大学を卒業してから一旦就職し、それから憧れだった教師を目指している。
子どもが好きで、ずっと教師になりたかった。
けれど、なりたいと願ったからと言って、簡単に誰でもなれる職業ではなかった。
子どもの数が減って学校やクラス数も削減され、それに比例するように教員の数も減っている。
新規で採用される教員というのは、ほんの一握りの選ばれた人間だ。
今は恩師のつてで、非常勤の高校教師を務めながら、本採用を目指して勉強している。
非常勤はバイトのように時給で働き、授業以外の仕事はしなくていいので、
基本的に授業が終わればフリーだ。
その時間を勉強に費やすことができるのが、非常勤の強みでもある。
しかし、試験前の梅雨時期は自宅ではむし暑くて、勉強にもなかなか身に入らない。
だからと言って忙しい職員に混じって、職場で参考書を広げられるほど、自分の神経は図太くなかった。
エアコンの電気代のことなどを考えると、貧乏暮らしではエアコンをつけっぱなしというのも気が引ける。
だからこうして、涼しい図書館に足を運ぶ。

学習スペースの開いている席をみつけ、そこに腰掛けた。
斜め前の席に、見覚えのある広い背中があった。彼だ。
(これじゃまるで、ストーカーだな)
気にかけているのは自分で、きっと彼はこちらのことなど気にしていないはずだ。
たまたま週に何度か図書館で一緒になるだけの男のことなど、彼は気にも留めないだろう。
俺は苦笑いを浮かべながら、鞄から参考書を取り出す。
一生懸命勉強している彼に負けないように、気合を入れてページをめくると、俺は問題を解き始めた。

館内に静かなオルゴールの音が鳴り響いた。
顔を上げて時計を見ると、時刻は6時を指すところだった。
閉館時間だ。
もうこんな時間だったのかと、机の上のものを鞄にしまい込む。
肩のあたりがガチガチにこっていて、立ち上がって大きく伸びをするのと同時に周りを見渡した。
もうほとんど人は残っておらず、もちろん彼の姿もなかった。
彼が帰ったのも気づかなかないほど、集中して勉強していたのか。
自分にとってはそのほうがいいに決まっているが、彼の姿が見られなかったのは残念だった。

ふと、並んだ机の片隅に、細長く切った色紙が置かれていた。
紙には、端に穴が開けられ、そこに紐が通してある。
それを見て、明日が七夕であることをやっと思い出した。
「懐かしいなあ……」
折り紙でいろいろな飾りを作って、笹の葉に飾ったものだ。
きょうだいたちと短冊を用意して、数え切れないほど願い事を書いた。
1枚目にはもちろん、『学校の先生になれますように』と---。
「よかったら、どうぞ」
閉館のための準備をしていたスタッフに声をかけられる。
「こんなおっさんでも、ええんかな?」
「七夕に年は関係ありませんよ」
笑いながら返され、一緒においてあったペンを取ると、幼いころ何度も書いた願いをもう一度書く。
今年でこの願い事は最後にしたいと思いながら……。
「入り口のところに、笹があります。好きなところにつけて下さいね」
「ありがとう」
スタッフに礼を言うと、身支度をして笹のある場所に向かう。
どこにつけようか迷って、ふと一番高いところにある短冊に目がいった。

『試験に合格できますように  智之』

几帳面な字で書かれたそれは、俺が手を伸ばして届くくらいのところにあった。
そんな笹の高いところに飾ることができそうなのは、この図書館に来る人間では自分と、あの彼くらいだろう。

「智之君か……。試験て、何の試験やろ?」
大学生なら、就職試験なのか、大学院への編入試験なのか、はたまたスキルアップのための試験なのか。
何にしろ、彼も目標に向かってがんばっているのだ。
(合格して欲しいなあ)
自分の試験のこともあるというのに、彼の試験のを応援してしまう自分にあきれながら、
彼の短冊の隣に書いたばかりの短冊を飾り付ける。
(小さな子どもが飾りやすいように、空いているスペースに飾っただけやからな!)
自分に言い訳しながら並んだ短冊を見つめる。
いい年をした男が、何を少女じみたことをしているのかと恥ずかしくなり、慌ててトートバッグを手にすると、
早足になりながらエレベーターに向かう。
明日以降、ひょっとして彼もあれを見るのだろうか。安易にしてしまったことに、急に不安に襲われる。
「変に思われるやろか」
あの位置はわざとらしかっただろうか。だからと言って、今更戻って付け替えてくるのもアヤシすぎる。
きっと大丈夫だ。彼はこちらのことなどわかっていないのだから。
そう言い聞かせて、扉の開いたエレベーターに滑り込むように乗り込んだ。

 ____________
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 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ お目汚しスマソ
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
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今日図書館で浮かんだネタでした。
初めてここに書き込んだんですが、こんな書き方でよかったですかー?


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