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㌧ダ(・∀・)ゴッサ!!

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                    |  1101さんの母3に出てくるバンドのドラム×ベース
 ____________  \         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|  場面転換が目まぐるしくてごめんネ
 | |                | |            \
 | | |> PLAY.       | |              ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ カタオモイイッチョクセンプラトニックラブ萌え~
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
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バッチーはドアを開け、誰もいない楽屋に入った。
ベッドの上の服や机に広げっぱなしの楽譜。
タメキチがいなくなってからからもう何日も経つのに、部屋は彼の名残をとどめている。
クラブ・チチブーの閉鎖も決まり彼がもうここに来ることはないと分かっていながら、
何となく、片付ける気が起こらない。
バッチーは壁際に立て掛けられたタメキチのウッドベースの側に歩み寄る。
彼は何か言いたげにベースを見つめたがそのまま無言で腰掛け、
ポケットからきれいに畳まれた布を取り出しベースを磨き始めた。

OJ、シミー、マジック、バッチー。DCMCのメンバーは誰も、自分が何者で、どこから来たのかもわからない。
ただ男たちは寄り添い、頭にぽっかり開いた穴を埋めるかのように音楽を奏でた。
バッチーが夢中で叩くドラムに、サックス、キーボード、ギターの音がシンクロする。
この音に酔いしれていられれば、自分の過去などどうでもよかった。
だから、また一人記憶を失った男が4人の前に現れたとき、彼らはごく自然に男に音楽を教えた。
それが彼の、そして自分たちの運命だと直感したのだ。
タメキチと名乗るベーシストがステージをさらに熱狂させたのは、それから間もなくのことだった。

ステージから見える客たちは、みんなコーバでの仕事の疲れなど忘れホールに響く音楽に夢中になっている。
ベースと、ドラム。バッチーは、自分とタメキチがこの空間を支えていると思うととても誇らしかった。
そして、ドラムの向こうに覗くタメキチの背中が目に入るたび、喜びで全身がいっぱいになる。
味わったことのない、でも懐かしいような、心地良くていとおしい感覚。
彼の奏でる音が、そして彼の存在そのものがバッチーにはどうしようもなく必要だった。

「やっぱサイコーだよ、おまえのベースは。カンパイ」
「カンパイ。ありがとう」
楽屋での打ち上げで、二人は今夜も何度目かの乾杯を交わした。
「昔どっかでベースをやってたのかもな」
「かもしれないが…さっぱり、思いだせない」
タメキチが眉をしかめ小さくうつむくと、バッチーは笑った。
「おい、そんなこと気にしてるのか?
頭がカラッポなのはおれたちみんな一緒だろ。
むしろ、余計なものがないからいい音だせるんだよ」
タメキチは顔を上げ、バッチーを見つめる。
「そうかな」
真っ直ぐで、でも少し憂いを帯びた視線に、バッチーの心臓はなぜか鼓動を強めた。
「…そうさ。
どっちにしたって、おれたちがここにいるのは運命の思し召しに違いないんだ。
記憶喪失の男が5人。おまけにみんな天才ときてる」
「運命…か」
バッチーが差し入れのビールを二人のグラスに注いだ。
「カンパイ」
「またかよ」
タメキチは呆れたように笑った。
「いいんだよ、ほら、おれたちのサイコーの運命に、乾杯」
「乾杯」

だが、別れはあっけないものだった。
クラブ・チチブーのウエイトレスだったヨシコシと、彼女が連れてきた少年(と、イヌ的な男)。
世界の行方がタメキチの手に託されている、などと言われたって普通なら追い返して終わりだ。
でも、少年の目を見たとき、みんな、それがタメキチの運命だと直感した。
こんなところで馬鹿騒ぎするより、彼はもっと大きなものを背負っている。
だから笑顔で、どうってことないさと送り出してやった。
いつ帰ってきたって、おまえの居場所はいつだってここにある。
ベースだって、おれがピカピカに磨いておいてやるから。そう言って。

あれから何度かライブをした。タメキチが来る前に戻っただけなのに、どうしても物足りなさを拭えない。
頭だけでなく、心にもぽっかりと穴が開いてしまったようだった。
けれど、次に会うとき、彼のほうはきっともう「タメキチ」ではない。そんな予感がした。
そして音楽で埋めていた頭の穴には、思い出とか、家族とか、そんなものでいっぱいになっているのだろう。
ここではない、別の居場所を見つけているかもしれない。

バッチーの手の動きが止まり、ふいに滴がひとつ、ベースに落ちた。
「ずるいよ、おまえは」
バッチーは涙を拭おうともせず、ウッドベースにそっと頬を押し当てた。
タメキチの温もり、彼の奏でる響きを思い出しながら。

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 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ コノカプモエノヒトフエナイカナ…
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
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