MOTHER3 双子話
更新日: 2011-04-29 (金) 21:08:20
(・∀・) ノ【M●THER3ノ双子話】
(・∀・ ))) <思イッキリネタバレシテイルカラ、注意シテネ。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )デハ
隣にいるはずの人がいないことに驚いて、目が覚めた。
しばらく半覚醒の頭で、それが夢だったことを知る。
隣の体温を探していた右手は、当たり前だが何もつかんでいない。
覚醒した頭で、自分の無意識が取った行動を、後悔した。
いつも、僕の隣に寝ていたクラウスは、もう2年も前に行方不明になっている。
最後にクラウスと一緒に寝たのは、あの日、母親が殺された日だった。
泣く自分を、慰め、励まし、叱咤しながら、クラウスは隣で毛布にくるまっていた。
あの時、双子で良かったと思った。
母が死んでも泣かずに、自分を慰めてくれるクラウスの体温が、自分と同じ熱を持っていて、
ベッドの中で、どこからが自分でどこからがクラウスか分からなくなるぐらい、混ざり合っていた。
そのうち、悲しみとかも全て忘れて、僕はクラウスの手を握ったまま眠りについた。はずだった。
僕が目覚めた時は、クラウスはもう着替えて、母の仇をとりに家を出るところだった。
あれからずっと、僕が握る手は無くなったままだ。
「起きたのか?」
隣のベッドから、もぞもぞと動く気配がした。ダスターの低い声が、響いてくる。
「…トイレ…」
ごまかすように、僕はベッドを出て、トイレに立った。
寝ぼけているふりをしていれば、ダスターに心配かけることはない。
ドアを開けたところで、ダスターの囁くような声が追いかけてきた。
「…その……もしアレなら…俺のベッドにもぐりこんで来ても…いいからな」
僕は、ダスターに起きた理由がばれていた恥ずかしさで、聞こえなかったふりをして、ドアを閉めた。
あれから2年。一人寝には、もう慣れたから、心配しないで。
そう答える自信は、僕には無かった。
強くなりたい。もっと。
でもそれは、どうしたらいいのか、僕には分からなかった。
トイレへ行くための廊下は、冷たくて、暗くて、そして長くて。
怖かったけれど、それでも僕は、そんな自分に克つために、前に進んだ。
いつか、こんな夜は無くなる、と信じているから、前に進めた。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )<イジョウ
(・∀・;) 萌エ心ノママ書イタラ、文字通リ、ヤマナシオチナシイミナシニナッタヨ。今ハ反省シテル。
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